先生のシャーシー
情けない太極拳だった。
過日、ある会で我輩が太極拳を披露したが、今の我輩は膝が悪くて、その上に歩行も、ままならない状態であり、足も上がらなく“気”も衰えている。
おのずと、それは太極拳の表演にも、かもしだされる。
そのことは表演をする前から、ある程度は我輩の太極拳がさまにならないことは分かっていたので教室の先生に出演をお願いして共にやらせてもらうことにした。
なんとか会の表演は終わったが、その動画を見せて頂いた。
案の定、それは見られたものでなかった。
過っての自分の太極拳と比べると見るに堪えないものだった。
膝の痛みが激しく、その動きはヨタヨタした動きだった。
そして我輩は、こんなに歳を取っていたのかと改めて認識させられたものだ。
先生の出演を予め頼んでいてよかったとつくづく思った。
先生には「大極扇」も表演して頂いた。これは我輩はよかったと思った。
会に出席された多くの方は太極拳を目前に見られた方は少ないと思うからだ。
それに先生は日本武術太極拳の全国大会の個人の競技で3位の成績を2度も得られている。
いわば、非常に内容の高いレベルの太極拳だからだ。
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もう10数年も前になるが、我輩は中国の海南島で「世界太極拳大会」が開催されて、それに参加したことがある。
その時のデモンストレイションで中国の過っての太極拳の大家による演舞が表演された。10人前後の方達のように思う。
演壇での表演を見たときは、この方達は、ほんとに太極拳の大家なのだったのかな?と疑問を感じたくらいだった。
これは大きな間違いだったことを今回の自分の表演で気づくことになった。
一番大きな違いは”気”ではないかと思う。
海南島で見たお年よりの大家の太極拳は動きこそ緩慢(カンマン)であったが、まだ、何か訴えるもの”気”があったと思う。
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それに比べると今回の我輩の太極拳は動きもヨロ・ヨロして画像からは太極拳に一番大事な“気”が全く感じられない。
このような太極拳をしていたのか!と驚くばかりである。
歳を取ることの恐れさえ改めて感じたものだ。
あの海南島で拝見した中国の太極拳の大家のお年寄りの太極拳表演を改めて思い出す。
動きこそ緩慢(カンマン)に感じたが、そこには自然さ(気)があったと思う。
これからは力(リキ)まないで、あるがままの歳なりの太極拳がしたいものだ。
まだ・まだ、出来ると思っていたのは我輩の驕(オゴ)りだったようだ。
昨年 暮れに車の速度違反で裁判を受けたが、その時はなんと“運”が悪いのか?と思ったが後で思うと、いい時にお灸を据えられたものだ思うようになった。
これは案外 幸運だったのでは?と考え直すように今はなっている。
今回の太極拳表演も我輩の「これが今の貴方ですよ」と天の指摘を受けたようなものではないかと反省している。
我輩の拙い大極拳の表演は物凄く自分自身を諌めることになった。
但し、この会に出席頂き我輩の太極拳をご覧になった方々や会の運営の方々には多大な迷惑をお掛けして申し訳ないことを為したと、ここにお詫びを申し上げる次第です。
また太極拳とは?こんなものかと失望されたのでは?と思うが、後の先生の表演で太極拳の何たるかを感じられたのではないかと無様(ブザマ)な太極拳を演じた自分を慰めている。
「太極拳に上手!下手!はない」「自然に動き自然に大きな呼吸が出来ればいい」が我輩の、これまでの持論だったことを改めて省(カエリ)みた。
その無理を承知で表演して得た反省と結論が
中国の大家の表演なのですね。
よいブログを読ませて頂きました。
歳には勝てない!と言う実感を味わった次第です。
歳なりでよかったのですね。いい勉強になりました。後は足です。今週は医院がお休みなので無理をしない程度の歩きです。
何時も心配して頂き有難う。奥様が少しづつよくなられてよかったですね。
これからはじっくりと落ち着いた私なりの健康太極拳をすることにします。いつもいいコメントを有難うございます。
職人さんのブログは自然科学部門では一位を保っていますね。 指定席になりましたか?
毎日、健康太極拳です。
気持ちがよくて、楽しいのが一番。
自分に甘く。これからも、続けます。
よろしくお願いいたします。
改めて、Iさんは、お美しい。
I先生は何時も綺麗です。動きを見ないで顔ばかり見ています。(笑)