松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆うれしい人たちと再会した(新城市)

2015-08-06 | 1.研究活動

 新城市で、うれしい人たちと再会した。市民まちづくり集会の運営委員の方たちである。私が、新城市に行くということを聞いて、わざわざ、この日集まってくれた。

 大半の人たちは、自治基本条例以来である。何年間も、新城のまちを、もっともっと住みよい街にするには、どうしたらよいか、一緒に議論し、行動してきた。学生たちもずいぶんとお世話になった。あるとき、バスを連ねて新城に行ったが、大きく手を振って出迎えてもらったことが忘れられない。

 今回の住民投票騒ぎでは、この市民まちづくり集会の運営委員の人たちが、最も苦労したと思う。この人たちへの思いは、市民まちづくり集会直後のブログにすでに書いた。 

 この市民まちづくり集会の開催・運営は、市民の実行委員が行うことになっている。みんな仕事や家庭があり、それぞれ家業や家の都合があるなかで、それこそ休日返上で、連日連夜の取り組みになったろう。例えば、委員長の田村太一さんは、建設会社の社長さんであるが、家業やご家族は、大丈夫なのか、心配になる。

 限られた時間で、意義のある会議としよう、公平・公正な運営を心がけようと奮闘した委員会のメンバー一人ひとりの顔が浮かぶが、みな真摯に新城市のことを考え、『納得の一票』になるように、最大限の努力をしたと思う。頼もしいことだと思うとともに、本当に、頭が下がる。

 今回、改めて聞いてみると、メンバーの一人ひとりは、今回の住民投票に関して、さまざまな思いがある。それはそうだろう。しかし、自分たちが署名活動に参加したら公平、公正が疑われるし、市民まちづくり集会の運営に対する批判に対しても、自分の思いを話してしまっては、ずっと守ってきた公平、公正が揺らいでしまうと考えて、じっと我慢している。いかにも律義で、新城の人らしい生真面目さである。

 この委員会の活動に対して、批判も散見する。もちろん批判はあってもよいが、批判の前に、まず感謝し、労をねぎらうのが最初である。「ご苦労様でした、ありがとうございます」と言ってから、「ただ、この点については、…」と批判するのが、民主主義の、いや人としてのルールである。住民投票は夢中になって他が見えなくなる制度であるゆえに、特に気遣いが必要になる。

 今年も、市民まちづくり集会は、開かれると思うが、その時は、新城らしい地道で前向きのテーマでやってほしい。市民みんなが、一丸となれるテーマで、また闊達な議論をする会議をつくってもらいたい。その時は、今回、市民まちづくり会議の運営がおかしいと批判した人も参加してほしい。お任せ民主主義を乗り越えようというのが、その大意だったはずで、一緒に汗を流しながら、何かを創り上げながら、具体的な改善につなげてほしい。遠方からではあるが、私も、もちろん応援する。

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