カミさんが大事に食べているチョコレートがなくなってきた。
失くしたのではない。食べ尽したのだ。
かみさんが特注する「なんとか東京チョコレート」は3月末までしか製造されないので3月末に、かなり注文をしていたが、一ヶ月も経つと何時の間にやら姿を消したようだ。
もっとも我輩もチョロリ・チョロリと目を盗んで、ほんの少しばかりは戴いているが、かみさんが驚き怒るほどは食べてはいない。
そんな、こともあろうかと4月中頃、北海道の六○亭にミルクチョコレートを少しばかり頼んで取り寄せていた。
我輩が取り寄せている六○亭のミルク・チョコレート
このチョコレートは上品で私は好きだ。
かみさんは香りもいいという。
ただカミさんのチョコレートと異なるのは、かみさんが注文しるチョコレートは
焼酎の摘みに成るが、この六○亭のミルク・チョコレートは焼酎の摘みには余り会わない。
モッパラ我輩の「お八つ」である。
大体一度に半分食べるが、少々もの足りない。
テーブルの上にある半分のチョコレートは眼の毒であるので、かみさんに 我輩が食べた残りの半分のチョコレートを
「おい、これを仕舞っておけ!」
「このままでは全部食べてしまう」そばのかみさんは素早くチョコレートを我輩の手の届かぬテーブルの遠くの位置に移動させる。
ここらは素早い。
然し、其処は我輩の視線の中である。
なにかの都合でカミさんが立ち上がり台所に行った隙につい我輩の手が伸びる。
近頃は、
「仕舞っておけ」と言うと、ほんとに何処に仕舞っているのか取り上げるや、いなや何処かに持って行く。
「おい、何処へ持っていったのだ?」
「何処へ持って行ったか喋るとあんたは、また隙をみて食べるからダメ!」と言う。
かといって、新しいチョコレートを開けるわけにも行かない。
何処に仕舞ったのか、ある時、食べ残しの半分のチョコレートを思い出し台所を探したが我輩には判らなかった。
そんな時かみさんから
「あんた台所で何を探したの?」と聞かれる。
何で分かるのだろう?
きちんと元通りにした心算なのだが?何事も大雑把な我輩のやることだ。
箸一本斜めになっても治すかみさんだ。
他人(?)が自分のカテゴリーに侵入すると直感的に分かるのかな?
そんな、かみさんも、自分で仕舞った臍繰りがトンでもない所から出たと喜んでいるときも最近はよく見かける。
「おい、そんな大金(?)どうしたのだ?」と聞くとカミさんは
「料理の本の間にあった封筒の中に(あった)」と言う。
なるほど料理の本なら我輩が手にすることはない。
「然しどうして見つけたのだ?」
「部屋を整理しようと思ってね、要らない本を捨てるように放り出したらパラリと出たの・・・」
「へ~・・・」
「運がよかったな~」
「出なかったら、そのまま塵処理場だよ」
「今度からはみんな調べることにする。私だって仕舞った瞬間に忘れることもママあるからね」
「お前は自信過剰だからな!」
「そんなことはないわよ~」
「いや、そうだ!」つまらぬことで諍いが始まった。
「おい、気をつけろ!」と怒鳴り始めたころには、もうかみさんの姿はない。
全く逃げ足の速い奴だ。す~ィと忍者のように居なくなる。
本を読んでいるとお茶とともに
「ハイ、これ 前の半分のチョコレートよ」半分になったチョコレートが我輩の目の前に出された。
一体 何処から持ってくるのだろう?
いくら長く一緒に暮らしていても「オンナ」は分からない。
狭い我家の中なのに・・・・。
料理の本の間にか?まさか・・・・。
ミルク・チョコレートを齧りお茶を飲む。
「あたしの投票した方は当選したよ・・・」脈絡のない言葉がカミさんの口から出た。
「あんたの投票した人は?」
「勿論当選したよ」お互い誰に投票したかは言わないが話の内容からどうも同じ方のようだ。
昨日も少々寒い日だったが春の日には違いない。
暖かくなるのももう直ぐだ。
どうも寒いのは苦手だ。
齢(ヨワイ)75歳の我輩の足元の電気座布団が足裏に心地よい。
(注) カテゴリーはテリトリーの間違いでした。カタカナ言葉は難しい!
私はチョコレートをあまり食べません。そのため義理チョコも当らなくなりました。
六○亭のお菓子は北海道(帯広市)の銘菓です。食通ですね。
都会でときどき○百万円の落し物報道があります。
中に奥様の忘れ物はないですか?
それでも、思わぬお金を手にするとカミさんは、実に
いい顔をして「ニコッ」とします。
貧乏って実に幸せです。(笑)
倉敷のブログに訪問頂きありがとうございました。
チョコレートの話、楽しく読ませて頂きました。
取り寄せてまで食べられるとは、お好きなのですネ。
私も妻から与えられたチョコレートを時々食べますが苦い!!
妻に言わせると「ビター・チョコ」で、カロリーの事を考えているのだそうです。
写真も綺麗です。
健康の元のようですね。
帰省したいという思いは募りますが、果たして??
どうなりますことやら?・・・。