垣根の花を小学生らしき子供がちぎっていた。
通りかかりの叔父さんがその子の側(ソバ)に寄り
「これこれ、そんな悪戯をしてはいけないよ」



悪い餓鬼だと、咄嗟に襟首を捕まえて
「おい 坊主!ダメではないか!」

「坊主!名前は何と言う名だ?家は?学校は?」

顰(シカ)めっ面をした坊主が
「叔父さん何処の人?」

「叔父さんか、そこの◎丁目の○○だ」

「叔父さん、そんなに簡単に人に名前やら家(ウチ)を教えてはダメだよ」

「なに!なんてことを言うのだ。この小僧は・・・」

「なんでだ だ?」

「叔父さん、個人情報は、そんなに簡単に人に教えるものでないよ」

「なんだと!このやろう」

何時の間にか立場が逆転している。
叔父さん頭に来て
「おい、コラ!大人を揄(カラカウ)なんてトンでもない奴だ」

「もう一度聞くがな!名前は何と言うのだ!」

「学校に知らせなければならないからな!」

「叔父さん。学校では知らない人に名前やお家を教えてはいけないと習ったよ」

「これ個人情報と言うんだよ」

気が緩んだ隙にアッと言う間にクソ餓鬼は逃げた。

「フ~ン 個人情報か?・・・・」

おかしな世の中になったものだ。

これは聞いた話、ホントかな~?


はじめに複数写真の投稿出来ました。教えて頂いた指導書と首っ引きでできました。嬉しかったです。
ありがとうございます。
私の子供の頃は、親より近所の方々によく叱られ、社会道徳を叩きこまれました。今は隣の子にも注意ができません。自分勝手な子を親が、近所の大人が見て見ぬふりの社会です。人の子でも頭に手をあげたくなる衝動に駆られます。(基地外爺でしょうか?)
適当に飢えも知り、物の大切さも自然に身につき子供ながら社会性も身につけました。
今は、いい時代に生まれてよかったと思います。現代は、物が溢れて大切なものを失ったのではと感じます。