松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆アクセスランキング

2012-07-04 | 1.研究活動
 ブログのアクセスランキングが、173万ブログ中の11000番~15000番くらいを行き来している。
 随分とすごい順番のようにも思えるが、私の立ち位置は、おそらく「その他大勢グループ」で、そのグループ内では前のほうに位置するのではないか。私たちのもうひとつ先のグループは、それこそ、もう単位が違うくらいのアクセス数があるのだろう。相撲で言えば、大相撲とわんぱく相撲大会ぐらいの違いで、私のは、わんぱく相撲の幕の内くらいなのだろうか。それでも、たくさんに人が見ているというのは、素直に嬉しいものである。
 私の社会的影響力の乏しさを反映して、インターネット上に私についての記事を見かけることは余り多くはないが、それでも、ときどき見かけることがある。そのうちで、まれにではあるが、頓珍漢なことを書かれることがある。当人がエッと思う記事である。論者は、きっとまじめに論じているのだろうが、まじめな分、明らかな誤読や思い込みから出発し、変な方向に一生懸命に議論している。ちょっと立ち止まってみたらと声をかけたくなるが、声をかけただけで、きっと怒られるので、なかなか声をかけられない。
 たとえば、ある本に、信託論について、その仮想性を分かってもらうために、私は、信託文書にハンコを押した覚えがないといったようなことを書いたことがある。ところが、なんと、このハンコをめぐって、まじめに難しい議論(批判)が行われているものがあった。「そこをつっこむのか」と思わず突っ込みを入れたくなるが、生真面目な分、むしろ微笑ましくもある。
 また、自治基本条例を担当する関係で、あるときには反政府的人物になったり、あるときには役所のびったしの人物のように書かれることもある。「どっちなんや」とつっこみを入れたくなるが、人は単純ではないという答えしか返ってこない。
 それでも、人それぞれで、さまざまな意見があってこそ、民主主義である。他者の意見を聴き、その良いところを取り入れて、それを発展させるのが、私たち社会の基本的な仕組みであるので、違った視点こそが重要で、多様な意見があることがまずは重要だと思う。しかし、それだけでなく、同時に、それを収斂させていくことも大事である。より豊かな社会を実現するという目標に向かって、議論を落ち着かせていくことである。インターネット普及の功罪で、自由な議論は増えたが、答えを収斂させていくという点では、まだまだ、私たちは鍛錬が足りないようだ。社会全体で、排除の論理がまかり通り、寛容性の乏しい世の中になっている。だからこそ、身近な課題の解決を通して、人々が安心して暮らせる社会をひとつひとつ具体的に実現していく地方自治がますます重要になってくる。「地方自治は民主主義の学校」とは、なるほど、よく言ったものだ。
 私のブログに一定のアクセスがあるということは、そのうちに何人かには、考えるヒントを提供できるということだろう。多少でも、だれかの役に立っているのではないかと考えると、頑張ろうという気になる。その結果、まめにブログを更新するということは、マロン君の登場回数が多くなるということでもある。その点でも、頑張ろうという動機づけになる。
 まじめな議論をしているのに、「犬か」と、ここでも怒られそうであるが、地方自治=受容性である。いろいろあるのだと思う。
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