先日の花と緑のフェスティバル、まめっとのステージで、小柳ルミ子さんの「瀬戸の花嫁」を歌いました。
この曲、「私の母が好きな曲です」と、勢いで紹介してしまいましたが、もしかしたら別に好きじゃなかったかもしれないなあと思っています。
私の実家は昔ながらの農家で、家族旅行や外食に出かけたりすることもほとんどない家でした。当然、家族でカラオケなんて行ったこともありません。
どんな流れだったのかも覚えていませんが、何年も前、母に「若い頃はどんな歌が流行っていたの?」と聞いたことがあります。すると母は、「若いうちに結婚して子供ができたので、10年くらいの間は子育てばかりで、流行りの歌を聞くなんてことはできなかった」と言いました。「でも確か、瀬戸の花嫁が流行っていた」と言っていました。
それが私の記憶に強烈に残っていて、母=瀬戸の花嫁が好きというように考えるようになったみたいです。
今、私も親になり、息子も11歳になりました。母の言うように、息子が生まれてから10年くらいは、ドラマや歌番組なんてほとんど見ることはありませんでした。
そんな中でも記憶に残る歌は、よほど流行した曲です。私の年代だと、世界にひとつだけの花とかかな?教科書に載っちゃうレベルの流行です。
母がステージを見に来てくれるというので、そんな思い出の曲、瀬戸の花嫁を歌ってみました。夢中で歌ったので出来不出来はよくわかりませんが、母に「見に行ってよかった」と言ってもらえたので、もうそれで十分です。
曲を紹介する時、「小柳ルミ子さんの…」と言ったら、客席にいた母くらいの女性が、驚いたような顔をした後、とても嬉しそうな顔をしていたのが見えました。そして、一緒に歌を口ずさんでくれていました。
やっぱり、とても流行ったのだろうし、母の年代層は瀬戸の花嫁が好きなのかも。
お母さん、見に来てくれてありがとう。瀬戸の花嫁、皆さんに喜んでもらえたようで、よかったです。