松下啓一 自治・政策・まちづくり

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◇地元を歩く(横須賀)

2010-06-01 | 5.同行二人
 安針塚といっても、ほとんどの人は知らないであろう。京浜急行の金沢八景と横須賀中央のほぼ中間にある、各駅しか止まらない駅である。横須賀は、もともと山が多く、ここの山側は緑豊かなハイキングコースになっている。好天に恵まれた一日、散歩に出た。
 最近では車はほとんど使わないので、マロンをバックに詰め込んで、電車で行った(京浜急行は、バックに入れれば、犬料金はないということで、ただ乗りである)。大きくなったマロンは、バックのなかに収まりきらず、顔を出しての乗車である(これは許されているのだろうか)。
 安針塚から急傾斜の道をのぼり、塚山公園へ。ここでお弁当を食べ、同じく急階段が続く逸見までは歩いた。改めて驚いたのは、車も入らない、階段だけの山道の上に、たくさんの家があること。買い物はどうするのかと思う以前に、どうやって家を建てたのだろうか。木材を肩に担いで運んだのだろうか。海側には、旧海軍最大の横須賀基地、それを補完する海軍廠(大工場群)が広がるが、そこに勤める人たちが、この山に家を作って暮らし始めたのだと思う。ただ、今は、子供たちが家を出て、高齢者夫婦が残り、たいていは奥さんだけが残り、そして一人で暮らしていることが増えた。横須賀では、この都会の過疎が問題になっている。山を登ってくるご老人に出会ったが、今は元気でも、歩けなくなったときは、どうするのだろうか。この対応を横須賀市としても考え始めているのだろうが、早めの対応が必要である。こうした少数者の対応政策は、やはり議員さんの出番であるが、その動きが見えないのはやや残念である。
 ほとんど人に会わない山のなかで、綱を放たれたマロンは、縦横に走り回っていた。ただ、4歳になり、人間で言えば、30代の働き盛りになっているマロンは、10代のころのような無茶な動きはしなくなった。マンションの中で、床暖房の暮らしをしているうちに、もともとの元気を無くしたのかもしれない。
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