カミさんが我輩の側で何時になく、そわ・そわ、している。
何か?いいたそうであるが、言わない。我輩は本を読みながら知らぬ顔をしている。
それでも何気なく注意して見るとカミさんには何時もの落ち着きがない。
変だな~とは思いながら、相変わらず素知らぬ顔をして本を読み続けて読んでいる。
読んでいる本は何時ものように剣豪ものの時代劇である。
この作家の本は嫌味がなくて読みやすい。
格調の高さは新田次郎ほどではないが大衆物としては面白い。
既に読んだ、この作家の本は50冊(?)近い。
本屋に行っても、この作家による新作の新しい本は見つからない。
またぞろ、誰かに変えないといけないかな?と思う。
何の反応も示さない我輩に痺れを切らしたのか側でカミさんは例の「漢字クイズ」を始めた。
カミさんが、この「漢字クイズ」を始めるともう駄目だ。
なにせ、この難しい「漢字クイズ」を一月に2冊はこなす。
我輩も時に、その漢字クイズのクイズにカミさんの留守に挑戦するが、歯が立たない。
少しでも解ければ面白いと思うのだが、残念ながら、これが解けないばかりか、何となく答えが分かっても肝心の漢字が書けない。
確か、このような感じの漢字だったな?と升目に入れるが入れた漢字に自信がない。
漢字は読むのはかなり読めるが、いざ書くとなると事情が違ってくる。
こんな漢字がかけないのか!と自分自身情けなくなる。
辞書を引いても字が小さく何時もルーペを使って確かめる。
余りに面倒なので直ぐにヤ~メタとなる。
そこがカミさんは違うのだ。
こつこつと飽きないでやっている。
先日、不意に
「あんた、テッコウって漢字どう書くの?」と珍しく聞かれた。
「なに?テッコウ・キャハンのことか?」
「そう・・・」
「コウは甲・乙・丙の甲だと思うが?」
「テッコウね~?」
「あんた、何時も時代劇の本 読んでいるでしょう!」
「うん、読んでは居るがね~ェ・・・」
我輩の返事がなんだか、しどろもどろになる。
「そう、分からないのね・・・」
「なら いいわ」いとも、あっさりと切り捨てられた。
時代劇の旅姿には常に出てくる漢字だが、直ぐに出てこない。
植木等さんの歌ではないが、つい「スイスイ・スイ・ダラ・ダッタ・スラ・スラ・スイ・スイ~ィ」と無意識のうちに読み進んでいたようだ。
太極拳でも常に「動作は意識して動く」が基本だが、どうも 何事も同じようだ。
カミさんがテーブルから立ち上がって台所に行った。
お茶でも出してくれるのかな~?と期待したが?直ぐに、またテーブルについた。
何時もなら、この時分にはお茶がでるのだがな~と思うがカミさんにその素振りがない。
仕方ないか?たまには自分で、お茶くらい入れるか?と立ち上がると
「なに?・・・」
「うん お茶が欲しくなった・・・」
「お茶くらい入れるわよ~」忘れていたような顔をして台所に行ったものだ。
その台所から
「ちょっと来て見て~・・・」何事かと思い台所に行くと新しい冷蔵庫がデ~ンと居座っていた。
ハハ~ン これだ!カミさんが出たり入ったりしていたのは・・・・。
なるほど、見た感じはいい。
「おい 何時入れたのだ」
「あんたが水泳に行って居る時に来たのよ~」
「へ~ェ 何処から入れた?」自慢ではないが我家は、それほど狭い、玄関も廊下も狭い。
「それがね~持ってきたお店の人は、これでは入れられないし設置できないと言うの・・・」
「で どうしたのだ?」
「丁度 お庭の改修に来て貰っていたF組さんの方が「大丈夫だ、ここから入れればいいじゃあないか?」とブツブツ文句を言うお店の若い方に言われてね。流石にお店の若い人も逆らえずに、庭の窓から入れてもらったの・・・・」
「ほう、丁度よかったな~」
「F組さんのあの方は親切な方だからよかったな~」
「ほんと・・・」
と言うわけで新しい冷蔵庫の扉を開けてみると中はガラ~ンとしている。
「おい! 何時も中は一杯なのだが、随分と空いているな~」
「全部入っているのか?」
「全部入っているよ」
「それにしても、空いているな~」感心して見ていると、側に来て新しい冷蔵庫の中の説明を始めた。
「フ~ン・・・」と頷くばかりだ。
「今までのとは随分と使いやすく出来ているのよ!」満足気に語る。
「それに消費電力も随分と違うらしいの・・・・」
「ホウ~」我輩は感心しきりである。
「おい 氷は?」我輩の関心は製氷機くらいである。
「氷はね~ェ 今までと違って自動的に出来て、それが、お互いに引っ付かないの・・・」
「さらさらしているのよ~」
「ふ~ン」今夜はウイスキーで決まりだな! 我輩の考えることは一つ!
