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余録:ささいなことに腹が立つのは…
毎日新聞 2015年03月13日 01時48分(最終更新 03月13日 01時49分)
ささいなことに腹が立つのは「虫の居所がわるい」からだし、何となく気に入らないのは「虫が好かない」からだ。「虫が納まる」とは怒りがとけることだし、昔は短気のことを「虫が早い」、びっくりすることを「虫が動じる」とも言った
▲人の体の中には虫がいて、心身にさまざまな影響を及ぼすという考え方は、中国の道教の「三尸(さんし)の虫」に由来するらしい。この3匹の虫は人の体内にすみ、行動を監視している。庚(かのえ)申(さる)の夜には人が寝ている間に体を抜け出し、天の神にその悪事を報告するというのだ
▲庚申の夜は眠らぬ風習「庚申待(こうしんまち)」は虫の報告を阻むためである。この身中の虫がそれとなく当人に未来の凶事を教えてくれる場合は「虫の知らせ」という。もし神様より先に当人の悪いところを告げてくれればありがたい
▲もともと体内に寄生した線虫が未発見の胃がんに集まっていたことから研究が進められたという。体長約1ミリの線虫ががん患者とそうでない人の尿のにおいを識別できることが分かったという九州大学などのチームの研究である。虫は患者の尿に好んで近寄るという
▲実験に用いた線虫は犬と同程度のにおいの受容体をもち、判別は尿1滴あればいい。結果、24人のがん患者のうち23人を識別し、うち5人は採尿前にがんは未発見だった。がん検診への実用化にはなお課題も残るが、体に負担をかけぬ早期がん発見への期待はつのる
▲見た目は気味悪い線虫だ。しかし人の危難をいち早く教えてくれる「虫の知らせ」の研究を聞けば、けなげにも、かわいくも思えてくる。身勝手といわれようが、「虫がいい」のは人間の常である。
ソース : http://mainichi.jp/opinion/news/20150313k0000m070145000c.html
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つぶやき
そういえば日本中に「庚申塚」なるお地蔵さんのような古い石仏像?が沢山ある。
私の故郷 岩国では見かけなかった。どうも関東や京都などが発祥かも?
三尸虫(さんしの虫)とは人間 心の不安をなんとか解消するのに不思議なものをつくりだすものだ。精神的な不安を除く手段を考えたものかも?現代の心療内科医学にも役立つのでは?など私 如き 医療の素人は考える。、
「庚申信仰」 「庚申とは?」 「庚申の日」 「庚申待」 「サルタヒコ」
私は神社・仏閣・等 に興味があり素人並みに調べてはいるが その ついでと言っては不遜であるが「鳥居」 「庚申塚」 「道祖神」 などにも興味を感じている。 。、
道祖神といえば時に道端の「二十三夜塔」なども見かけるが画像がないので検索していただこう。月待塔 ・・・これらをそれとなく注意しながら歩くのも案外楽しい散歩かも?
残念 ながら私は膝を痛めて現在歩くのが不自由で歩けない。 昔 山のぼりをしていた頃この事実を知っていれば又 異なった楽しみもあったのかと今は残念に思う。
かの勇猛を誇る鎌倉武士と言えども現世の殺戮の恐ろしさからくるであろう精神的な不安から「来世の苦しみ」の「難」を逃れるために「鎧」 「兜」の中に仏像の絵や彫刻などを仕込んでいたと言う。
壇ノ浦の戦の 熊谷直実 の謂れを思い出す。 能の演目『敦盛』 は現役時代に少し教わったことがある。少し唸るのみで全身が汗でビッショリとなったものである。
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