　←　　一度クリックを宜しくお願い致します。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

余録:「あんたも、もうこれだけ長い間やってるんだから…

毎日新聞　2014年11月19日　00時35分（最終更新　11月19日　00時35分）

　「あんたも、もうこれだけ長い間やってるんだから、もうちょっといい役やらしてもらいなさいよ」。高倉健さんは母親からそう言われて戸惑った。雪中行軍遭難を描いて大好評だった映画「八甲田山」が封切られた当時のことである

▲「もうその雪ん中ね、なんか雪だるまみたいに貴方が這い回って、見ててお母さんは切ない」。母親は健さんが小さいころからあかぎれができやすいのを知っていた。任俠映画の全身ポスターを見て、かかとのばんそうこうにただ一人気づいて心配したのも母だった

▲後に随筆「あなたに褒（ほ）められたくて」（集英社文庫）でそんな母への思いをつづった健さんだ。しかし母の葬儀には参列していない。映画「あ・うん」の撮影中だったからだ。私事で撮影を妨げないというのが自らに一貫して課してきた「プロのプライド」であった

▲映画館を出た男たちはみんな健さんになっていたといわれる１９６０年代の任俠映画のブームである。やがて自ら求めて活躍の場を広げた健さんは、背負った運命を静かに引き受け、見る者の心の奥深くにポッと火をともすような男たちをひたむきに演じ続けてきた

▲「今後もこの国に生まれて良かったと思える人物像を演じられるよう、人生を愛する心、感動する心を養い続けたい」。昨年の文化勲章受章の際に将来への意欲を語った健さんの突然の訃報だ。今はこの言葉をかみしめながら振り返りたいその主演作品の数々である

▲受章コメントには母親の口癖だった「辛抱ばい」という教えも織り込まれていた。天国で再会した母に、さて健さんはお褒めの言葉を授かっているだろうか。

//////////////////////////////////

つぶやき

　明大商学部卒は知りませんでした。どの大学のどの学部を出ても自分で決めた道を歩くことの大事さを教える話でした。　現代の「ひきこもり」　や現実から逃避した若者のホームレス姿・・・等　考えさせられることは多い。

普通の家の子は自分の道は自分で開く以外に方法はないのでは？　ＴＶでよく目にする家庭内暴力など私にはよく分からない。　これとて・・・行き着くところは学校の教育姿勢・内容によるのでは？

勿論　全てを学校に押し付けるわけではないが現況の「個人を大事に・・個性を伸ばす」と言う・・・なんとなく格好いい言葉に私は惑わされるのだ。

明治・大正・昭和の教育は「学校では社会に出た時のための教育だ」と言われているが今の教育は「今は社会に出ても直ぐに役には立たないが将来　役に立つ教育である」とかなんとか聞いたことがあるが・・・何処か違和感を感じたものだ。　では現実はどうか？というと聊か異なるのだ。

過ってある大臣が「日教組は日本の国の癌だ」と言って大臣の首が飛んだことがあるが　ほんとのことを言って責任が問われる政治にも問題があるようだ。　正常な教育が望まれる。　

社会に出て戸惑うことなく自分で生きる覚悟を悟らせる教育はできないものか？

来月は衆議院選挙だ。よく現実を見て自分の納得のいく方に１票を入れよう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

追伸　なんと捻くれていることでしょう？「反日」のメガネが外せないとこのような論説になるのでしょうかね？