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塔影能 ◆谷行 曇り 27度 奈良文化会館
今年は晴れてくれろの願いが通じ
前日の天気予報は雨だったのが、当日には午後から曇りに!
ミ子も「つり銭ネコババせんかったからだね仏マイルがあがった(笑)」と一緒に喜んでくれた。
(近鉄京都駅の券売機にあったつり銭忘れを届けた事)←恥ずかしいくらい当たり前の事ですが
しかし実は
会場変更は既に前日 決まっていたので、仏マイルはコインロッカーでのマジックショーに、使われたのかもね フフフ
と言うわけで今回は文化会館での奉納となる。
演目は【谷行】
とても面白かったので、感想 長くなりそ(*´m`*)
谷行とは、山に修行にはいる山伏の大法の一つで、峰入りの途中で病気になったものは谷に投げ込まれ、石や草木で生き埋めにされると言う 。。。
いや~ん、こあぁい!(…あんたの方が怖い)
阿闍梨が峰入りする為、弟子の松若とその母親に暇乞いをするのだが、松若も同行したいと言ってきかない。
母親の病気平癒を祈る為だと言う。
母親は前シテ。
しっとりと響く美しい声、片手を静かに面に寄せる悲しみの仕草一つがもう絵になりまする~綺麗~
子役が一所懸命声をあげて別れを告げているのだが、必死さが母の悲しみをより深く強くこちらに感じさせる。
私、あまり子役に気持ち動かない?むしろ、いない方が…とか思っちゃう奴なんだけど。
今回は気持ちの入り様に自分でも驚いた。
松若がなんともいじらしいのだ。
阿闍梨は同行を聞き入れ山伏一行と峰入りする。
ここも見応え充分!迫力の山伏軍団に法螺貝のプォープォー!って音が聞こえてきそう。
松若坊も頑張ってたぞ ウンウン!(母の心持ちになっとる)
ところが、葛城山に入ったところで松若は体調を崩す。
『アジャ~、ちと辛いかも~』と若松(カワエェ…(´-`*)に、峰入りの途中でそんな事を言うんじゃない!と、そばに抱き寄せ休ませる阿闍梨。
爺に甘える孫みたい、肩をさすさす~してる。
ところがそれが山伏達にバレテーラで、谷行を阿闍梨に迫る。
諭され泣く泣く阿闍梨は松若に谷行を言って聞かせるのだが
『あじゃ~分かってるよ~いいんだよ~』と若松…(なんちゅ~健気なぁ~(´O`)°゜)。
大きな声で丁寧に一所懸命語る松若が もう、可哀想で可哀想で。
私にしたら珍しい現象ですな(笑)
爺に膝枕でぐったりとしてる松若
山伏が抱きかかえ、谷から一気につき落とした。
(そっと一畳台の下に置かれ装束を被せられる)
そんなぁ…………
と、私も阿闍梨も悲しみがとまらない。
『この悲しみや嘆きも病、私も谷行してほしい』と、阿闍梨は発とうとしないのだ ウンウンだよね だよね!!
それを聞き 山伏達ももっともなことだと同情し結局蘇生させる為に祈祷を始めるのだった。
シャン…シャン…シャン…
錫杖を鳴らしながら白頭の役行者が無気味に登場。
親孝行な若松に免じて、助け出し蘇生させる為、伎楽鬼神を呼び出した。
疾風の如く現れる 赤頭の伎楽鬼神、これがまた格好えぇんですわ!
背中の鉞が金太郎?ユーモラスでしたが(*´ω`*)
大木を薙ぎ倒し、谷底の土砂や石に埋もれた松若を抱き上げ、颯爽と救いだした。
おおお!これは!
私が小学生の頃映画館で鳥肌もんで見たスーパーマンと同じ展開じゃああぁ!!
子役の抱きかかえられるシーンが割りと多い、能にしたらちょっとホットなドラマ仕立て。
とくにこのシーンはヒーロー登場!って感じで熱くなります。
しかもヒーローにお姫さま抱っこ…違っ(笑)
けど とっても素敵だった赤頭、私もしてほし~い(о´∀`о)
シテは味方玄さん、さすが!!惹き付けられます 、格好いいです。
そして笛は信太朗さん、凄いです。どうしたらあんな笛が吹けるのだろう。出端のヒシギが違うわ!
