今回、縁あって小田和正さんのコンサートに行くことができました。
前回も書きましたが、私は小田さんのことをあまりよく知りません。でも、知らなくても大丈夫、楽しめましたよ!
小田さんのコンサートでまず驚いたことは、MCが結構ヨボヨボなこと。こんなことファンの方が聞いたら怒るんじゃないかと思いますが、話す声は本当におじいちゃんなのです。でも、無理もないです。だって、71歳なんですもん。
正直、「この人のコンサートに来ちゃったけど、大丈夫…?」って思いました。
でも、歌が始まると、まるで別人の歌声。ハリとツヤのあるハイトーンボイスは健在です。
コンサートが始まる直前にネットで小田さんのことを調べましたが、声域が女性並だとのこと。でも、確かにそうです。女性でも少し厳しい高さでさえ、出ています。
もちろん、歌の中では低い音もありますが、やはり小田さんの歌声の良さはハイトーンです。太い光のような、すーっと伸びる、澄んだ歌声です。
小田さんの歌声を聞いていると、光に優しく包まれるような、そんな気持ちになりました。
もう一つ驚いたのは、歌の最中、会場内の5〜6箇所に、歌詞が表示されること。初めは小田さんのためのカンペかと思いましたが、そうじゃなかったみたいです。
小田さんの歌は、歌詞がとても美しい。表示された歌詞を見てそう思いました。つまり、この表示は、歌詞を目で味わってもらうためのもの。日本人が日本語で書く、美しい歌詞。外国語と違い、よく理解できます。
ちなみに、みんなで歌うべきところになると、中央の大きなスクリーンに歌詞が表示されました。確かに、これならみんなが歌えますね。
もう一つ、私がハッとさせられたことがありました。それは、ラブソングについてのことです。
私は結婚して子供もいるし、もうラブソングは歌えないと思っていました。ラブソングは、恋を謳歌する若者が歌うべきものだと思っていました。
ところが、71歳の小田さんが歌うラブソングは、説得力がある!
有名な曲、「君を抱いていいの 好きになってもいいの」みたいなのとか、いろいろとラブソングあるみたいですが、ラブソングは何歳で歌ってもいいみたいです。
ラブソングなんて歌えない、だめだと決めていたのは自分自身なのであって、誰かに制限されたものではないのです。71歳の小田さんは、ラブソングを高らかに歌い上げ、それを聞いて励まされたり、感動して泣いたりする人がいるわけです。きのうのコンサートでも、泣いている人たくさんいました。
私も、私なりのラブソングを、歌ってみようかな。
そんなこんなで、およそ3時間のコンサート、満喫しました。これからの音楽活動の中で、何かのヒントになるかもしれません。
小田さんとの出会いに、感謝です。