「ちょっと、こちらに来てえ~」
「まだ あるのか?」
「これ いいでしょう?」
其処には新型の洗濯機がこれまたデ~ンと居座っていた。
「ウ~ン・・・」
「この部屋 随分と明るくなったな~」
「今まで窓が塞がっていたからね」そういえば洗濯機の上の乾燥機で窓を塞いでいた。
新しい洗濯機を覗く
やはり天然(?)の光はいいね。
これでは、カミさんがソワ・ソワするわけだ。
何とか我輩の気を引こうとしても意地悪な我輩は素知らぬ顔をしていたからな!
まァ これで一件落着だ。
「おい お茶はどうした?」
「あらッ 忘れていた・・・」
慌ててお茶の支度を始めたカミさんである。
然し、振り返ればカミさんに乗せられていたのではと思うのだが?
“くそ爺”はまたノンキに本を読み始めた。
何か?いいたそうであるが、言わない。我輩は本を読みながら知らぬ顔をしている。
それでも何気なく注意して見るとカミさんには何時もの落ち着きがない。
変だな~とは思いながら、相変わらず素知らぬ顔をして本を読み続けて読んでいる。
読んでいる本は何時ものように剣豪ものの時代劇である。
この作家の本は嫌味がなくて読みやすい。
格調の高さは新田次郎ほどではないが大衆物としては面白い。
既に読んだ、この作家の本は50冊(?)近い。
本屋に行っても、この作家による新作の新しい本は見つからない。
またぞろ、誰かに変えないといけないかな?と思う。
何の反応も示さない我輩に痺れを切らしたのか側でカミさんは例の「漢字クイズ」を始めた。
カミさんが、この「漢字クイズ」を始めるともう駄目だ。
なにせ、この難しい「漢字クイズ」を一月に2冊はこなす。
我輩も時に、その漢字クイズのクイズにカミさんの留守に挑戦するが、歯が立たない。
少しでも解ければ面白いと思うのだが、残念ながら、これが解けないばかりか、何となく答えが分かっても肝心の漢字が書けない。
確か、このような感じの漢字だったな?と升目に入れるが入れた漢字に自信がない。
漢字は読むのはかなり読めるが、いざ書くとなると事情が違ってくる。
こんな漢字がかけないのか!と自分自身情けなくなる。
辞書を引いても字が小さく何時もルーペを使って確かめる。
余りに面倒なので直ぐにヤ~メタとなる。
そこがカミさんは違うのだ。
こつこつと飽きないでやっている。
先日、不意に
「あんた、テッコウって漢字どう書くの?」と珍しく聞かれた。
「なに?テッコウ・キャハンのことか?」
「そう・・・」
「コウは甲・乙・丙の甲だと思うが?」
「テッコウね~?」
「あんた、何時も時代劇の本 読んでいるでしょう!」
「うん、読んでは居るがね~ェ・・・」
我輩の返事がなんだか、しどろもどろになる。
「そう、分からないのね・・・」
「なら いいわ」いとも、あっさりと切り捨てられた。
時代劇の旅姿には常に出てくる漢字だが、直ぐに出てこない。
植木等さんの歌ではないが、つい「スイスイ・スイ・ダラ・ダッタ・スラ・スラ・スイ・スイ~ィ」と無意識のうちに読み進んでいたようだ。
太極拳でも常に「動作は意識して動く」が基本だが、どうも 何事も同じようだ。
カミさんがテーブルから立ち上がって台所に行った。