ホールだからか音の輪郭がはっきりして 野外で聞いた時より鋭い笛だった。
とうぜん曲によって分けてらっしゃるのでしょうね。すごぉ~い。
そしてそして、お久しぶりでごさいますですの 源さま。
いやあー!いくつになられても素敵、と言いますかダンディでらっしゃいます。
ポマードか何かで、きちっと撫で付けられた黒髪がとてもフォーマルに決まってて、きっとこの先も枯れたじぃさまになってもずぅーっと素敵なんだろうなぁ~
その美しい手から現れる音は、葉の上をすべる滴のよう…
静かになるチの音は優しく落ちる雨の滴か
なーんて わたし、ロマンチストなの?(笑)
でもそんなんなっちゃうくらい素晴らすぃ舞台でした。
あぁもうちょっと前に座れば良かったな、せめて源さまの表情が見てとれるくらいの…なんちゅ~ミーハー心も途中からは奥に引っ込み、物語の成り行きに夢中になっていた。
発作も慣れないホールで大丈夫かなって心配だったけど、そんなんすっかり忘れるほど。
そしてヨウダさんともご挨拶できました。
笑顔でご挨拶してくださり、嬉しかった。
不安障害になってからは、初めての場所や人にとても緊張するようになってしまったのだけれど
こんなドキドキは楽しいです。
感謝
,
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そうそう!
狂言は、千鳥 太郎冠者が茂山千三郎さんだった。
すっかり変わっててビックリ。
確かにね~
あれからどれだけたったっけ?
私、あれ以来見てないので、DVDの中で萬斎さんとトークしてる姿見たのしか残ってないから。
すっかり老けてて、初めわからなかった。
そう思うと、萬斎さんも年取ったと思っていたけど、まだまだ全然ミズミズシイのではないだろうか…(数々の失礼な発言 お見逃しください)
十月五日(土) 興福寺 東金堂前庭 (奈良県文化会館に変更)
舞囃子
葛城 大和舞 片山幽雪
地謡 分林道治
観世喜正
古橋正邦
大江広祐
梅田嘉宏
大鼓 白坂信行
小鼓 大倉源次郎
太鼓 前川光範
笛 杉信太朗
◇千鳥
シテ 茂山千三郎
アド 鈴木実
松本薫
◆谷行
シテ 味方玄
シテツレ 味方健
子方 宝生尚哉
ワキ 宝生閑
ワキツレ 宝生欣哉
則久英志
殿田進也
大日方寛
間 茂山千三郎
大鼓 白坂信行
小鼓 大倉源次郎
太鼓 前川光範
笛 杉信太朗
地謡 古橋正邦
観世喜正
片山九郎右衛門
河村和重
武田大志
坂口貴信
橋本忠樹
分林道治
今年は晴れてくれろの願いが通じ
前日の天気予報は雨だったのが、当日には午後から曇りに!
