マチプロは、若者と大学、行政が連携する協働事業であるが、どのように協働事業を行えば、成功するのか、その実践例でもある。同時進行で進めながら、どうすれば成功するか、汎用化のためのヒントを検証していこう。
協働を進めるにあたっての行為規範は、自治体ごとそれぞれであるが、大要、次のような原則で示される(北九州市)。
1 同じ目的に向かって進もう(目的共有の原則)
2 お互いの違いを認め合おう(相互理解の原則)+3 お互いを尊重し合おう(自主性の原則)+ 5みんな、対等であることを理解しよう(対等の原則)
4 それぞれの得意なことを持ち寄ろう(役割分担の原則)
6 情報を公開しよう(公開の原則)
7 定期的に評価しよう(時限性の原則)
これを今回のマチプロに当てはめると、次のようになる(一部で統合が出てくる)。
1.目的共有のために(ここが大事)
・何度も繰り返し話しをする(最初は毎週話す)
・何をするのは、簡単な文書(イメージ絵のある)に残し、見れるようにする(学生に作ってもらう。いいのができた)。
・目的を共有できる事業(イベント)を行う(4月に区民会議、5月はイベント)。
2.相互の理解・尊重(違いと強みの理解)
・それぞれがみな直接的な目的が微妙に違うことを理解する。学生は自己の学び・成長、区役所は地域の活性化、大学は学生の学びの後押し
・それぞれの目的が満たされるもの(組織のあり方、活動)を考えることが肝要.Win・Winといわれるもの
・任せるといった分野は任せ、任せるを阻害しない範囲でアドバイスする。この塩梅が難しいが。
4.得意分野を持ち寄る(実践する)
・区役所は区民会議を持つ(大学の活動の紹介の機会をつくれる。地域とのネットワークがある)
・学生は、当事者という強み
・大学は、活動の場所や機会の提供ができる(集まる場所や学生を集める機会を持っている)
6.情報共有(風通し)
・公開ではなくて共有だと思う
・ラインは有効
・会議やイベントを通して、情報を共有していこう
7.振り返り
・そのためのイベントをやろう
ここから出てくる大事なこと(=学ぶこと)
1.会議の重要性
目的の共有、相互理解、情報共有のためには、「自由で気が楽で建設的」な会議の設定、運営が必要。「自由で水平で建設的な会議」のつくり方が大事。いちどきちんと考える必要がある。
2.実践の重要性
やりながら確認し、やりながら身につけていくのが一番だろう。目に見える形で、効果的なイベントのつくり方と実践が大事ということ
3.トータルマネジメントの重要性
今回は、私がやるが、全体を見ながら、押したり引いたり、する人が必要だろう。マネージャーの育て方というより見つけ方か