おとも庵 記録帳

ヒヨコまめ活動記録や、毎日の日記など記録していきます。

劇場版仮面ライダービルド Be The One

2022-06-28 20:10:45 | 作品レビュー
チェリまほ沼に落ちたままの私は、原作漫画に手を出した直後に、赤楚くんが出演していた仮面ライダービルド劇場版もTUTAYAでレンタルしてきてしまいました。

だって信じられないんですよ。
あのどうしょうもない安達を演じた赤楚くんが、本当に仮面ライダーだったのか。

でも、劇場版みてわかりました。
本当に赤楚くんでした。
仮面ライダークローズでした。
ライダーベルトつけて「変身!」ってやってたし、ライダーキックもやってました。

今回、レンタルで劇場版しかなかったのでそれだけを借りましたが、テレ朝サイトで調べると、毎週のストーリーも、かなり内容濃い感じでした。
ぜひ普通のストーリーでも見てみたいです。
でも、そんなことしたらもうこの沼から永遠に脱出できなそうで怖いです…。

しかし、役者さんってすごいです。
同じ赤楚くんが走るシーンでも、仮面ライダーで走るシーンとチェリまほで安達として走るシーンでは、全くの別人ですよ。
声だって、全然違う。
表情も違う。
プロの役者さんなんだから、そりゃそうなんでしょうけど、それでもびっくりしてしまう。

仮面ライダー赤楚くんを見てから改めてちぇりまほを見てみると、演技のふり幅が広くて信じられません。
でも、ひとつ納得のいったことがあります。
ちぇりまほでは、心の声を別撮りして表情や動きの演技と合わせるシーンが多いのですが、そういう演技が異様に上手いような気がしていました。
これきっと、仮面ライダーでアフレコが多かったことも影響しているのでは?

仮面ライダーや戦隊ヒーローものって、変身前は役者さん自身が演じますが、変身後はスタントの役者さんが演じるわけで、毎週アフレコをする必要があります。
だからなのかなあ、すごく上手だなあって思っていました。

ずっと町田くん推しで黒沢の方ばっかり見ていた私ですが、仮面ライダーを見てからというもの、つい安達に目がいってしまいます。

チェリまほは何度見返しても、目が行く方が違うので、毎回新しい発見やら感動があります。

やばい、めっちゃ沼だなあ。


とうとう原作漫画に手を出してしまいました②

2022-06-27 22:39:57 | 作品レビュー
漫画を読む方法は、主に①漫画を購入 ②レンタルコミック ③ネットで読むの3パターンがあります。
チェリまほはこれまで10巻出ています。買うとなれば、買ったあとの保管スペースも確保しなくてはならないので、ひとまずは③ネットで読むを採用。

マンガupというアプリが無料で読めていいらしいので、それで読むことにしました。

初めて読む、ネット漫画。
字が小さくて読みずらいかなと思いきや、全然問題ありませんでした。

何ページかで一つのチャプターとなっているのですが、本当にすぐに、一瞬でなじんでしまいました。
ドラマと同じ場面もあり、同じ場面でも少し違っているところがあり、そこを発見する楽しさと、ドラマではなぜそこを変えたのか考える楽しさがあります。

結局、無料で読めるチャプター数には限度があり、居ても立っても居られなくなった私はTUTAYAに走り、読めなかったところをレンタルコミックで借りてきました。

そんなこんなで、最新刊の10巻まで読んだ全体的な感想としては

漫画の方が、より濃厚なシーンがあります。
よりコアなファン向けでしょうか。

登場人物別では
漫画の黒沢は、ドラマの町田くんが演じた黒沢よりももっと、大胆。
妄想もやばめ、舞い上がった行動もやばめです。
このやばめな感じが面白く、この漫画の人気を押し上げたのでしょう。

一方、ドラマの町田黒沢は、とても繊細。私は町田くん大好きになってしまったので、繊細な町田黒沢の方が好きです。
漫画では普通のスーツを着ていますが、ドラマでは中にベストを着るタイプの、スリーピーススーツを着ています。
私はもともと、ベスト着ている人は好きでしたが、町田くんはスリーピースを着せたら日本一です。
安達を演じた赤楚くんも、こんなかっこいい人初めて見た、みたいなことを雑誌のインタビューで話していて、激しく同意しました。

