余禄 ルール・・・

余録：欧州に長く住む人によれば、ドライブ旅行では周囲…

毎日新聞　2015年09月29日　00時03分

　欧州に長く住む人によれば、ドライブ旅行では周囲の車の運転マナーが格段に良くなることでドイツへの入国に気づくという。そこではよく前の車が急減速して驚くが、制限速度変更の標識のせいだ

▲このようにルールの徹底したドイツだが、対照的なイタリアに比べ事故が少ないわけではないという。あるイタリア人はいう。「われわれは誰もルールを守らないので絶えず周囲に気を配っている。ドイツ人は人や状況を見ずに規則通りに運転するから事故が多い」

▲片野優ほか著「こんなにちがう　ヨーロッパ各国気質」（草思社）から引用させてもらったが、各国の国民性をからかうジョークではこの規則好きや真面目、勤勉さを笑いのタネとされるドイツ人である。その評判に泥を塗る仰天のスキャンダルの激震が続いている

▲むろん独自動車大手フォルクスワーゲンの排ガス規制逃れの不正である。違法ソフトを搭載したディーゼルエンジン車は実に１１００万台という。同社は経営陣を刷新し、対象車のリコールを始めるが、各国での法的な責任追及や損害賠償訴訟の修羅場はこれからだ

▲なにしろ環境重視は今日のドイツ社会、産業の合言葉だった。その切り札の一つとされたディーゼル車、しかもトップメーカーによる環境性能のごまかしとあっては救いがない。真面目・勤勉のイメージに根ざしたドイツ製造業の高い品質への信頼も大きく傷ついた

▲それもこれも閉鎖的な企業体質の中で、利益優先が守るべき唯一のルールとなったせいらしい。経営の透明化は必須だが、そこでは常に人と状況に気を配るイタリア方式の活用も求められよう。

　　ソース ：　http://mainichi.jp/opinion/news/20150929k0000m070098000c.html

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 つぶやき

　フォルクスワーゲンの違法ソフトの搭載には私も非常に驚かされました。あの謹厳実直なドイ人のやることか？・・・と　まァ　ドイツ人とて人間だものね。　時には「魔」が刺したのかも？　日本では「東芝」の利益の泡盛？　

お隣の韓国の鉄鋼最大手の「ポスコ」が新日鉄に３００億円の賠償を支払うことで合意したとか？

新日鉄の請求は９８６億円でした。　企業秘密を流した元新日鉄の社員への裁判は続いていると言う。真相は明らかにして欲しいものだ。

　支那・韓国に流れた日本の製造メーカーの技術者の自国に対するモラルが疑われる。　これも戦後の反日・反戦思想の賜物？　国家・国民の在り方を教えなかった所為か？