松下啓一 自治・政策・まちづくり

【連絡先】seisakumatsu@gmail.com 又は seisaku_matsu@hotmail.com

☆サガジョ・若者フォーラム(相模女子大学)

2017-06-05 | ゼミや大学のようすなど
 とても充実したよいフォーラムとなった。

 参加者は、ワークショップ参加者だけで90名。その他見学者、事務局を入れると100人くらいの参加者となった。一つのゼミの取り組みで、これだけの人に参加してもらうのは容易ではない。

 まず、新城市や焼津市、そして南区から、高校生を中心に若者たちが、バスや車で、来てくれたこと。同時に、さがじょの1年生もたくさん参加した。また相模原市の地域の人たちも、たくさん来てくれた。年齢的には、私と同世代(あるいはちょっと上か)の人たちである。そして、行政関係の人たち。この3者がバランスよく参加したフォーラムとなった。

 それは第2部のグループワークを見るとよくわかる。7人グループで14の島を作ったが、若者、働き盛り、そして高齢者がうまく混じったグループになった。この絶妙の配置は、受付をやった準ゼミ生のしおりん(2年生)の配置の賜物である。相手の所属や年齢を見て、その場でグループ分けをやったが、本当によくやった。

 司会も2年生の二人で、緊張しながらも、時々、笑いを取りながら、会を進めていった。特にスタートがよかった。最初のアイスブレーキングで、旗上げアンケートをやったが、ここで「自分は若者だと思うか」を聞いた。若者の定義をめぐる問題である。なぜか、会場の年齢比率と違って、若者と揚げた人が多く、ここから、笑いと、若者とは何かを考えるヒントになった。

 まとめ役の小林さん(4年生)は、相模原市で唯一の認定ボランティア博士であるが、会の運営から最後の挨拶まで、実に頼りになる。うーんとうなったのは、小林さんらしい小技。控室では、お弁当を食べたり、作業をするとゴミが出る。知らぬ間に大きなビニール袋を用意していて、そこに捨てればよいようになっていた。

 目立たないけれども、活躍した人もいる。ワールドカフェなので、お茶やお菓子が必要である。また参加者たちと一緒にお弁当を食べようということになっていた。その買い出し係を3年生と1年生がやってくれた。何せ参加者は100人である。半端な数ではない。しかも会場は11号館なので、大学の正門までも遠い。そこからさらに、お店に行くということで、大変だったと思う。大学に顔の利く学生もいて、発育盛りの高校生のために、オープンキャンパスのスタッフ弁当をもらってきてくれた学生もいた。また、この日は、オープンキャンパスだったので、フォーラム参加者とオープンキャンパスの見学者を混じらせないという仕訳が大事であるが、校門に立って、道案内をやってくれたのは、4年生のゼミ生である。

 この日は、別の用件があって、参加できないという学生もいた。しかし、彼女たちも、前日まで、それぞれの担当を引き受けて、手を抜かないという態度には感心した。自分が出ないと思うと、まあいいか、となりがちであるが、きちんと責任をもってやるという姿勢は、見ていないようで人は見ている。

 学生だけでなく、役所の人たち、地域の人たちにも支えられた。一緒に仕事をした、あちこちの市役所から来てくれた。また地元の人は、顔なじみの人がずいぶんといたが、どうも、今井さんが、声をかけてくれたらしい。民生委員さんたちも来てくれたが、これは4年生のゼミ生が、代表の青木さんに連絡してくれたからのようだ。すぐに、「10人くらい連れていきます」とのことで、そこで、今回のような盛会となったのだともう。

 最後の閉会のあいさつで、小林さんが言ったが、「準備は5割くらいであったが、終わってみたら100%」というのは、その通りだと思う。その証左は、フォーラム終了後、みな帰らないのである。あちこちで、話の輪が広がり、記念写真を撮りあうと風景が見られた。フォーラムの成否は、この終わった時にわかるが、その意味では、参加者にとって意義のある会議になったのだと思う。私自身にも、思い出に残る、いい会議になったが、今回、初めての体験となった2年生や1年生にとって、意義のある体験の機会をつくることができたのは、何よりだと思う。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ★政策法務研修(八王子市) | トップ | ▽姜尚中さん特別講義(相模女... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

ゼミや大学のようすなど」カテゴリの最新記事