お茶でも出してくれるのかな~?と期待したが?直ぐに、またテーブルについた。
何時もなら、この時分にはお茶がでるのだがな~と思うがカミさんにその素振りがない。
仕方ないか?たまには自分で、お茶くらい入れるか?と立ち上がると
「なに?・・・」
「うん お茶が欲しくなった・・・」
「お茶くらい入れるわよ~」忘れていたような顔をして台所に行ったものだ。
その台所から
「ちょっと来て見て~・・・」何事かと思い台所に行くと新しい冷蔵庫がデ~ンと居座っていた。
ハハ~ン これだ!カミさんが出たり入ったりしていたのは・・・・。
なるほど、見た感じはいい。
「おい 何時入れたのだ」
「あんたが水泳に行って居る時に来たのよ~」
「へ~ェ 何処から入れた?」自慢ではないが我家は、それほど狭い、玄関も廊下も狭い。
「それがね~持ってきたお店の人は、これでは入れられないし設置できないと言うの・・・」
「で どうしたのだ?」
「丁度 お庭の改修に来て貰っていたF組さんの方が「大丈夫だ、ここから入れればいいじゃあないか?」とブツブツ文句を言うお店の若い方に言われてね。流石にお店の若い人も逆らえずに、庭の窓から入れてもらったの・・・・」
「ほう、丁度よかったな~」
「F組さんのあの方は親切な方だからよかったな~」
「ほんと・・・」
と言うわけで新しい冷蔵庫の扉を開けてみると中はガラ~ンとしている。
「おい! 何時も中は一杯なのだが、随分と空いているな~」
「全部入っているのか?」
「全部入っているよ」
「それにしても、空いているな~」感心して見ていると、側に来て新しい冷蔵庫の中の説明を始めた。
「フ~ン・・・」と頷くばかりだ。
「今までのとは随分と使いやすく出来ているのよ!」満足気に語る。
「それに消費電力も随分と違うらしいの・・・・」
「ホウ~」我輩は感心しきりである。
「おい 氷は?」我輩の関心は製氷機くらいである。
「氷はね~ェ 今までと違って自動的に出来て、それが、お互いに引っ付かないの・・・」
「さらさらしているのよ~」
「ふ~ン」今夜はウイスキーで決まりだな! 我輩の考えることは一つ!
「ちょっと、こちらに来てえ~」
「まだ あるのか?」
「これ いいでしょう?」
其処には新型の洗濯機がこれまたデ~ンと居座っていた。
「ウ~ン・・・」
「この部屋 随分と明るくなったな~」
「今まで窓が塞がっていたからね」そういえば洗濯機の上の乾燥機で窓を塞いでいた。
新しい洗濯機を覗く
やはり天然(?)の光はいいね。
これでは、カミさんがソワ・ソワするわけだ。
何とか我輩の気を引こうとしても意地悪な我輩は素知らぬ顔をしていたからな!
まァ これで一件落着だ。
「おい お茶はどうした?」
「あらッ 忘れていた・・・」
慌ててお茶の支度を始めたカミさんである。
然し、振り返ればカミさんに乗せられていたのではと思うのだが?
“くそ爺”はまたノンキに本を読み始めた。
「おお~、何時 買ったのだい!いいねぇ!」
言ってやってくださいよ。(お節介爺より)
素直に、そのように言えればいいのですがね~
それが言えぬのも辛いですねェ!