松下啓一 自治・政策・まちづくり

【連絡先】seisakumatsu@gmail.com 又は seisaku_matsu@hotmail.com

☆若者がつなぐ地域と若者6・協働の育て方(相模女子大学)

2018-04-14 | 1.研究活動

 マチプロは、若者と大学、行政が連携する協働事業であるが、どのように協働事業を行えば、成功するのか、その実践例でもある。同時進行で進めながら、どうすれば成功するか、汎用化のためのヒントを検証していこう。

 協働を進めるにあたっての行為規範は、自治体ごとそれぞれであるが、大要、次のような原則で示される(北九州市)。
同じ目的に向かって進もう(目的共有の原則)
お互いの違いを認め合おう(相互理解の原則)+ お互いを尊重し合おう(自主性の原則)+ みんな、対等であることを理解しよう(対等の原則)
それぞれの得意なことを持ち寄ろう(役割分担の原則)
情報を公開しよう(公開の原則)
定期的に評価しよう(時限性の原則) 

 これを今回のマチプロに当てはめると、次のようになる(一部で統合が出てくる)。
1.目的共有のために(ここが大事)
 ・何度も繰り返し話しをする(最初は毎週話す)
 ・何をするのは、簡単な文書(イメージ絵のある)に残し、見れるようにする(学生に作ってもらう。いいのができた)。
 ・目的を共有できる事業(イベント)を行う(4月に区民会議、5月はイベント)。
2.相互の理解・尊重(違いと強みの理解)
 ・それぞれがみな直接的な目的が微妙に違うことを理解する。学生は自己の学び・成長、区役所は地域の活性化、大学は学生の学びの後押し
 ・それぞれの目的が満たされるもの(組織のあり方、活動)を考えることが肝要.Win・Winといわれるもの
 ・任せるといった分野は任せ、任せるを阻害しない範囲でアドバイスする。この塩梅が難しいが。
4.得意分野を持ち寄る(実践する)
 ・区役所は区民会議を持つ(大学の活動の紹介の機会をつくれる。地域とのネットワークがある)
 ・学生は、当事者という強み
 ・大学は、活動の場所や機会の提供ができる(集まる場所や学生を集める機会を持っている)
6.情報共有(風通し)
 ・公開ではなくて共有だと思う
 ・ラインは有効
 ・会議やイベントを通して、情報を共有していこう
7.振り返り
 ・そのためのイベントをやろう

 ここから出てくる大事なこと(=学ぶこと)
1.会議の重要性
 目的の共有、相互理解、情報共有のためには、「自由で気が楽で建設的」な会議の設定、運営が必要。「自由で水平で建設的な会議」のつくり方が大事。いちどきちんと考える必要がある。
2.実践の重要性
 やりながら確認し、やりながら身につけていくのが一番だろう。目に見える形で、効果的なイベントのつくり方と実践が大事ということ
3.トータルマネジメントの重要性
 今回は、私がやるが、全体を見ながら、押したり引いたり、する人が必要だろう。マネージャーの育て方というより見つけ方か

 


 

 

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ☆若者がつなぐ地域と若者5・... | トップ | ☆熟議の市長選挙61 公開政策... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

1.研究活動」カテゴリの最新記事