還り見れば酔生夢死か?

80歳代の聾人でネットの話題を書いています。足が悪いので家で得ることが出来るネット情報と私自身の唯我独尊の偏向文です。

餃子の弟?

2007-02-13 06:39:34 | 日常生活
春の光が一杯


近頃は歳の所為か、くどいものが口に合わなくなった。

若い頃は腹の足しにならないと歯牙にも掛けなかったワンタンを最近はよく食べる。

カミさんが

「あらッ もうお昼だわ」

「お昼には何にする?」と聞いて来たが咄嗟に食べたいと思っている希望のものが出てこない。

「おい、あれ・・・あれだよ」

「あれってな~に?」遊んでいる場合ではないが、咄嗟に出てこない。

「そうだ! 餃子の弟だ」

「ふ~ん。弟ね」

「まさか、ワンタン?」

「そうそ、ワンタンだ」 

と言うことでワンタンになる。

ワンタンといってもインスタントのカップだからカミさんは手間要らずだ。

ほい、来た。

と用意してくれる。

「時間はセットしたからリリリといったら食べて・・・」 

とインスタントのホット・ワンタンが“で~ん“とテーブルの上に置かれた。

私はそのカップの上に、今 読んでいない別の本を載せた。

待つ間、相変わらず私は時代小説を読んでいる。

時代小説といえば格好がいいが物は単なる剣豪小説だ。

直ぐにリリリ・・・と音がする。

おう、食べるかな?とカップを見ると肝心なものが三つない。

箸とレンゲとレンゲを置く小物椀だ。

これは今に始まったことでない。

何時ものことである。

「おい、どうして食べるのだ?」とカミさんに怒鳴る。

かみさんが台所から来て一目みるや・・

「あらッ・・・そお~」と言いながら、急いで三つのものを持ってくる。

インスタント物を食べながら、何処其処のお店のラーメンは不味いの・・・
上手いの・・・も・・・あったものでないなと思う。

それはそれで、以前に聞いたラジオの投書のことを思い出した。

内容はざっと、ながら 次ぎのような事柄だったと覚えている。

////////////////////////////////////////////////////////

私はラーメン屋の娘の高校生です。

はっきり言って、うちのお店のラーメンは私が食べても余り美味しいと思いません。

その所為かお店は余り流行っていませんが、何とか食べていけるようです。

お店はお昼前に開けて夜12時までやっています。

お客さんは夜中が多いようです。 

それで私も夜中まで手伝いをさせられます。 

お店が終うと、お父さんとお母さんは夜食を食べますが何時も夜食はインスタント・ラーメンです。 

お父さんもお母さんもインスタント・ラーメンを食べながら、

「これは何時食べても美味しいな」と言っています。 

//////////////////////////////////////////////////////////

と言ったものでアナウンサーの方が

「その食べていらっしゃる“インスタント・ラーメンのメーカー”が知りたい」とコメントを述べておられたように覚えていますが・・・。

その時に私も同じように感じたものである。

我輩の味に対する感覚はこんなものである。

それでも、魚にしても、蜜柑にしても一口食べると 美味いの・不味い・のと文句を言う。

その点カミさんは味には大まかな感じだ。

瀬戸内海の「チヌ」の味はカミさんには判らないだろう?と思う。

瀬戸うちの海も汚れてきたから魚の持つ自然の味も昔の味はなくなったのでは?と今は憂いている。

また、田舎に帰ることがあれば近くのお店で瀬戸うちの魚が置いてあれば食べてみたいな?と、2チャン・ネット言葉で言う言葉であるが“激しく”思うのである。

「餃子の弟」から、何時ものように、とんだ処に飛び火をしたものだ。

まァ いいか?何れも味の話だ。

なに! カミさんが出て来ないから面白くない? 

カミさんは我輩の目の前で帳簿に何か書いているよ。 

3月15日が近いから、それまで忙しいらしい。

書きながらTVの声を聞きTVにしきりに大声を出して文句言っている。

耳の聞こえない私にはカミさんが何を聞いて何に怒っているのか?
さっぱり判らない。

ところに台所でチ~ンと音がした。

カミさんが立ち上がった。

そして、ワンタンを食べ始めた私にカミさんが、それだけでは少し物足りないのではと、焼いたお餅を一つ海苔に巻いて出して呉れた。

ワンタンのカップに餅をいれる。

カミさんは、やはり役者は我輩より一枚上だな、と、餅入りワンタンを食べながら時代小説を読む。

美味い「ワンタン」を食べたあとだ。

窓の外は春の光が一杯だ。少し散歩でもして来るか?

