大好き森の人

オランウータンの赤ちゃん大好き、かわいいもの大好き、おいしいもの大好き、おしゃべり大好き、Happyな毎日。

アブラヤシについて理解する!!

2013-08-24 19:40:51 | ボルネオ・いのちをつなぐ旅2013

  アブラヤシが見やすいところで、

自動車を停めました。

アブラヤシについて話を聞くためです。

私は、BCTJの会員ですが

メンバーのほとんどはパーム油について聞くのは、初めてです。

もちろん、アブラヤシを見るのも初めてです。

アブラヤシは、西アフリカ原産で、私たちがヤシと言われ頭に浮かべるココナツヤシとは別のものです。

ヤシ油は、ココナツから採れ

パーム油は、アブラヤシから採れます。

山田くんの後ろに見えるように、

アブラヤシの茎には枝を切った後がウロコのような模様を作っているのでわかると思います。

日本でも、外来生物が日本在来の生物を侵食していると問題になっていますが

アブラヤシも外来種なんです。

赤道をはさんで緯度10度以内が、アブラヤシの栽培に適しているので

インドネシア、マレーシアで栽培されるようになりました。

マレーシアのアブラヤシプランテーションは、半島部で始まったそうですが

頭打ちになったので、ボルネオ島のサバ州、サラワク州で開発が進んだのだそうです。

パーム油は、融点が低く扱いやすい、安価である、生産が安定しているといいことばかりなので

さまざまなものに使われています。

食用としては、インスタント麺やマーガリン、業務用の揚げ油、加工食品に使用される油などです。

私はお菓子が、大好きなのでよくわかるのですが

ポテトチップスやクラッカーなどスナックのサクサクした食感は、パーム油で揚げてあるからです。

食用以外にも、洗剤やシャンプー、インク、化粧品などに使われています。

植物油と明記されていてもほとんどがパーム油です。

パーム油は、使いやすい植物油なので、「地球にやさしい」と称されてきました。

しかし、アブラヤシのプランテーションは、

熱帯雨林の伐採、生物多様性の喪失、農薬や肥料の問題など環境に

悪影響を及ぼしています。

「地球にやさしい」は、間違いです。

アブラヤシのプランテーションが問題視される前から、ボルネオ島の森林は木材として伐採されていました。

しかし、商業用の木材伐採は大きな木だけを切るので何年か経つと自然に新しい木が生えてきました。

プランテーションは、森全部を伐採し畑にするので、二度と森にはもどらないのです。

木材用の森林伐採の方がまだ良かったのです。

オランウータンもそうです。

オランウータンの赤ちゃんは、とてもかわいいので昔から密猟が行われ

たくさんのオランウータンが亡くなったり、みなしごになりました。

けれど、今みたいにごそっと森がなくなるわけではないので

大量に減少することはなかったはずです。

熱帯雨林には、たくさんの動植物が生息しています。

森がプランテーションになってしまうと棲む場所がなくなったり、分断されるので、

個体数が減ったり、遺伝子の多様性をなくしたりします。

また、プランテーションは、アブラヤシなど単一の作物だけを作るので

そこで生きていける動物も限られます。

ネズミやヘビは、増えるそうです。

生態系もくるいます。

枝と枝の間にある赤黒い実が、アブラヤシの果房です。

アブラヤシの実がたくさん集まっています。

20㎏~30㎏もあるそうです。

果房は、木の高いところになっているので採るのが大変です。

だから、最近は背の低い品種が作られているような気がします。

(インドネシアで見たものは、ほとんどそうでした)

アブラヤシの実からは、性質の違う2種類の油が採れます。

実の黄色い部分からはパーム油、白い部分からはパーム核油です。

カメラの機能を使いまして、パノラマ写真を撮りました。

アブラヤシのプラテーションは、このように広がっています。

プランテーションで働くトラックが、頻繁に通りました。

メンバーみんな、とても熱心なので

見たい、聞きたい、知りたいことが次々ありまして

あっという間に30分が過ぎていました。

お昼の時間がどんどん遅くなります・・・。

3日目の宿舎である「セピロック・フォレスト・エッジ・リゾート」に向けて出発します。



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