還り見れば酔生夢死か?

80歳代の聾人でネットの話題を書いています。足が悪いので家で得ることが出来るネット情報と私自身の唯我独尊の偏向文です。

余禄 元禄3年の芭蕉の歳旦吟に…

2016-01-04 07:14:32 | ネタ

元禄3年の芭蕉の歳旦吟に…

 毎日新聞2016年1月1日 00時37分(最終更新 1月1日 00時38分)

 元禄3(1690)年の芭蕉(ばしょう)の歳旦吟(さいたんぎん)=新春詠=に「薦(こも)を着て誰人います花の春」がある。新春の華やぐ街で粗末な薦をかぶった乞食(こつじき)を見かけた。どなたなのか、もしや尊い聖(ひじり)ではあるまいか

▲この句は京の俳人の間で、新春詠の巻頭に乞食をもってくるとは何事かと物議をかもしたという。芭蕉はこれに対し、情けないことだと嘆き、京に俳人はもういないと憤慨した。西行(さいぎょう)法師作とされた説話集に出てくる高徳の乞食僧にかねて心を寄せていた芭蕉だった

▲芭蕉自身も当時は「こもかぶるべき心がけ」で俳句にのぞんでいたという。富や力が支配する世を捨て去り、目に見えない高みをめざす生き方は芭蕉その人が求めるところだったのだろう。俗世でさげすまれる姿や形は、むしろ高い徳、聖なる力のあかしなのだった

▲みすぼらしい放浪の旅人が実は神や仏の化身(けしん)だったといった話は世界中の人々が好んで語り伝えてきた。貧しい者、虐げられた者こそが神に愛されるという宗教的感情も広く行き渡っている。富や力では得られぬ魂の救済への渇望(かつぼう)や聖なるものへの畏(おそ)れは誰にもある

▲だがグローバル経済がむしろ人々の間に心の壁を作り出し、歯止めなき暴力が噴き出る今日の世界である。文化を異にする人々が共に生きる制度や理念が崩れていく不安の中で新しい年を迎えた。異質な他者への嫌悪が幅をきかせ、貧者や虐げられた人への共感もやせ細っていくようにみえるのは杞憂(きゆう)だろうか

▲芭蕉の見た乞食は新春をもたらした年神の化身かもしれない。この世の壁を超える聖なるものへの感覚をどうかよみがえらせてほしい2016年の年神だ。

ソース: http://mainichi.jp/articles/20160101/ddm/001/070/095000c

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  つぶやき

 >芭蕉自身も当時は「こもかぶるべき心がけ」で俳句にのぞんでいたという

俳聖 芭蕉をしてこの心情・・・人のあるべき姿かも? TV では相変わらずISの戦争の報道がされている。地球上の生き物として人に変わりはないのだが? 欲のなせる業か?  

 きょうから仕事はじめ・・・今年の行く末は・・・。

追記 : http://www.sankei.com/premium/news/160104/prm1601040008-n1.html 


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6 コメント

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大吟醸 (メタボ)
2016-01-04 16:13:48
osamu様

芭蕉の話は面白く拝見いたしました。

こもを跳ね ぐいと差し出す井戸茶碗 メタボ

友人と大昔、(橋の下でこもを着て、空き缶を置いたわしを見たら、昔のよしみでチャリンと入れてくれ~)と言う冗談話をしましたが、今では本当にそうなりそうです。コツジキになりてもこの大井戸は離さんぞ~

本日スーパーで某大吟醸を購入してきました。安い大吟醸の所為か、飲んだ後にやや刺激があります~などと一応通ぶって(笑)

以下私なりの狭い世界の酒(大吟醸)比べです。

新潟:八海山 私の一番の好みです。有名な   越乃寒梅は2級がいいと聞きますが、角   さんブームの所為か価格が高い割にコ    クがない、と言う好き者の言葉通りと思    いました。
金沢:天狗舞が一番合います、菊姫は美味い     けれどやや麹臭が強く好き好きで      す。菊姫も数倍以上の価格のマニアッ
     ク向けがあります。
福井:黒龍、この上に(しずく)(14代)などマ    ニアックな酒がありますが、いずれも大    吟醸約1万円/1,8Lをはるかにオー      バーしているので、問題外。数倍でも     効かないほど高価。政治家向け?。     
昔よく使用した飲み屋の女将から黒龍の〇〇代と言うめったに手に入らない酒をいただいた。うまかったが、さて私の味覚では1万円の酒とその数倍で効かない高価な酒との区別がつきません。

以上が独断と偏見に満ちた、私の大吟醸飲み比べです。富山はあまり会食の機会がなく立山の純米吟醸(これも良い)までしか飲んだことがありませんが。大吟醸も一度購入してみようと思います。立山もなかなかすっきりとして地元の評判は上々です。

日本酒は何といっても杜氏の腕次第で、杜氏が変わると味が変わるそうなので、地元のノンべに聴くのが一番の様です。草々                         メタボ拝
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メタボさんへ (osamu)
2016-01-05 14:39:40
ことしもよろしくお願い申しあげます。

