おとも庵 記録帳

ヒヨコまめ活動記録や、毎日の日記など記録していきます。

ハウス用重油が燃え尽きた!①(備忘録)

2023-01-03 11:12:09 | 農業
2022年の自分事件簿第一位に輝く出来事、「ハウス用重油が燃え尽きた」件について、自分用の備忘録として記録しておきます。

それは12月20日の朝から始まりました。
ハウスの暖房機の燃え具合を毎朝確認するのですが、この日はその際に「不着火」の警告が表示されていました。
初めて見る表示でしたが、何だか心配になりました。
農協の機械センターに電話で問い合わせたところ、今日は詳しいものが不在だということで、ひとまず「不着火」の警告の消し方だけ教えてもらいました。

それからズッキーニの箱詰めをしたりしているうちに、どんどん気温が上がり、暖房機のことは忘れてしまいました。

午後3時過ぎ、だんだんと気温が下がってきたのでハウス内のカーテンを閉めに行きました。
その際、暖房機のことが気になり、設定温度を上げて暖房機が回り始めるか確認しました。

すると、ファンは回るものの、着火せず、扇風機のように涼しい風しか出てきません。

やばいやばい、これはやばい!
このままでは夜に暖房機が稼働しない!
夜明け前は氷点下になるから、このままではズッキーニが凍ってしまう!

まるでちびまる子ちゃんの登場人物のように、顔からサーッと血の気が引きました。

再び機械センターに電話したところ、以前も暖房機の設定でお世話になった人が出てくれました。
状況を伝えると、「すぐに行きましょうか?」と言ってくださいました。
よかった、これで何とかなる!

本当にすぐに機械センターの人がやってきてくれました。
ありがたい!

そして、暖房機を点検してもらったところ
「重油が燃え尽きているみたいです」
とのことでした。

「えー、だって、重油タンクの目盛りはまだ残りがある様子ですよ!」
「さっき目盛りのヒモを見たんですが、横に引っかかっていて、動いていなかったみたいです。」
「うそー!!!!!」

嘘なんかではありませんでした。
外の重油タンクを見てみると、さっきまで残り1㎘あたりを指していたはずの目盛りが、残り0のところまで移動していました。

タンクの目盛りは毎日確認していたんです。
思い返せば、確かにいつも同じ位置を指していました。
「ズッキーニは設定温度が低いから、重油はほとんど燃えないんだねー」なんて、母とのんきなことを話していました。

違うんです。
燃えていたんです、毎日。
だから、目盛りは当然動くはずなんですが、季節風の西風で目盛りのヒモがメーター横に引っかかってしまい、動かなかっただけでした。


もうそろそろ、日が暮れます。
これから緊急で重油を届けてもらうよりほかありません。

すぐに農協に電話をし、緊急で重油を持ってきてもらえるよう、お願いをしました。
すると、ここでもまさかの事態が。

「明日から重油単価が値下がりしますが、どのくらい重油を入れますか?」

緊急で重油を持ってきてもらうと、通常配送よりも単価が高いのです。
しかも、明日からは単価が下がる。
それならば、最低限を今日入れて、単価が下がったら追加すればいいか。
そう思って、1㎘を入れてもらえるようにお願いしました。

機械センターの人によれば、燃え尽きてしまった場合、タンクから暖房機の間に空気が入り込んでしまっているため、その間の空気を抜く「エア抜き」をしないと着火しないとのこと。機械センターの人はこれで帰るので、やり方を2回くらい教えてもらい、自分でエア抜きをすることにしました。

日が暮れつつある中、ハウスで給油車を待ちました。でも、なぜか一向に来ないのです。

4時半過ぎでしたが、もう辺りは真っ暗。
これじゃあ、田んぼの中のハウスの位置がわからないか?

待つこと30分、一台の車が到着。中で何やら電話をしている様子。中から人が出てきたので挨拶すると、農協の職員さんでした。真っ暗だったので給油車が道に迷って到着できないとのこと。道案内をしてくれていた様子でした。

車のライトをつけ、ここだ!ここだ!とアピールすると、やっと給油車が到着しました。

よかったー、これで暖房がつく。
給油を見守っていると、ここでかなり予想外の事態が。

なかなか重油が出ないのです。
給油車の人も慌てているようでした。

すると、
「すみません、今日この車が車検だったもので、重油を全て抜き取ったので空っぽでした。」

ズコーッ‼️
ドリフ並みにズッコケそうな、まさかの展開。

そんなことって、あり得るんだ!

「すぐに戻って、油入れてきます」
と言い残し、給油車は帰っていきました。

なんかもう、笑っちゃうし、いろいろどうでもよくなるし、情けないし、寒いし。

真っ暗な中、再び給油車を待つことになりました。

(②に続く)