松下啓一 自治・政策・まちづくり

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◇霧ヶ峰に行く(霧ヶ峰)

2016-07-26 | 5.同行二人

 思い出の地を見つけに霧ヶ峰に行った。

 7月のこの時期、二人で霧ヶ峰に来たのは、40年ぶりになるだろうか。きっかけは、たまたま、40年前に霧ヶ峰で撮った写真が出てきたからである。カメラを石の上かどこかにおいて撮った写真で、ニッコウキスゲが咲き乱れるなかで、現在とは別人と見間違える二人が写真に写っている。急に懐かしくなり、行ってみようということになった。

 いつもならば、泊まるのは日本旅館であるが、今回は昔に戻ってということなので、車山のプチホテルに泊まった。小さな宿、フランス料理、小さなベット、それだけで昔に戻ったような気がした。

 この40年で、私たちの容貌も変わったが、霧ヶ峰も大きく変わった。時期も少し盛りを過ぎたということもあるが、あちこちに咲いていたニッコウキスゲは、車山の肩など一部だけになったようだ。しかも、鹿からの被害を避けるためということで、ニッコウキスゲは、どこも電流が流れている電線の柵に囲まれていて、昔のように、お花畑に分け入って、写真を撮ろうとすると、感電してしまうことになる。あるいは、柵の切れ目から無理に入ったら、今度は自然を守らない人として、社会的に感電させられてしまうだろう。

 記憶をたどると、思い出の地は、霧ヶ峰ビジターセンターの前の丘、霧鐘塔のあたりのようだ。この辺りは、霧ヶ峰でも最も変容した場所だろう。今は丘の上まで、コンクリートの歩道が整備され、歩道以外は、ここでも立ち入り禁止のひもが張られていて、あの写真の場所はどこだったのか、探すこともできない。

 その丘には、グライダー場もあるが、私には、グライダーの記憶がない。覚えていないという私に対して、「私は覚えている」という連れ合いは、続いて、「私のことばかり見ていたので、グライダーも目に入らなかったのね」・・・。聞こえないふりをしようか、一瞬、迷ったが、お互いが脊椎反応の水戸黄門笑いで、一件落着となった。

 

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