また、漫画の安達は、後半、女子力がアップしすぎていて、ちょっと引いてしまうところもあります。
BLっていうか、もう男女間に近い?
ドラマの赤楚くんが演じた安達は、当然赤楚くんが男なので、より男同士な感じでいいです。
あと、ドラマでは赤楚安達のドギマギっぷりが細やかに描かれていて、また赤楚くんがいい表情で演じてくださって、すごくおもしろいです。

ドラマは漫画の魅力にプラスして、キャストが演じることによって生じる間があったり、シーンに合った音楽が流れたり、さらには白黒だった絵が一気にカラーの動画となり、すごく内容が深まります。ただでさえ面白い漫画を、よりわかりやすく、美しく、魅力的な作品にするためには、キャストや監督をはじめ、ドラマを作る方々の大変な努力があってのことなのでしょう。

そんなすごい作品を、テレビで無料で見てしまうなんて、本当にいいんですか?
何かお支払いしましょうか?
と言ってしまいそう。

こうなったら!
ちぇりまほファン「チェリ家」として、最後にもう一回、映画を見てきます!

できることは…したい。(黒沢)

とうとう原作漫画に手を出してしまいました①

2022-06-23 22:21:20 | 作品レビュー
先日、息子に頼まれてリサイクルショップに行った時、待っている時間を漫画コーナーで過ごしていたところ、目に入ってきたのが「おっさんずラブ」の漫画。

恐らく相当レアなケースなんでしょうが、おっさんずラブはドラマが人気となり、そのドラマが漫画化されました。
漫画が人気で、ドラマ化というのが一般的な流れなのでしょうが、おっさんずラブはその逆をいったのです。

ドラマを見まくったので、俳優さんのイメージががっちり定着しているため、ビジュアルが受け入れられなそうな気がして、ずっと読んでいなかった漫画。
このたび、店の本棚に1巻があったので、試しに手に取って立ち読みさせていただきました。

さすがドラマありきなだけあって、話の流れも、着ている服さえもドラマ通りでした。

あ、牧くんのこのストライプのシャツ、いいんだよなあ、とか、
春田はこんな風に靴下脱いでたなとか、
見たことあるシーンがそのまま絵になっていました。

しばらく見ていなかったおっさんずラブが、私の頭の中で映像として流れ始めました。

そして、こう思ったのです。

意外と…漫画も大丈夫だ。

受け入れられないだろうと決めつけて読んでいなかった漫画も、いいものかもしれないと思いました。

同じBLもののチェリまほは、確か漫画が人気となり、ドラマ化、映画化されたもの。
原作、読んでみるか?

家に帰るや否や、どうやったらちぇりまほ漫画が読めるのか、すぐに調べ始めました。

②に続く

ちぇりまほ THE MOVIE 2回目

2022-06-23 18:54:22 | 作品レビュー
本日、2回目の「チェリまほTHE MOVIE」を観てきました。

1回目は、ドラマ版チェリまほをイッキ見した直後。
その後、何度もドラマ版を見直して、俳優さんのインスタや映画の公開予告動画を見まくってから、2回目を観てきました。

私が見に行ったのは小山シネマロブレ。すでに公開から2か月以上経過しているので、もう公開している映画館は少ないのです。あと一週間でで公開終了となるそうです。
そんな中でも、まだ映画館に足を運ぶファンが何人もいました。私と同じ列に座っていた女性は、上映3分くらいで、すでにハンカチで涙を押さえていました。

ドラマ版を見まくってから2回目を見て気づいたこと。
ファン向けのシーンがとても多い!
(以下かなりのネタバレ含みます)

ドラマ版での胸キュンシーンを大スクリーンで何度も見せてくれた。ありがとう。
ドラマ版で身に着けていた思い出の服やマフラーを、映画でも身に着けてくれていた。ありがとう。
黒沢が安達に弱さを見せた場所は、ドラマ版でも弱さを見せた思い出の場所。ありがとう。
黒沢の部屋には、ドラマ版同様にレモン水が、安達の部屋には麦茶が用意されていた。ありがとう。

多分まだまだあるのでしょうが、とにかくドラマ版を基に大切に映画を作ってくれた感があって、「ちぇりまほのドラマにはまったあなたは、大正解です!」みたいなメッセージを勝手に感じてしまいました。

