松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆法務の学び方(茅ヶ崎市)

2012-12-14 | 1.研究活動
 茅ヶ崎市の今年度第2回目の政策法務研修に参加した。
 最近、自らの異変に気が付くようになった。これまで、私の政策法務研修は、1977年から始まり、区役所、特命係長、騒音課、環境計画課、都市計画企画調査課と、体験を辿りながら、法務の真髄を話すものであるが、最近では、騒音課で終わってしまうことが目立つようになったのである。時間がなくて、リサイクル条例までもいかないことが多くなった。その原因は、次のようなことからだろう。
 ①サガジョの松下ゼミの話が長くなったためである。特に、わがゼミでのエピソードをめぐる話が、蓄積してきたためである。特に最近の焼津市における、わがゼミ生のユニット、Sa・Ga・Jyo6!は、イラストまでできて、すっかりミニブームになった。そんな話をするからである。
 ②最近のスマホの普及は、それに拍車をかける。研修中に、「それではスマホを見て」と私が言うからである。その結果、結果的には、大学のゼミの様子を見ることになり、ここで話がさらに脱線する。
 ③何よりも、若い人が多くなって、私の話が通じなくなったためだろう。左遷されて異動した先で、「松下来るな」と壁にビラを貼られた話などは、その後の顛末も含めてとても面白いが、あまりに荒っぽい時代の話で、管理が厳しい今の時代ではとてもありえないからである。こうしたエピソードは、今の時代と乖離しすぎて、私自身、こんな話をするのが、やや億劫になってきたためである。
 ④私の研修は、ついつい応用編になる。たとえば、「居酒屋(又は・若しくは)スナック」では、どちらが正解かという問題を出すが、私の正解は、居酒屋というものである。理由は、最初からスナックはきついというものであるが、こうした応用問題を、その場の思いつきでたくさん繰り出すので、時間が押すことになる(ちなみにこの問題の意味が分からない人もいるかもしれない。これはorの用語法で、最初にorを表す言葉は、「又は」なのか、あるいは「若しくは」なのかという法制執務の基本問題である。法務的正解は「又は」である。私は、そんな基本研修は照れるので、正解が先に理由により居酒屋であるという応用編になる)。
 茅ヶ崎市での研修は2日間であったが、話は騒音課で終わってしまった。26年の役所生活の半分強で終わりである。若い人が多く、どうしてもサガジョ松下ゼミの話が多くなったためである。
 また、機会があったら後半をと言って研修を終えたら、研修担当から、来年は同じメンバーで4日間学ぶ研修をやって欲しいと言われた。迷ったが、引き受けることにした。これならば最後の水道局まで話ができるかもしれないという理由もあるが、何よりも、わがゼミ生が何十倍の倍率を超えて茅ヶ崎市役所に合格し、来年から、勤めることになったためである。学生がお世話になって、私が知らんぷりというわけにはいかないからである。ちなみに、この学生は、とてもいい学生で、自慢の娘であるが、研修の最中に、何度も固有名詞を連呼し、「よろしく頼む」と頼んだ手前、引き受けないわけにはいかないと思ったからである。
 今回も表彰した。いかにも茅ヶ崎らしい、活発で利発な職員が最優秀者を獲得した。
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