還り見れば酔生夢死か?

80歳代の聾人でネットの話題を書いています。足が悪いので家で得ることが出来るネット情報と私自身の唯我独尊の偏向文です。

旬の鯖とパラサイト娘

2007-09-24 08:39:08 | 季節
昨夕 遅く我家の電話がなった。

直ぐに田舎で何か有ったのか?と変に気を回す。

最近は夜中や、夜遅い電話、あるいは早朝の電話には、つい、そのように勘繰る。

「おい 何かあったのか?」受話器を置いて居間に来たカミさんに問いかける。

「何もないよ」

「何でもないよ!では判らん!」カミさんが笑いながら電話の内容を告げた。

「○子からだよ」

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「母さん今から、そちらに行くよ」

「何か有ったの?」

「今日 釣りに行って鯖が沢山釣れたので持って行くよ」

「あらッ 嬉しい!」

「父さんが大好きなのよ」

と言うことだ。

我輩も心ならずも(?)ホホが緩む。

「おい 直ぐに寿司でも手配しておけよ!」

「さあ どうかしら?」カミさんは余り気にしない。

堪らず我輩は携帯を出してカミさんに渡し

「おい 聞いてみろ!」カミさんは携帯の使い方を知らない。

我輩が操作(?)して娘の携帯に繋ぐ。

「おい 出ろ!」カミさんが、なにやら娘と話し始めたが直ぐに終わる。

「えらく早いな?」

「(寿司の事)なんと言っていた?」

「要らないって・・・家に食べものが沢山あるから其れを片付けるのだって・・・・」

暫くしてピ~ン・ポ~ン とチャイムがなる。

玄関にカミさんと共に出ると娘が袋を手に持ち

「ハイ これ!」とカミさんの前に突き出した。

見れば婿さんも後ろに立っている。

「このうち、お前(娘)が釣ったのがあるのか?」不躾な我輩の問いかけに後ろに立っていた婿さんが、すかさず

「○子が釣った方が多くて大きいですよ」と後ろから答えた。

娘も負けじと

「うちのほうが多く釣ったよ!」と口を尖らす。

「そうか、そうか・・・」

「まァ上がりなさいよ。お茶でも飲んで行けば・・・」と声をかけるが、

[これから未だ友達のところにも配るので・・・・」と家に上がる気配がない。

娘も

「未だ行くところが多いので今日はコレを渡すだけよ」みれば既に鯖は綺麗に捌いてある。

カミさんは魚を捌くのは何故か余り好まない。

然しこの娘婿さんが持ってくる魚は何時も綺麗に捌いてある。

その所為か、娘が持ってくる魚は喜ぶ。手間暇要らずだからだ。

帰るというので受け取るものだけ受け取って

「ありがとう」

「焼いて直ぐに戴くよ」

「気を付けて帰るのだよ」

そそくさと娘は魚をカミさんに渡すや帰った。

カミさんは娘の(3)ナンバーの「メダリスト」の車が角に消えるまで見送っていた。

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台所ではカミさんが早速 鯖を焼き始めた。

どんな様子か我輩が台所にゆくと

「また ノコノコと来る!直ぐに出すから待ってなさい!」きつい言葉が跳ね返ってくるが、怒る気もしない。

我輩は焼酎をコップに入れて箸を出しテーブルの上に置き今や遅しと待つこと暫し・・・。

「ハイ お待ちどうさま・・・・」

「熱いから気を付けて・・・・」皿の上に丸々と肥った鯖が頃よく焼けて載っている。

(写真を撮るのも忘れた。惜しいことをした。来年は撮ってからにするぞと思う)

「これだ!これだ!」先ず焼き魚の一切れを味あう。

それから軽く焼酎を口に含む。

「う~ん・・・・」まるでTVで見るタレントの方がご馳走を口にしての、あの一言のような感じである。

釣ったばかりの旬の鯖は焼いて食べるのもいいな~ァ。



コレは一尾を捌いたものです(未調理)


アイツ(出来損ないだった我輩の娘)いい婿さんを捕まえたな~。
こんな失礼なことも頭に浮かぶ。

そういえば、あの娘は我家では手のつけられないパラサイト娘で我輩の言うことに悉く逆らっていたものだ。

一度なんか「おい (家から)出て行け!」と家から摘み出したものだが、その度にカミさんの執り成しで再び家に入れたこともよくあったな~と思う。

縁あって今の旦那さんと結婚したが、この旦那さんが大人しくて。

そして酒、煙草はダメで趣味が釣りと来ている。今時珍しい!