また、ドラマ版では登場しなかった、バックハグや、安達からのキスなど、ファンが夢にまでみたシーンがありました。
魔法が使えなくなるので、ドラマのようなスキンシップは多少少なくなりますが、それ以上に二人の距離感は縮まっており、なんか大変満足です。

また、黒沢はいつも身なりが完全に整っているのですが、寝起きで頭がボサボサのシーンもあり、これもファン的には大満足です。

映画は二人が付き合ってからスタートするので、安達はだいぶ成長しています。そこからさらに成長するので、ドラマ版の頼りなさが信じられないくらいです。
人はこんなにも変われるし、人が変われるのは人と触れ合うからなのだと、大きなメッセージを受け止めました。

黒沢も、何事も自分で抱え込みがちでしたが、その殻を破ります。もちろん、そのきっかけは安達とのふれあい。
人は誰かの心に触れることで、多くのことを感じ、自分を成長させることができるのですね。

また、初回のときは二人の結婚式のシーンを初めて見たので、なんか違和感を感じてしまいました。
なんで結婚式なんかしなきゃならないのか?って思いましたが、2回目を観て、そこにはやはり二人の関係を周囲に伝えることの大切さがあることがわかりました。

相手が事故などにあったことを「家族でない」から知らされない怖さ。

私も夫と結婚する前に同じことを考えました。
私に何かあったとき、真っ先に伝えたい相手に、なかなか伝わらない。

だから、結婚式をしたり、お互いの家族に紹介したりする必要があるわけです。

今年くらいから、性別にとらわれない「パートナーシップ宣誓」を受理する自治体が増え始めました。
きっと、ちぇりまほやおっさんずラブが、少なからず影響を与えたのだと思います。

安達と黒沢、このカップルを見ていると、人が人を愛するときに性別って関係ないんだと真剣に感じます。
恋愛するのは男女間だけと決めつけるのは、単にまだ同性の恋人候補者に出会っていないだけなのかもしれません。
もちろん、将来に子孫を残すことはできません。
でも、恋愛や結婚をしない人は多いし、結婚した男女間でも、諸事情により子供をもうけない場合もあります。
だったら、同性間の恋愛には何の問題もありません。
むしろ、障壁が多いぶん、同性カップルの恋愛は、相当な純愛だと思います。

ちぇりまほにハマり、何度も見返しましたが、見るたびごとに黒沢や安達に自分が背中を押されている感じで。
私も一歩踏み出せそうな気がするのです。

ちぇりまほ、素敵な物語です。

最後に余談となりますが、この映画館には黒沢を演じた町田啓太くんのファン向けにこんなことが。

同時に公開されている「太陽とボレロ」のポスターとチェリまほのポスターを並べてくれていました。
町田くんは、太陽とボレロの方ではトランペットの演奏者として登場しているのです。
ファンの心を、深いところでくすぐってきます。
やるな、小山シネマロブレ!






おっさんずラブ・チェリまほ 比較考察

2022-06-08 06:02:00 | 作品レビュー
私がかつて深い沼に落ちた「おっさんずラブ」、つい最近見てはまった「チェリまほ」。
どちらも同じBLの話ですが、二つは共通するところもあり、共通しないところもあり。
二つの作品を、自分なりに比較してみました。(以下ネタバレを含みます)


共通しているところ
①性別を超えて、人として相手を愛するところ
 これはどちらにも当てはまり、ここが作品の大きな魅力です。カップルとなる男性二人が手をつないだって抱擁したってキスしたって全然違和感はないし、むしろファンとしてはもっともっとそういうシーンを見たいのです。ちなみに私はおっさんずラブに沼落ちしていた頃、牧役の林遣都くんがミスチルのPVに出演したのですが、女性と恋愛模様になる姿を見て違和感いっぱいになってしまい、困惑しました。あまりにも春田との恋愛シーンを見すぎたからでしょう。

