松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆若い世代のまちづくり参画・意見交換会(相模大野)

2016-02-28 | 1.研究活動

 平成27年度「若い世代のまちづくりへの参画促進」意見交換会があった。南区区民会議の主催である(ちなみに私が議長を仰せつかっている)。

 相模原市南区区民会議では、4年間にわたって、若者のまちづくり参加促進策について、検討を重ねてきた。地域のまちづくり活動に若者の参加が乏しく、これがまちの活性化や若者自身の社会的自立のために好ましくない事態であると認識したからである。

 相模原市南区の取り組みの特徴は、施策を区民サイドから提案するものである。この日もその一環として、実際に地域のまちづくりに参加した若者、それを受け入れた団体、そして区民会議のメンバーが一堂に会して、若い世代のまちづくり参画を促進するためのルール作りを一緒に考えるものである。

 最初に、若者から参加したイベントについて、その概要をプロジェクターを使って若者が紹介するところから始まった。若者でも、バックボーンの違いがあると(たとえば女子美の学生とサガジョの学生はずいぶんと違う)、紹介方法も多様で、あらためて、人は多様であることがよく分かった。

 その後 グループ討議になった。論点は、
・前回までの検討で作り上げた、学生版・若者まちづくり参加チェックシート、団体版・若者まちづくり参加チェックシート」の検証(付け足すことなど)
・大人たちに求めること~行政や大学に求めるサポート~
・若者がまた次も参加したいと思うためには?
である。

 目標は、若者参加ルールブックであるが、こうした何層もの議論、積み上げを重ねてきたので、少しずつ、形が見えてきたように思う。頭で考えたのではなく、実践の中で、積み上げてきた点が、とても良いと思う。

 同時に、行政におんぶで抱っこで作ったのではなく、若者・大人、様々な体験を持つ市民が知恵を絞りながら、行政と連携・協力しながら作ったという点も、評価できる。行政に対する批判や要望ではなく、自分たちのまちは、自分たちでつくるという住民自治の実践で、会議は終始、和気あいあい、時には厳しい指摘でも、「なるほど」と笑って聞けるのだと思う。

 区民会議は、条例設置の付属機関であるが、仰々しい運営は一切しない。みんなが闊達に意見を出す。ワークショップも頻繁に行う。そのほうが知恵が出るからであるが、今回、若者を受け入れた団体のメンバーの中には、こうした行政関係の会議に、はじめて参加した人もいたが、その敷居の低さに、改めて驚いたようだった。

 

 

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