ミ子も「つり銭ネコババせんかったからだね仏マイルがあがった(笑)」と一緒に喜んでくれた。
(近鉄京都駅の券売機にあったつり銭忘れを届けた事)←恥ずかしいくらい当たり前の事ですが
しかし実は
会場変更は既に前日 決まっていたので、仏マイルはコインロッカーでのマジックショーに、使われたのかもね フフフ
と言うわけで今回は文化会館での奉納となる。
演目は【谷行】
とても面白かったので、感想 長くなりそ(*´m`*)
谷行とは、山に修行にはいる山伏の大法の一つで、峰入りの途中で病気になったものは谷に投げ込まれ、石や草木で生き埋めにされると言う 。。。
いや~ん、こあぁい!(…あんたの方が怖い)
阿闍梨が峰入りする為、弟子の松若とその母親に暇乞いをするのだが、松若も同行したいと言ってきかない。
母親の病気平癒を祈る為だと言う。
母親は前シテ。
しっとりと響く美しい声、片手を静かに面に寄せる悲しみの仕草一つがもう絵になりまする~綺麗~
子役が一所懸命声をあげて別れを告げているのだが、必死さが母の悲しみをより深く強くこちらに感じさせる。
私、あまり子役に気持ち動かない?むしろ、いない方が…とか思っちゃう奴なんだけど。
今回は気持ちの入り様に自分でも驚いた。
松若がなんともいじらしいのだ。
阿闍梨は同行を聞き入れ山伏一行と峰入りする。
ここも見応え充分!迫力の山伏軍団に法螺貝のプォープォー!って音が聞こえてきそう。
松若坊も頑張ってたぞ ウンウン!(母の心持ちになっとる)
ところが、葛城山に入ったところで松若は体調を崩す。
『アジャ~、ちと辛いかも~』と若松(カワエェ…(´-`*)に、峰入りの途中でそんな事を言うんじゃない!と、そばに抱き寄せ休ませる阿闍梨。
爺に甘える孫みたい、肩をさすさす~してる。
ところがそれが山伏達にバレテーラで、谷行を阿闍梨に迫る。
諭され泣く泣く阿闍梨は松若に谷行を言って聞かせるのだが
『あじゃ~分かってるよ~いいんだよ~』と若松…(なんちゅ~健気なぁ~(´O`)°゜)。
大きな声で丁寧に一所懸命語る松若が もう、可哀想で可哀想で。
私にしたら珍しい現象ですな(笑)
爺に膝枕でぐったりとしてる松若
山伏が抱きかかえ、谷から一気につき落とした。
(そっと一畳台の下に置かれ装束を被せられる)
そんなぁ…………
と、私も阿闍梨も悲しみがとまらない。
『この悲しみや嘆きも病、私も谷行してほしい』と、阿闍梨は発とうとしないのだ ウンウンだよね だよね!!
それを聞き 山伏達ももっともなことだと同情し結局蘇生させる為に祈祷を始めるのだった。
シャン…シャン…シャン…
錫杖を鳴らしながら白頭の役行者が無気味に登場。
親孝行な若松に免じて、助け出し蘇生させる為、伎楽鬼神を呼び出した。
疾風の如く現れる 赤頭の伎楽鬼神、これがまた格好えぇんですわ!
背中の鉞が金太郎?ユーモラスでしたが(*´ω`*)
大木を薙ぎ倒し、谷底の土砂や石に埋もれた松若を抱き上げ、颯爽と救いだした。
おおお!これは!
私が小学生の頃映画館で鳥肌もんで見たスーパーマンと同じ展開じゃああぁ!!
子役の抱きかかえられるシーンが割りと多い、能にしたらちょっとホットなドラマ仕立て。
とくにこのシーンはヒーロー登場!って感じで熱くなります。
しかもヒーローにお姫さま抱っこ…違っ(笑)
けど とっても素敵だった赤頭、私もしてほし~い(о´∀`о)
シテは味方玄さん、さすが!!惹き付けられます 、格好いいです。
そして笛は信太朗さん、凄いです。どうしたらあんな笛が吹けるのだろう。出端のヒシギが違うわ!
ホールだからか音の輪郭がはっきりして 野外で聞いた時より鋭い笛だった。
とうぜん曲によって分けてらっしゃるのでしょうね。すごぉ~い。
そしてそして、お久しぶりでごさいますですの 源さま。
いやあー!いくつになられても素敵、と言いますかダンディでらっしゃいます。
ポマードか何かで、きちっと撫で付けられた黒髪がとてもフォーマルに決まってて、きっとこの先も枯れたじぃさまになってもずぅーっと素敵なんだろうなぁ~
その美しい手から現れる音は、葉の上をすべる滴のよう…
静かになるチの音は優しく落ちる雨の滴か
なーんて わたし、ロマンチストなの?(笑)
でもそんなんなっちゃうくらい素晴らすぃ舞台でした。
あぁもうちょっと前に座れば良かったな、せめて源さまの表情が見てとれるくらいの…なんちゅ~ミーハー心も途中からは奥に引っ込み、物語の成り行きに夢中になっていた。
発作も慣れないホールで大丈夫かなって心配だったけど、そんなんすっかり忘れるほど。
そしてヨウダさんともご挨拶できました。
笑顔でご挨拶してくださり、嬉しかった。
不安障害になってからは、初めての場所や人にとても緊張するようになってしまったのだけれど
こんなドキドキは楽しいです。
感謝
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そうそう!
