おしらべ日記

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歳をとるのも悪くないと思える人生作り

漫画【百鬼夜行抄】

2009年06月05日 | 
※百鬼夜行絵巻

青鬼赤鬼や白狐、鰐口や琴、鍋、弓矢といった付喪神のような変化類、お歯黒をつける化け物など、多種多様な妖怪たちが賑やかに登場する絵巻。

百鬼夜行と行き会った時は、息を潜めてやり過ごすのが常であった。そうすれば何も危害を加えない。妖怪の群れは闇に吹く一陣の風のように都大路を駆け抜けたのであった。

図説・日本の妖怪 (河出書房新書)より




「闇に吹く一陣の風」
妖怪の世界が好き。
幽霊はあまり好きではない。
ドロドロした執心がねばねばと気持ちが悪い、人間くさい。

でも妖怪は自然、草や虫や獣に感じる純朴さがあって怖いけどかわいい。

日常感じたちょっとした不思議な出来事、ただの錯覚かも知れない事だけど妖怪の仕業にして怖がりながらも面白がる昔の人々のユーモアが素敵。
本当の昼の明かりと夜の闇を知っている昔々の人々は、風の肌触りや、いろいろなものがつくる影の形や光の残像に敏感だっただろう。
それが今の人よりもっともっと冴えていから不思議な気配を敏感に感じとれたのだと思う、少し羨ましいな。
妖怪、見てみたい、見えてないふりするから(笑)





古本屋でふらふらしていたらふと目にとまった
「百鬼夜行抄・今市子」
開いてみるととても私好みの絵だったので、一巻を読み始める。
面白い!
久々にお宝発掘♪

繊細な線、すっきりした画。
話しにはもちろん幽霊も出てくるんだけど、人物?(霊の)あまり深く掘り出してないとこがドロドロしなくて良い。

ちょっと(私的にはかなり)笑えるとこもあったりしてまたそれも良い。

見鬼の蝸牛(祖父)や主人公の律、開(叔父)がまたみなさん素晴らしく男前でらっしゃる。
とても誰かになんて決められやしないよ~♪(いや別に決めなくてもいいけどさ)
やっぱりマンガはこうでなくっちゃあ!ウヒョヒョ(笑)

と言うわけで
1~8巻までブックオフで大人買い。

と、ここまでは先週の話し。
続きがどうしても早く読みたくなった今日、ついに書店で9、10巻も買う。
ついでにこれも!
じゃじゃーん♪

「鳥山石燕・画図百鬼夜行全画集」

「桃山人夜話」



こんな時つくづく思うわ



大人って、いいなっ!!(喜)
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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (団子)
2009-06-05 20:08:35
そう 大人はいいのら~~
昔 Nゲージの列車が欲しくて欲しくて
よだれを たらーり たら たら させて
じっと耐えて
仕事について 初任給で買ったもの
父や母への物・・・ちゃうちゃう
絶対に 機関車ですわ。
大人って いいよなぁ~ とつくづく思いました。

ちなみに 初任給7万で 年末には11万でした。田中角栄様々で 35%ベースアップ。
良い時代でしたわ・・・昭和49年。


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団子さん (ミロク)
2009-06-06 09:34:46
昭和40年代、先が明るくどんどんよくなった時代ですよね~。
その後のバブルが弾ける絶頂の飽和期に私は大人の青春してました(笑)
あの頃はみんた無駄に元気で、はじけまくり楽しかったなぁ~。
あの時も社会人って素晴らしい!と思いましたよ。それから比べれば今の幸せなんてささやかではありますが。
やはり団子さんもまだまだ「大人最高!」と思う事あるのですね。
好きな世界があるとなんかいっぱい幸せ感じられて得した気分ですね♪
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憧れのオトナ買い (へみぞー)
2009-06-06 15:43:18
「百鬼夜行抄」ってオモシロイよね~
へみぞーも好きです!
特に、尾白と尾黒が・・・
おや、もう10巻まで出ているんですか~。
面白くて好き・・・と言いながら、
友人から借りて読んでいるもんで・・・
もうすっかりオトナになったはずなのに、
なかなかオトナ買いができないのが悲しいよぅアイタタタ~。
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へみぞうさん (ミロク)
2009-06-06 21:12:54
おお!ご存知でしたか!?
尾白と尾黒、なかなか笑かしてくれますなぁ。
私は青嵐!…が、入ってる蝸牛が好きよ(笑)

