能楽三昧の一日 ◆道成寺 (６／30)

今日は朝からMさんとお素人の会に行ってきました。

青嶂会、味方玄さまの会です。

お素人の会といっても凄い先生方がたくさん！さすが味方先生の会ですね〜✨

囃子方ももちろん！

そして何より信太朗さんの笛が聞ける！

地方じゃなかなかこのような会は少なくて。

これは行かねばなるまいよ！とずっと楽しみにしていました。

開始時間にはいつもの席に着席。

(Mさんは全体を見渡せる席へ)

見所はすでに三分の一は埋まってる。

(後半、片山九郎右衛門さん、味方玄さんの番外あたりにはほぼ満席)

観世流の謡は綺麗ですね〜。

華やかで明るくて、ワァ〜って音が広がっていきます。

声を出してると気持ち良さそう！

ちょっと、いやかなり、習ってみたいと思ってしまう 無理だけどね(^^;

仕舞も綺麗。

腰を軸にしてしっかり足を運ぶ摺り足は体幹が全くぶれません。舞台にまっすぐに立つ、洗練された一つ一つの所作と間、ほんとに美しい。

あ〜これって弓道の世界観と一緒だなぁと思って見てました。

そして舞囃子、笛はすべて信太朗さん。

出ずっぱりやん。

もちろん能もですわ〜

凄いなぁ〜能楽師のみなさんって頭ん中いったいどうなってんだろ(￣∇￣；

舞の曲も盛りだくさん！破之舞、盤渉序之舞、中之舞、イロエ掛リ、神楽、神舞、羯鼓

舞台をおりたと思ったらまた出てきて

たまに、体が少しだけ傾いてきてたり、少しだけモゾモゾしてたり

あ〜〜〜こりゃ絶対、足が今ピンチに違いない、、、と。

「しんちゃんガンバッ‼︎‼︎」

オバハンは心の中でずっと応援してました。(馴れ馴れしくてすんません)

でも、信太朗さんの笛 よいですねぇ✨

高砂なんてノリノリ(私がね)

駆け抜けていくようなヒシギは爽快で！ カッコい〜い♪(´ε｀ )

足、大変そだなと思いながらも、次は⁉︎次はは⁉︎てな感じで、ワクワクしっぱなしなのだった笑

小鼓の曽和鼓堂さんも出ずっぱりでしたね。

切り替えと集中力の持続力が凄い！

先生と言われる方々はやはり違いますなぁ〜

(たった一時間のお稽古で最近必ず足が攣る私…頭も体もポンコツだわ⤵︎)

最後は能、道成寺 二度目です。

初見はいつだったかいのぉ？

おおお〜７年も前か！？

でも、2〜３年くらい前じゃね？としか思えないほど、あの日の感動をいまだ忘れていない、乱拍子の緊迫感やドキドキの鐘入り。

なので、今回もとても楽しみにしていました。女性のおシテさん、静かに落ちついた声ですが良く通る声は面を付けていてもスッキリとよく聞こえてきます。

道成寺での見どころの一つ 乱拍子。

シテと小鼓方とのかけ合いは真剣勝負です。

小鼓の掛け声にピクッ…となる筋肉の引き攣れのような動きがまるで人では無いモノのような不気味さとして伝わります。

そして小鼓の掛け声が凄い！

地を這うように聞こえてくる重〜く低〜い唸り声などは、ホラー映画みてるようでゾワッ…とくる。

足拍子をふむその瞬間、押し殺していた執念が一瞬放出するかのよう。その妖気をスッ…と消しまた静かにそろりそろり、じわじわと鐘に近づいていく白拍子。

鱗の形 三角形に移動しているそうな、へび女だから？怖

技的なことは全くわかりませんが、シテの動きと小鼓の掛け声や間の緊迫感に想像を巡らしているとそちら側の世界にどんどん引っ張られていく。

あの繰り返す一定のリズムにも、そんな効果がありそうです。

突然の早いテンポに変わると、もう我慢出来ぬ！とばかりに、見事 烏帽子を払い落として鐘の下へ。

鐘後見の先生、真剣な表情で綱をしっかと持つ姿も凛々しかったです。

落とすタイミングもばっちり、蛇女は鐘に吸い込まれるように見えました。

鐘が落ちた大きな音に「ぎやあー！地震や！雷や！」と転げ回るいっぺーちゃん達が可笑しかった(￣m￣)

坊さんバスターズの果敢な攻撃も美しかったです。ただの数珠じゃりじゃりだけの祈祷だけではなく。

背中を見せての三人イナバウアー✨ っぽい(…っぽい！ですあくまで私的イメージ 笑)が、

カッコよかったです〜( ´∀｀)

そして自らの嫉妬の炎に身を焼きながら、蛇女は揚幕の中へササッと消えていきました。

そして舞台に残ったワキの美坊主ぶり

してやったり〜✨のキメキメ顔✨

おそろしいほどのイケメンだったことにやっと気付いたのでした笑

(もっとよくみておけばよかった…笑)

すべてが終わったのが六時。

朝は１０時半からの長丁場でした。

でも全然疲れなかった〜

合間に仮眠もとれてたことですし←素謡でちょっと寝た (コラッ‼︎)

ただ残念だったのは

道成寺の一番良いところで、やっぱりいるんですわ

ケータイ鳴らすヤツ。。。

しかも二人。

ほんと 馬鹿。

何考えてんだろね〜。

でも、せっかく良い舞台をたくさん見聞き出来た満足な一日だったので、あまり嫌なこと言わないでおきます。

楽しかった♪ これで〆