狂言は、千鳥 太郎冠者が茂山千三郎さんだった。
すっかり変わっててビックリ。
確かにね~
あれからどれだけたったっけ?
私、あれ以来見てないので、DVDの中で萬斎さんとトークしてる姿見たのしか残ってないから。
すっかり老けてて、初めわからなかった。
そう思うと、萬斎さんも年取ったと思っていたけど、まだまだ全然ミズミズシイのではないだろうか…(数々の失礼な発言 お見逃しください)
十月五日(土) 興福寺 東金堂前庭 (奈良県文化会館に変更)
舞囃子
葛城 大和舞 片山幽雪
地謡 分林道治
観世喜正
古橋正邦
大江広祐
梅田嘉宏
大鼓 白坂信行
小鼓 大倉源次郎
太鼓 前川光範
笛 杉信太朗
◇千鳥
シテ 茂山千三郎
アド 鈴木実
松本薫
◆谷行
シテ 味方玄
シテツレ 味方健
子方 宝生尚哉
ワキ 宝生閑
ワキツレ 宝生欣哉
則久英志
殿田進也
大日方寛
間 茂山千三郎
大鼓 白坂信行
小鼓 大倉源次郎
太鼓 前川光範
笛 杉信太朗
地謡 古橋正邦
観世喜正
片山九郎右衛門
河村和重
武田大志
坂口貴信
橋本忠樹
分林道治
またこんなお能鑑賞日記を読みたいです。
仏マイルって面白いですね。
たまたま目に止まった方を不愉快にさせないように心掛けたつもりでしたが、、、
舞台がおもしろすぎて勢いよく書いてしまいました ヘヘ(笑)
でも、ほんとに遠征してでもお釣がくるような一晩でしたので、いまだに思い返してはあの日の奈良の夜が切なく思いだされますです、はい。。。
仏マイル、『聖人☆おにいさん』から引用(笑)
使い方 ちょっと違うかも?ですが。
私もミ子も大ファンの漫画なんですよ~(*´-`*)
続き、読まんとあかんなー。
教えていただきたいのですが
能管って、吹くのにとっても力がいりますか。
しんどい楽器でしょうか。
56歳の手習いとしてはどんなもんでしょう。
私とミ子には大変ツボな漫画でした(笑)
10巻まででてましたかね~。
笛、はじめられますか?
良いですよ!
力は~いるといえばいるけど、腹筋?
それと口の形にもよるのでしょうか。
初めからすぐ鳴らせる人と時間かかる人と。
でもやはり音色というか、鳴り方というか、それらの具合はそれぞれだし。
続けて行けるかは笛が好きかどうかですかね~。
笛にもいろいろありますから、見てみらると良いですよ♪
音楽を奏でるのはやっぱり楽しいです(о´∀`о)
日常 忘れられます。
(私の場合 うまく行かなくて、悶々ともしますが 笑)
能管、龍笛、篠笛とかですか。
おけいこはじめる時、どれを選ぶかは
なにがポイントなんでしょうか。
返信コメント急ぎません。よろしくお願いします。
笛だけでも楽しめるのは篠笛でしょうかねぇ。
以前に笛のリサイタルでいろんな映画のムード音楽を篠笛で吹いているのを聞きましたが、凄く素敵で面白そうで、私も吹きたい!と思いました。今も思ってます いつかは!って(笑)
篠笛はいろんな音楽を楽しめますよね。
能管はやはり能の囃子に憧れて初めました。
太鼓や鼓や謡が、ぶつかり合うように合わせていく、そんな舞台に発表会という機会をもらって素人でも上がれる。その時の張感と興奮がまた快感なんですわ(  ̄▽ ̄)
龍笛は雅楽で使われるんですよね?お祓いの時に神社で聞いたくらい。よく分からなくてごめんなさい。
でも和笛の音はどれもみんな素敵です!
どの笛を、どの音楽を 選ぶかイッコさん 次第ですよ~(о´∀`о)