☆まちは熱い人だけでつくるのではない（戸田市）

　まちは熱い人だけでつくるのではない。戸田市で、自治基本条例の最終回があり、冒頭、副会長のＹさんが言った言葉である。

　まちづくりが成功する要素に、若者、ばか者、よそ者という言葉がある。ばか者とは、あたりを気にせずに遮二無に進む人である。たしかに、何かを実現するには、こうした熱い人が必要である。

　しかし、まちはこうした熱い人だけでできているわけではない。また熱いという人も、すべてに熱いのではなく、このテーマなら熱くなるということである。まちづくりでも、環境というテーマならば、大いに燃えるという人もいる。自治基本条例は、こうしたタネ火を消すことなく、大いに燃え上がらすきっかけをつくる条例でもある。

　いつも言っているが、人生いろいろである。調子が良いときもあるし、悪いときもある。まちづくりに参加したいと思っても、生活に追われて、それどころではないという時だってある。まさに人生いろいろである。しかし、長い人生、余裕ができるときが必ずある。参加してみようと思う時が、必ずある。そうしたときに、参加できる仕組みを用意するのが自治基本条例である。

　この日の会議では、そのほか、改めて、なるほどと気がついたことがいくつもあった。奢らず、決めつけず、素直に耳を傾けることに心しているが、知らず知らずのうちに、吸収力を弱めてしまっているのだろう。

　この日は、夜７時からの会議しかも雨で寒かった。しかし、三寒四温で確実に春に向かっている。あっという間に桜の季節になる。