そして何時の間にかそのパラサイト娘が

「母さん魚が釣れたからこれから持って行くよ」と我輩の魚好きを知っていて、それとなく新鮮な魚を持ってくるよういになった。

そんなことを思い出しながら飲む。

美味い魚を摘みに飲む酒になんだかホロリとして来た。

あのパラサイト娘がこんなになるとはね~ェ 

ぐィ~と、また、焼酎のコップを

何故か流れる涙と共に煽ったくそ爺である



晩秋の幸せな夜であった。



そのような我輩の気持ちにはトント関係なく、傍でカミさんは「漢字クイズ」に夢中になっている。

突然「あんた アキヤマって何のこと?」

「漢字で秋山?」側の紙に漢字を書いて見せた。

「そう」「知らないな~?」
「だって 山のことならあんた詳しいんだろう?」
「知らないことは知らないよ」
「そう 調べるわ」

この焼酎は美味い!!!  焼き鯖(?)の味が眼に沁みる。






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6 コメント

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すてきな娘さん&お婿さん (すずか)
2007-09-24 21:13:35
osamuさん、こんばんは~!
幸せな気持ちに浸られている光景が目に浮かぶようです。

おすそ分けをいろいろなところにされるお嬢さまご夫妻は、とても気配りのあるご夫婦なのでしょう。


わたしは、魚をさばくことができません。

そのため魚を買うのは、お願い通りに捌いてくれるスーパー「ス○ーク」と決めていつもお願いしています。

写真の状態のようにきれいに「さばいたサバ」を喜ぶ奥さまのお気持ち、よくわかります。
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娘さんの釣果の鯖 (沼じじ)
2007-09-24 21:14:07
娘さんご夫婦の趣味は実用的ですね。父親は娘の釣った魚で晩酌とは羨ましいですね。
どこの父親も娘が訪ねてくれると、やたらと妻に指示をしたがるものなのですね。
我が家の娘も家に来ると親父を無視して母親と
しゃべり、しゃべり終えたら消えていません。
あ^あ。親父は晩秋の落ち葉のように寂しいです。
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すずか さんへ (osamu)
2007-09-25 20:10:05
「さばいたサバ」を今日も戴きました。
美味しいです。沢山持って来たので何か干物も考えているようです。
すずかさんもお母さんの介抱が大変ですね。
URLを「お気に入り」に入れていますのでお邪魔しています。
今日はベルクでY七段と対戦して1勝2敗で敗れました。対戦表に×がまた一つ増えました。

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沼じじさんへ (osamu)
2007-09-25 20:16:54
我家も同じです。婿の専門が電気科出身なので我家に来た時にはパソコンの指導も受けています。
便利ですね。その所為ですかね?最近家に上がらなくなりましたのは・・・。(苦笑)
娘はモッパラ カミさんとの話で夢中のようです。
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秋サバ (hiroshijiji1840)
2007-09-28 11:38:18
お早う御座います。!お久し振りです。!
ひろし爺のブログ閲覧に感謝致します。

娘さんからの鯖の差し入れサゾ美味しかったでしょうね!
鯖と言えば、今日の新聞で見たのですがOsamuさんの故里・岩国の帝人沖の波とで、小鯵に混じって鯖が来ているそうです。
今は大野に移ったので、あそこには行きませんが、昔夜釣りに良く行ったものです。
暫くご無沙汰している釣に行ってみようかと思います。
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hiroshijiji1840さん へ (osamu)
2007-09-28 19:09:04
何時も故郷通信の気持ちで拝見しています。懐かしい写真が一杯で感謝しています。然し早朝の散歩はいい習慣ですね。
これからもよろしくお願い致します。
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