おしらべ日記

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歳をとるのも悪くないと思える人生作り

奈良【円成寺】

2012年10月08日 | 
十月六日 晴れ(夜は雨…)





近鉄奈良駅に着いても行き先にまだ悩んでいた。

そこに持ってきて《鹿の角切り》の看板が!え?見たい!



うーん…

こんなに決まらないのは珍しい。

時間的には明日の方がたっぷりかけられそうなので、室生寺と聖林寺は明日にして今日は円成寺に決定。

バスで30分 忍辱駅前からすぐ。
池を囲む緑、茶屋から聞こえるししおどしの心地良い音。





ミ子「お!ヘルメットが!」



くだらない冗談にも笑ってしまう、気分は上々(この時は当然まだ夜の悲劇を知らないから…苦笑)



鯉にまじって小さな魚の影が見える。

メダカかな?
すると横に立っていたおじさんが
「ブルーギルの稚魚や…」
えぇ…こんな池に?
誰かが放したんだろうね。
弱い魚みーんな食べられて、メダカももういないらしい。
誰がそんなことするんでしょう。
ブルーギルは悪くない、悪いのは人間の方。
今の世の中もそう、今に天からの罰が下りそうで気持ち暗くなるわ。





多宝塔





本尊は大日如来座像。
運慶二十代の初期の頃の作。
パンフレットによると
修理の際に台座裏にあった墨書銘に、安元元年(1175)十一月二十四日に注文を受け、ほぼ十一ケ月後に完成とある。
思ってたより早いね。
で、その時の仏身料が上品八丈絹四十三疋…
今の価値でいうとどれくらいのもんなんかな?

像自体は全体的に若々しいイメージ、端正な顔立ちの爽やか王子系(笑)
“ニンニン♪”と印を結ぶ姿はちょっと愛らしいの。
まだ仏像に興味を持ち出したばかりの頃写真でみてからずっと恋心抱いておりましたから(≧m≦)
やっとお会いできましたね。



これでしっかと見た!(なんじゃコリャと思ったけど意外によく見える!笑)







本堂には阿弥陀如来座像(平安時代)
四本の柱には来迎菩薩が描かれている。

その真ん中で阿弥陀さまがふんわりと微笑んでいるように見えた。優しいお顔。

正面両脇には張り出した能舞台のような所があり、足を伸ばして座っていると良い風が吹いてくる。多宝塔を眺めてしばらく小休憩。







ここでかなりゆっくりした為、奈良駅に戻るともう2時。
五時半から塔影能となると…寺巡りは諦めてお土産を買うことにした。

(この塔影能、実は雨で中止になるのだ)
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