②カップルの一方が未熟であり、もう一方が完璧という人物設定
 おっさんずラブでは女性的な方が完璧、チェリまほでは男性的な方が完璧として描かれました。BLを男女に置き換える必要はないのですが、どうしても片一方が女性的に見えてしまうのです。身長差なんかも関係があるのかもしれませんが。
 チェリまほでは、安達はだんだん女性にしか見えなくなってしまいます。安達も成長して黒沢を守ったりすることもあるのですが、黒沢と一緒にいるとかわいらしい彼女に見えてしまいます。でも、この役者さんは元仮面ライダーなのです。ヒーローとして地球の平和を守ってきた人物と、ダメダメな安達を演じ分けるのですから、役者さんって信じられないくらい演技のふり幅が大きいのですね。
 完璧設定の役者さんは、仕事完璧、料理上手、相手への愛が揺るぎません。完璧男性の黒沢(チェリまほ)からのアプローチを見て、「私もこんな風にされたい!!!」というファンは多いと思います。しかし、牧くん(おっさんずラブ)からのアプローチを見ると、自分に向けられたいという思いではなく、「どうにかして春田にこの想いを届けてあげたい!!!」と思ってしまいます。
 一方、想いを寄せられる人物は、生活全般がだらしない(おっさんずラブ)とか、自分に自信がなくておどおどしている(チェリまほ)とか、突っ込みどころ満載です。

③クロサワという人物
 おっさんずラブは、春田を愛する男性は牧くん以外にもいて、それが職場の上司、黒澤部長です。この黒澤部長と牧くんの間で勃発する「春田取り合い合戦」がおっさんずラブの見どころの一つです。一方チェリまほでは取り合いとかはなく、黒沢が一途に安達を愛します。
 重要人物が同じ苗字にもかかわらず、ドラマに熱中しすぎてこの事実に気づくのにはだいぶ時間がかかりました。

④玉子焼きが甘いのかしょっぱいのか確認するところ
 これは本当によくわからないのですが、こういうことを確認したい人って多いのでしょうか?相手の好みのものを作ってあげたいという気持ちからこういう確認をするのだとは思いますが。ちなみに、私の作る玉子焼きはあまじょっぱいです。たとえ夫が「甘いのにして」とか「しょっぱいのがいい」と言ったとしても、自分の味にしか作れないので、こういう確認はできません。そういう領域を逸脱した深い愛があればこそ、そういう確認がしたくなるのでしょうか。

⑤関連する女子が恋愛にガツガツしていないところ
 これも両作品に共通するところで、主人公に近い立ち位置の女子は主人公を好きになって間に入ることはせず、むしろ二人の恋愛を後押しします。その姿がファンの気持ちそのものなのかなとも思います。もしもガツガツ女子がいたら、ファンの反感を買ってしまうのではないでしょうか。

⑥結婚式のシーン
 自分の結婚式や友人の結婚式、多くのドラマでの結婚式で男女の結婚式を見慣れているので、やっぱり男同士の結婚式のシーンは違和感を感じてしまいました。でも、二人にとっては自分たちの大事な人に二人の関係を堂々と伝える場であり、重要なことなのでしょう。皆さん白いタキシードがお似合いです。

⑦ドラマ終了後もSNSで盛り上がり、映画化が実現した
 私はおっさんずラブでTwitterの使い方を学びました。ファンは「民(みん)」と呼ばれましたが、民の皆さんはマナーが良く、「こういう投稿はよくないから改善しよう」とか、ファンが暴走して作品に迷惑をかけないためにお互いが呼びかけていました。素晴らしい団結力でした。
 ドラマ終了後も、土曜夜11時15分になれば「わんだほう!」とみんながツイートし、勝手に続編を作り上げるなど、終了後の方がむしろ盛り上がったかもしれません。民が欲しかったグッズやファンブック、サントラ、脚本、映画、コンサート、ありがたいことに制作の方々がたくさんの夢を叶えてくれました。
 私がちぇりまほを見たのは、映画の上映が終わろうかという頃ですので、SNSでのリアルタイムの盛り上がりを見たわけではありません。でもきっと、おっさんずラブ同様に盛り上がったことと思います。

他にもたくさん比較できるところはあるのですが、ひとまずここまで。

もし私が、どちらの作品をおすすめしたいですか?と聞かれたら…
うーんどっちだろう。
チェリまほの方が、黒沢の妄想が多々入ることもあり、二人のイチャイチャシーンが多いです。おっさんずラブは、二人のすれ違いが多く、ファンはなかなかホッとできません。
イチャイチャを見て幸福感を得たい場合はチェリまほを、作品中に自分も乗り込むつもりで二人を見守りたい場合はおっさんずラブをおすすめします!