パンパンに浮腫んだ足を引きずるようにして・・・

明るい外にでた“くそ爺”である。


生きているうちに歩こう


 







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9 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
認知症予備群 (沼じじ)
2007-02-13 11:52:47
osamuさん コンニチハ。
三浦半島の空は青く春の輝き・・(いい写真でね)

旭川の空はセルリアンブルー真冬の輝き、しかし陽射しはやわらかく、午後には雪が解け雨だれとなって落ちます。春の音です。

「あれ、あれ~・・・そう、そう、ワンタンだよ」
さすが 奥様ですね。

我が家も「あれ、それ」の指示語会話のオンパレードで認知症予備群ですよ。
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RE:認知症予備軍 (osamu)
2007-02-13 18:51:40
<沼じじ さん> 今晩は
今日も、こちらは、いい天気でした。
気温も14度ありました。

膝を痛めていて一日中、家で本を読んだり昼寝をしていました。

先ほど昼寝から起きて夕刊を読んでいました。

カミさんは車が無いので何処かに出かけていると思います。静かです。
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ワンタン (tetu)
2007-02-14 01:22:53
 判りましたよ。奥さんの話が出てくると、格段に楽しい話が展開される事が。
 のびのびと人生を楽しんでおられて頼もしいですね。
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岩内は素晴らしい! (sibuya)
2007-02-14 10:31:48
奥さんが岩内出身ですか?
岩内へは温泉や釣りに数回行ったことがあります。
日本海の荒々しい波が打ち寄せる雷電温泉。
ホワイトアスパラガスの発祥の地・天才画家
木田金次郎・文豪夏目漱石が戸籍を22年間も移していた(徴兵を逃れるため?)などなど とても
素晴らしいところですよ。だから osamu爺さんが
奥さんをゆったり のんびりと思うのはあたり前なのかも知れませんよ。気さくで北海道人らしいねぇ!
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瀬戸内の魚介類 (hirosijiji1840)
2007-02-14 11:28:35
osamuさんお早うございます。
今日此方はです。
今朝はウォーキング中止でパソコンの前に座ってます。
瀬戸内の魚もですが、広島のカキも今シーズンです。そちらの方には出荷されてませんか?
この前ウオーキングの時、今津川に「しらうお漁」の網が設置されたのを見ましたので、後日投稿します。
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RE:岩内は素晴らしい! (Unknown)
2007-02-15 17:53:54
<sibuyaさん>
コンニチは
>木田金次郎・文豪夏目漱石が戸籍を22年間も移していた(徴兵を逃れるため?)

このような事は私は初めて知りました。

カミさんは私が幾ら怒鳴っても何も言いません。
何しろイワナイ(岩内)出身だからっでしょう?

何かと、私の手に負えません。

今日も暖かい日でした。車には暖房はかけません。
外気温は14度です。
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RE:ワンタン (osamu)
2007-02-15 18:04:20
<tetuさん>
いつも、コメントありがとうございます。

郡山城、県立図書館、等の建造物の写真には目を奪われます。何時、拝見しても素晴らしいの一言に尽きます。楽しみに拝見しています。

奈良はもう30数年前に訪れたことがあるのみです。お寺の勉強に会社から出張で行きました。
何を勉強したのか判りませんが?
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RE:瀬戸内の魚介類 (osamu)
2007-02-15 18:22:29
<hirosijijiさん> コンニチは
広島牡蠣は滅多に見ません。仙台が多いようです。
昔は岩国の両親が送ってきました。

岩国城が南蛮造りとは知りませんでした。また、今回の「大野浦」は、これまた、懐かしいですね。
元陸軍病院が山腹にありましたが、戦後直後の台風で瓦礫の山になっているのを列車の窓からよく見ました。

今は大変綺麗な場所になっていますね。私の足が丈夫でしたら、歩いてみたいです。また、いろいろと案内をお願いします


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RE:瀬戸内の魚介類 (osamu)
2007-02-15 18:42:10
<hirosijijiさん>
肝心なことを書き忘れていました。今津川に「シラウオ」の網が設置されましたとか?これほど、私にホットなニュースはありません。子供のころ、この四角い網を斜めの囲いに導かれ群れをなして登ってくるシラウオを見て網の紐を力一杯引き揚げていました。一人では上げられないので二人か三人で引っ張ったことを覚えています。
それを柄杓で掬いバケツにいれたものです。
朝の「すまし汁」では真っ白いイリコのようになったシラウオの味は、生でそのまま口に入れた味と、ともに忘れることはありません。
いいニュースをありがとうございました。
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