2万人にひとり
今の、自動車免許証の大きさになる前は、もう一回り大きくて扱いにくかったのは覚えていますか。免許証専用のカードケースだったら問題ないのですが、その頃少しずつ普及してきたクレジットカードやポイントカードは当時の免許証より一回り小さいのです。
つまりカード類が何枚かあっても免許証だけ大きくてはみだして、あつかいにくいものでした。
普通のカード入れだと、ケースが破けてしまうことがありました。
私は、免許証の周りの白い部分、耳の部分をハサミで切り取って、他のカードと同じ大きさにしてカード入れに入れておきました。
問題は、免許証の書き換えの時でした、無違反の私は、当時警察署でも書き換えが出来るようになったということで確か、八王子警察へいきました。その当時は、国立では八王子まで行くことになっていました。
そこで私の免許証を見た担当の警察官は、目を丸くして、「私は2万人以上の免許証を見ているがあなたのようなのは初めてだ」と声をあげました。免許証に細工したりすると犯罪になりますが、周りの白い部分を切り取っただけなので偽造というのは少々無理があるでしょう。免許証に手を加えたとか、なんとか、そしてかなりしつこく文句を言われた覚えがあります。
その免許証は私の手元にないのです。私に渡してくれなかったのかもしれません。もちろん捨てた覚えもありません。
免許証はその何年か後、今の免許証のサイズにつまり他のカードと同じ大きさになりました。
私の責任ではないでしょうが、カードと免許証を一緒に、そろえた時などふと当時の免許証のエピソードを思い出します。