おしらべ日記

能管 小鼓 弓道 クラシックギター フレブル粂 そして彦
歳をとるのも悪くないと思える人生作り

一月定例能◆翁◆竹生島◆熊野

2012年01月11日 | 
平成二十四年 一月九日(月祝)

石川県立能楽堂





◆翁  藪俊彦

千歳   藪克徳

面箱   炭光太郎

三番叟   野村祐丞

◆竹生島

シテ   藪俊彦
ツレ   高橋憲正
ワキ 殿田健吉
ワキツレ 平木豊男
ワキツレ 北島公之
間 中島恭介

大鼓 飯嶋六之佐
小鼓 住駒幸英
住駒充彦
住駒俊介
太鼓 麦谷暁夫
笛 室石和夫

地謡 佐々木英一
渡邊荀之助
高橋右任
寺田成秀
酒井章
中村清
     大澤永靖
松本博



◇昆布柿

丹波国百姓 野村扇丞

淡路国百姓 炭哲男

奏者 野村祐丞




◆熊野

シテ 島村明宏
ツレ 福岡聡子
ワキ 苗加登久治
ワキツレ 北島公之

大鼓 野尻哲雄
小鼓 住駒俊介
笛 片岡憲太郎

地謡 佐野弘宜
佐野由於
渡邊茂人
川島英治
谷清士
舘聖
山崎健
田屋邦夫




翁は二回目。


独特の雰囲気と緊張感が能楽堂の空気全体を引き締める。

千歳が颯爽と舞い、衣が翻り起こす風は、こちらに幸せを運んでくるよう。

シテが地に額をつけゆっくりと身を起こし、白箔の前をピシッと引っ張る、厳しい表情、鳥肌が立った。

面をつけるとさっきまでの存在感が透けるように消えた気がした。
これが人から神になり代わる瞬間なのかな。
それからは、まるで風や雨を感じるみたいに穏やかで心地よく翁の舞を見た。
これからの世の中に、明るく希望に満ちた未来を願う。

翁はいい。

来年もまた年の始まりに観られるといいなぁ。




途中から空調が効き過ぎて、どんどん暑くなり胸が苦しくなった。
頭も朦朧となりちょっとパニック黄色点滅までいったけど、笛の音に助けられ戻ってくることが出来た。

昨年から気になってた笛方さん。
前に中之舞と樂、今日は大役の翁。
澄んだ音色がはっきりと響く笛。
この笛方さんの出番があてらまた観てみたいと思う。



家にミ子を待たしているので熊野は断念、狂言を観て帰る。

運転はミ夫なので今日は楽チンだよ~♪

って…

そうさ。
今日のミ夫はチャレンジャー。
嫁の夢中になってる【翁】ちゅーもんを見てやろうじゃないか。と言う気になったようで。

少しでも楽しく見て貰いたくて説明するうちに熱くなるのが逆効果だったかも知らんけど。
取り合えず逃げ出さず(笑)
恐いもん見たさと、自分の我慢強さも試してみたかったのだろうか(笑)

結果

竹生島、天女舞で完璧に落ちるミ夫。
(前場は余りに分からなさ過ぎて、眠る事もままならず相当苦しい思いをしたそうな・笑)
天を仰いで夢の中、天女さまと昇天(←口開いてた・笑)

また観たい?の質問に
え?…(かなりの間)…い、いいぞ、別に見ても。

いい人だ(笑)
私のパニックを心配してくれてるみたいで、一人で大丈夫かと何度も聞いてくれる。
感謝しているよ(口に出さないけど)

さて、カッコイイ龍神の働きで此岸に戻ったミ夫も、能管の響きが気に入ったみたいで「この笛(方)いいな」だそうな。

私がよく鳴らしているのも能管なんですがね…ま、いけど(笑)
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