松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆「住民行政の窓」・『論壇』に原稿を書く(三浦半島)

2012-12-24 | 1.研究活動
 日本加除出版の月刊誌「住民行政の窓」(昭和59年創刊)の原稿を送った。この雑誌は、住民基本台帳事務に関する専門誌で、2月号の巻頭記事『論壇』に原稿を書いてほしいという依頼である。
 私が、横浜市に入り、最初に配属になったのが、金沢区役所住民登録係である。ここは、市役所のなかでもとりわけ人間関係が濃密なところで、職員間で助け合い、協力しあう職場だった。また住民登録係は、ハンディを持つ人が身を寄せることができる職場でもあった。私は居心地がよく6年いたが、今はどうなっているのだろう。
 当時は、住民基本台帳が手書きでつくられていた。金沢区に住んでいた私は、自分の子どもの記載を自分で書いた。住民票が、バインダーに綴じられていた時代で、住民票の写しの申請があると、それを外し、青焼きというコピー機で印刷するということをやっていた。家族全員が載っている住民票のうち、Aさん、Cさん、Eさん部分だけの証明を出してほしいという申請があると、紙を何重にも折って、申請のあった該当部分だけををコピーするが、これは多少の技術を要する作業だった。住民登録係から移って、すでに30年以上たつが、今でも私は、その作業ができるだろう。
 原稿のテーマは、「「協働」という言葉は、いつごろから使われ始めたのか-私の体験から」にした。もともとの依頼は、タイトル、内容は自由で、ページ数も7~12ページというアバウトな依頼だったので、つい調子に乗ってしまい、サガジョ(高校)の制服の話も書き、勢い余って、Sa・Ga・Jyo!6の紹介とイラストまで貼ってしまった。もちろん、文章はですます調で、語り口調である。
 見本を送ってもらったが、これまでの論壇との彼我との差は歴然である。専門誌で難しいことばかり書いてある雑誌なので、担当の方が困って、「先生、勘弁してください」と言って来たら対応できるように、締切りずっと前に送ることにした。
 久しぶりに住民登録係におけるエピソードを思い出し、何よりも当時の仲間たちの顔を思い出す良い機会となった。
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