本物の蕎麦？

午前中、何時もの病院に行く、診察券、予約券もなしだが、保険証のみで受付はしていただいた。

担当のお医者さまに

「どうも近頃　物忘れが酷（ヒド）く、これでは“ひゃくヒクなな”（１００－７）の計算が必要な感じです」と告げるとお医者さまは、笑いながら

「認知症が疑わしいと思った時はこちらで判断しますよ」と言われた。

どうやら未だ大丈夫のようだ。

薬を頂き帰宅する。家に着いたのはお昼前でカミさんから

「お昼　どうする？」

「どうするって？何があるんだ？」

「何もないが、生蕎麦の買い置きがあるからそれにしない？」

「蕎麦か？いいな～ァ　それでいいよ」

「フ～ン　わたしゃ、貴方の傍（ソバ）がいいって・・・？」珍しく軽口を叩いた。

「なに言ってんだ？俺は本物の蕎麦のほうがいいよ」

「本物のソバね～ェ？」

「あんたの本物のソバは何処に置いているのかね～？」嫌なことを言う！

そういいながらカミさんは台所に消えた。

本物のソバ？何を勘違いしているんだ！この野郎！

俺が言ってる本物の蕎麦は冷蔵庫の中にあるだろう！と怒鳴りたい！が、何も言わずに昨日から読み続けている本を広げた。

「ハ～イ　本物の蕎麦だよ」そう言ってカミさんが盛り蕎麦をテーブルの上に出した。

なんだか・・・嫌になっちゃうな～ァ

「それ　２人前だよ・・・」それをペロリと平らげて・・・

「ふ～ん　それにしては少ないな～ァ」

食欲だけは若者並みの“くそ爺”だった。

写真がないと少し寂しいので蕎麦の後にいただいた“六○亭”の饅頭の写真を載せます。



この饅頭の美味しいこと！美味しいこと！ビックリ！いや～びっ栗だ～～

でもよく見るとなんとか期限が一日切れていた。さもありなん・・・。



ふざけるな～～“くそ爺”～～奴！