府中市の協働研修の最終回があった。
府中市の協働研修は、おそらく全国でも例のない、本格的な協働研修だと思う。これまで協働研修というと、単に講師の話を聞き、ワークショップをやって終わりであるが、まず基礎からしっかり学び、そして最後には協働事業を提案するという基礎から応用までの体系的な研修となった。この日は、最終日で市長さんも参加しての成果発表会となった。
これまでの経過を振り返っておこう。
まず、協働とは何かをきちんと学ぶことから始まった。国語としての協働は、行政と市民が、一緒にやることになるが、私たちがやっているのは、政策論としての協働である。政策論で考えると、行政だけでなく、市民も公共を担うことで、いわば行政や市民・企業が総がかりで、地域課題を考え、次世代に続くまちをつくっていこうものである。
この協働の基礎を踏まえたうえで、全職場からの代表者である協働推進員がグループをつくって、検討を行った。メンバー構成は、横断的ではなく、部ごとのメンバーなので、自分たちの業務に直接関連する課題が取り上げられることになった。この点は、一つのポイントだろう。
最終目標は、検討の成果をパワーポイントにまとめて、市長さんたちの前で発表するので、その分、何度も検討し、練度の高い内容になった。合計8グループの発表があったが、息を抜けない発表だった。
その後、投票で、ベスト3が選ばれた。それに対して、市長からの表彰状、私からのサイン入り本の贈呈となった。
一緒に研修をやってみて、私も学ぶことが多々あった。運営にあたってのさまざまな工夫・アイディアが散りばめられていたが、よく考えられていた。この短い記事ではとてもかけないが、事務局も一生懸命考えている様子がよくわかり、好感が持てる。
全体を通して、面白く有意義な研修に参加できた。
