“くそ爺”怖気づく？

久し振りに「花の国プール」に行った。

身体の調子がイマイチであったがカミさんには何も言わずに出かけた。

今日は泳がないと決めて水中歩きのみに徹する心算である。

それでも、泳いでいる方々のフォームは気になる。

歩きながら、つい、コースを見ている我輩である。

一般コースで泳いでおられる方は大体何時も見る方々が多い。

我輩が歩いているコースは２コース分で、その隣の２コースが左回りの泳ぐコースである。

その向こうの３コースは専用コースで貸切りコースとなっていて、ここはスイミング・クラブの方々が泳いでいらっしゃる。

クラブの皆さんは女性のみで、しかも泳ぎは達者である。

然し３コースも離れていると視力の悪い我輩にはよく見えない。

そこで、ついついよく見えるお隣の一般コースで泳いでおられる方々に眼が向く。

顔は直ぐに忘れるが泳ぎを見ていると、ああ・・あの方だな・・と判る。

あの方も、もう少しリカバリーした腕を真っ直ぐに前に伸ばせば、もっとフォームは良くなり泳ぐ姿も綺麗に見えるのに・・・とお節介の気持ちが逸（ハヤ）る。

気持ちよく泳いでいる方にとっては傍からの口出しは迷惑なことだ。

アレコレとキョロキョロしながら只管（ヒタスラ）水中を歩く。

ふとお隣のコースを見ると凄いスピードで泳いでいる方を見た。

ハテ？誰だろう？とその方を見るが、はっきりとは見えないが、今まで見たことのない方だった。

それにしても早い。ハンド・ターンをして我輩の直ぐ側をさっと泳いで来られた。
フォームは確かである。

豪快な泳ぎで、ことによると水泳部で鍛えた方ではないかと思われた。

歩きながら気になる。

振り返るとまたターンをしてこちらに向かっておられる。

ターンされた時に無意識にタイム計（秒針）をみた。そして２５ｍを泳がれるストローク数と時間を計っていた。２５秒を軽く切っている。

大体２２～２３秒である。ストローク数も１５～１６である。

我輩は歩きながら、その方に注意を向けていた。するとスタート側に立っておられる。

近づきよく見るとお顔はそれほどお年寄りには見えないがキャップから白髪が見える。
あれ？結構なお年寄りの方だ。１００ｍは泳がれたたようだ。疲れた様子はない。

その後、こちらの歩くコースに来られた。それとなく近づきお顔を拝見！意外に若く見えるが我輩と同じくらいのお年ではないかと思われた。

若しも、そうなら随分とお元気だ。

話しかけたいが我輩は補聴器を外していて耳が聞こえないのでは話しにならない。

そこで急遽お隣のコースに出てユッタリと泳ぐ、タイムは２７～２８秒だ。

ストロークは１５だ。

今の我輩の体力ではターンして５０ｍ泳ぐのはきつい！直ぐに歩くコースに入り再び歩き始める。

歩き始めて誰かからの視線を感じた。

そのほうを見ると先ほどの方の視線と目が合った。

思わず軽く頭を下げる。向こうの方も会釈を返された。

それだけだったが、あの方も我輩が気になったのだろうか？コレ我輩の自惚れかな？

すると、その方は再びコースに出られ泳ぎ始められた。

先ほどよりかなり気合が入っているように感じた。

タイムは２２秒くらいで凄く早い。

２５ｍを折り返して、なんと５０ｍを５０秒を切っている。

恐ろしいタイムだ。

このような方と競泳で一緒になると２５ｍでも２～３秒はかる軽く差がつく。

１２月１日は北部体育舘でＹ水泳協会の記録会がある。我輩もエントリーしている。

それまで後（アト）　２週間しかない。

我輩の現在の体調から考えて参加するか？しないか？現在迷っているのだ。

どうするベェ～なァ～？？？

怖気付いたか？“くそ爺“よ！

でも命は惜しい！臆病者の”くそ爺”だ！