私が買ってるのは文庫サイズの方なので、今は~何巻まで出てるのかなぁ。
もう10巻まで読んじゃったので先出てるならまた買っちゃうかも。

大人買い、ただの無駄遣いかもね(最近ミロク子の視線が痛い・笑)
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Unknown (ゆいま)
2009-06-08 16:08:19
ん?このマンガが知らんかった。。。ちっくそ~!負けた_| ̄|○ ← なんで?

妖怪好きとしては、ほんの少しばかり(嘘。かな~り)気になるので、今夜はブック・オフを荒らして帰ろうかな?

妖怪繋がりじゃないけれど、最近の夜のお相手♡は前にも話した諸星大二郎の「妖怪ハンター」に奥までずっぽりと(←人様のブログでやめ~い!)ハマっちょります。
その影響で古事記にも再度手を出し始めちゃって。。。

あ~もう!時間がいくらあっても足らん!!!(←あったらあったで惰眠を貪って無駄に過ごしちゃうそうだけど- -;)
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ゆいまさん (ミロク)
2009-06-08 17:59:41
うーん、ゆいまさんにはどうかなぁ~
けっこう少女マンガ、メルヘンだよ~(笑)

諸星大二郎、こないだブックオフで一冊だけあって
立ち読みしてきた!
うん、祭や呪いとかゾクゾクっとくる話しだね。私には古事記はちょいと難しそうで、でも興味はあります。
ゆいまさん、レクチャーして(笑)
あ、そうそう諸星大二郎だった。
得体の知れないモノに名前を付けるって不気味な話しだったよ。
あのアバウトなようでいて生々しい写実派な画がまた良いですな!
私は、シミコ?だっけ?
女学生が奇怪な事件にいろいろ巻き込まれる物語も読んでみたいんだよね。
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Unknown (ゆいま)
2009-06-09 11:47:02
昨日の帰りにブック・オフに巡回(?)してみたんだけど、見つからなかったよお(T T)

少女マンガでメルヘンだと、守備範囲からちと外れるかも?だけど、引き続き探してみるね。

ミロクさんが見た諸星大二郎のその本、きっと『魔障ヶ岳』ってタイトルだ!
シリーズの中でも禍々しさではピカイチで、ボクも大好きな話なんだけど、絵がねぇ(涙)

この人、ベテランになればなるほど絵が大雑把且つアバウトになっていくんだよなぁ。

洗脳‥‥ぢゃなかった、レクチャー記事、書いてみようかな?
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ゆいまさん (ミロク)
2009-06-09 17:03:12
メルヘン、とはちと言い過ぎたかなぁ~。

他にはボーイズラブ、ちうの?ヤオイ物ちうの?を描いてるみたいで、感性的にはゆいまさんもイケそうな(笑)雰囲気のマンガなんだけど(あ、この百鬼夜行はソレはないよ)
私がよく見かけるのは文庫本タイプの方。
また時間あったら探してみて。

諸星大二郎
探してもなくってさ~モタモタしてたらミロク子が店のねぇさんに聞いてきてくれて出してもらったのがソレだった!
デロン…と垂れた目玉が…
うおっグロい(汗)だったけど面白かったよ。
言葉はコトダマ、自分自身にも呪をかけてしまうんだね。

洗脳、頼んます(笑)
いや、ゆいまさんならまじで分かりやすく面白くレクチャーしてもらえそうだからね(自分で勉強しろ!)
暇~な時間が出来たらでいいから。
いまはカメラに魂持ってかれちゃってるみたいだからね(笑)
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