余録:「クッキング」とは自分に都合いいデータだけを…
毎日新聞 2015年10月16日 00時10分(最終更新 10月16日 00時11分)
「クッキング」とは自分に都合いいデータだけを取り上げることで、「トリミング」とは一定の範囲外のデータを書きかえることだという。当初は料理や犬の毛の手入れを思い浮かべたが、試験データの処理の不正にもいろいろあるらしい
▲で、こちらは地盤の調査においてデータを取得できなかった部分に、他区画のデータを転用していたという。横浜市都筑(つづき)区の大型マンションが傾いている問題で、くい打ち工事を請け負った旭化成建材が認める調査データのカット・アンド・ペースト(切り張り)だ
▲このために一部のくいが地盤の固い層まで届いておらず、建物が傾斜したらしい。「神のひき臼(うす)はゆっくり回る、だが細かくひく」。不義の報いは時間がかかっても必ずいつか来るという英語のことわざだが、分譲から9年を経ての不正の露見は住民にはたまらない
▲この会社がくい打ちを行った他の建物は大丈夫かと心配になるのも理の当然である。親会社の旭化成は過去に施工した3000棟のデータの調査を行うという。人ごとではないと、自宅の施工業者を調べた方もおられよう
▲だが世の中には何度ひき臼にひかれても、データ改ざんをくり返す企業がある。東洋ゴムが列車や船舶の防振用ゴムの性能試験結果を偽装していたという。8年前の断熱パネル、今春の免震ゴムに続く3度目の性能偽装発覚になる。2カ月前に製品の“安全宣言”を出したばかりだから、ひき臼もフル回転である
▲企業の信頼性については消費者が日々データを蓄積しているところである。その処理に用いられるのは古くからの知恵だろう。たとえば、仏の顔も……。
ソース : http://mainichi.jp/opinion/news/20151016k0000m070131000c.html
////////////////////////////////////////
つぶやき
杭が適正に支持地盤に届いて且つ有効 ・安全に建物を支えているかの判断は建物完成直後では難しい。 所謂 不等沈下と言う現象である。 不等沈下はある程度の経年変化で生じる。従って、この現象は現象が起きて気がつく場合が多い・・・と言うより気付かされる。
杭が支持地盤に届いていないから不等沈下の現象が起きたとの判断は不等沈下の現象の原因は多いから その判断には慎重を要す。 地震による地殻変・杭の挫折・特に杭が長い場合は用心を要するのでは? 杭の材質の問題もある。地殻・地質・地盤沈下・地下水 等 問題点は山ほどある。
一概に「杭」と言っても一般的にはPCパイルを思い出されると思うが、工法に分類もある。リバース・サーキュレイション工法 ・ アース・ドリル工法 ・等 たくさん工法はある。 材質では 鋼管杭 ・PC杭 ・ コンクリート杭 ・ 三角杭・・・等 杭の種類も多い。この問題 相当 尾を引きそう?
・・・・・・・・・・・・・・・・
以前 書いた記事ですが改めて掲載しました。
流石先輩は専門家!私の疑念が、晴れました。マンションの傾きは確かに住民にとって大変と思います。一般建売住宅、リフォームでも悪質手抜きが良く放映されています。
傾き問題は、最初かなり感情的な報道が多かったのですが、どこでもやっとる!と思っていた所、その様です。どこぞのゴム屋さんや血液製剤会社?とは悪質度が違うのでは
5次6次下請けなどで、金銭的、工期的に末端業者は大変です。図らずも昔からの惰性の建設業のひずみがあぶりだされました。
昔、秀吉は家康を地盤の弱い関東湿地帯に追いやり、家康はじめ大変な苦労をして、町作りをしたと言います。
よく言われるニューヨークなどの岩盤のしっかりしている都市では、大丈夫なのでしょうが。
東京都の内、岩盤がしっかりしているところがどれだけあるのでしょう?
それゆえに土木工事が発達したのでしょうが。今後の地盤沈下、地震、緩やかであれ地殻変動など地震国ではあって当然です。これは申し訳けなけれど、都会人にはこのリスクは今後も避けられません。年々表日本にも雪が降りそうな気象状況になってきました。新リスクも消費税並に加算!特別据え置きは自然界にはないのかな?
草々
メタボ拝
若しも 一 棟の独立棟だったらどうでしょう?建物の規模によりますが 傾きが2cm くらいでは先ず普通?の状態では傾きはわかりません。
こんなことを書きますとまた問題がでそうです。これまでとします。
マンハッタンの一枚岩のような岩盤は日本にはどこにもありません・・・・と講義で聞いたように思います。 それに比べると地盤が悪いのは日本では普通ですね。
ボーリング調査でも、その箇所が5 m 離れれば、全く異なる結果がでることも再々です。 よい例が どこぞの原発では完成してから、すぐそばを活断層がその下を走っていたと後になり見つけた例もあるようです。
現在では地盤調査は大変進歩しているようです。然しそれでも自然災害は防げません。
宅造で地山を削るともう、そこは測りしれない不安定地盤というべきでしょうね。盛り土などが安定するには数千年・数万年 必要と言われています。
私自身が住んでいる場所も開発 宅造地で建物の敷地が盛り土かも?
まア 私の生きている時代には「災害は起きてほしくない」と願っているのが実情です。苦笑
ただ一軒家ばかりの開発で家も数百軒あります。
気候も一夜にして数百mm の雨が降るというような場所ではないと思うので少しは安心?ですが・・・。
あるいは これも気休めかも? 最近は場所により時間雨量が50mm を超える豪雨が普通になってきました。これも温暖化?の影響?わかりませんが・・・。
私が学校で習った(60年前)排水計算は時間雨量が50mm でした。それを超える雨はないという学会の判断でしょうね?これまで敷設された排水管はこの時間雨量 50mm を基準にしていますから、それを超える豪雨では道が水没するのも仕方ないのでは?
問題は数年前に起きた広島の山裾の災害です。あのような自然災害はこれからも どこかで起きることでしょうね?
住みにくい日本になりました。・・・と言って どこぞにも引っ越し先はないようです。 どうも 話が長くなりすみません。 いつも 有意義なコメント有難うございます。 osamu 拝