 ところでコメントの冒頭の「井戸茶碗」 ・・実はこれがよく判らなく先ず電子辞書によると「朝鮮産の抹茶茶碗の一種。古来茶人に珍重され、最高の物とされる・・・」云々とありこれは凄いと思いましたが画像がないのでパソコンのお世話になり検索した次第です。 大変勉強になりました。 無粋なことで申し訳ないです。

さて日本酒 大吟醸のお話し、これも大変参考になりました。私自身 若い頃から余りお酒は飲まなかったのですが最近はそれがウイスキーとともに睡眠剤として必要となりました。 少々情けない話ですが一人暮らしの侘しさからでしょうか?  そのうちに私の亡き父が相当な飲んべーでしたから案外そのようになるのでは?と思っています。岩国に「五橋」と言うお酒があり亡き父はよく飲んでいました。辛口です。今年の正月に一本 開けましたが1合でかなり酔いましたね。

越乃寒梅は現役の頃 お土産に戴きましたが有名なので岩国に持ち帰り亡父に捧げました。笑 よって私は飲んでいません。惜しいことをしました。

新潟の「八海山」一度 飲んでみたいですね。寝酒に飲むのは失礼ですかね? 

「酒は百薬の長」といいます。日本酒も今 世界に羽ばたいてきました。 私もそれに同乗しようと思っています。 osamu 拝

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大吟醸 (メタボ)
2016-01-05 16:20:40
osamu様

親戚、、友人誰も来ない静かな正月です。暖かいので助かります~石油代が~

大吟醸で大切なことを忘れていました。私が接待で大吟醸を飲むようになったのが営業最後の方です。客でもよほど気が合う人だけでしかも1~2合が限界なので。安酒をたくさん飲むより健康にもコスト的にもいいのです。

つまみは贅沢は言いません、豪華だと酒の味を殺しかねないからです。酒は静かに飲むべかりけり でしたか(牧水)、あるいは本当に違いの判る友人などと静かに飲むのが一番と思います。私も単なる酒席で大吟醸を飲んだことはありません。

寝酒大いに結構ではありませんか、もし大吟醸入手されたら、飲み心地に関し教えてください。つまみはイカの塩辛は辛いので、健康上麹漬けがいいと思います(笑)自分が好きなので~

それと八海山大吟醸は送料込みで1万円と妥当な価格です(1,8L) 山田錦を4割までそいで作っていると。新潟の酒屋でその米の見本があり、米粒は全く小さな丸になっていました。大吟醸はだいたいそのくらい米を削る様です。

井戸茶碗:喜左衛門井戸(国宝)で検索していただいたら、いろいろエピソードが出てきます。最初の持ち主の喜左衛門から、何度か持ち主が変り久兵衛の所蔵になり、その後、落ちぶれた久兵衛が馬子になってもこの茶碗を首からぶら下げて離さなかった、などのエピソードがあり、さらに次に手に入れた松平不味公に色々不幸が訪れたなど~

畏れ多くも今は国宝です。私は茶をやらないので茶碗の違いが判りませんが。草々
                    メタボ拝
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メタボさんへ (osamu)
2016-01-05 18:22:43
お教えいただいた「井戸茶碗:喜左衛門井戸」で検索しました。

http://ginjo.fc2web.com/33idonotyawan/idonotyawan.htm

なるほどたくさん謂れらしき物語がヒットしました。上は落語のようですが、これも面白い謂れと感じましたね。私のような俗物はこんなものです。

 メタボさんの解説が妥当では? 大変 勉強になりました。 今後ともよろしくお願いいたします。 osamu 拝
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大吟醸 (メタボ)
2016-01-05 23:16:05
osamu様

井戸茶碗の話は元々講談、人情話として始まったのが、長いので落語家が三分の一程度に縮めたのでしょう。

五橋は調べると、大吟醸は720mLで3~4千円となかなかの高級酒の様です。本日も頂き物の大吟醸を開けてみましたが、いまいち~

調べると720mLで千円ちょい。新潟の酒でしたが。やはり720mLで3~6千円は払わないと、なるほどと言う大吟醸にはたどり着けないかと~まず正月位しか無理か。

こもから茶碗を差し出すのはやめ、やはりギラリと光る物を抜いたほうが大吟醸も飲めそうです。  草々    メタボ拝     
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メタボさん ヘ (osamu)
2016-01-06 06:07:39
お早うございます。

五橋の大吟醸は既に完売でした。その下のものを注文してみようと思っています。この五橋の酒造所は私が子供の頃 通った小学校の近くです。

非常に懐かしい場所です。 故郷を思いながらいただくのもいいです。

>やはりギラリと光る物を抜いたほうが大吟醸も飲めそうです

なんとなく判るような気持ちがします。 半世紀以上も前に亡くなった祖父(私の母方)が持っていた刀剣は多分 あとを継いだ直系の方が受け継ぎ持っておられるのでしょう。

久しく故郷には帰っていません。せめてお酒で故郷を偲ぶことにします。
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