大阪芸大卒業生で奈良テレビ勤務・吉川奈央さんの特別講義「放送局で働くということ」が、10月4日行われました。就活を勝ち抜いた経験や、兼務してきた制作、アナウンス、営業のリアルな現場について語り、多くの学生が熱心にメモをとりながら聞き入っていました。<取材班>
(写真:1年生から4年生までが吉川奈央さんの特別講義に耳を傾けた 2023年10月4日午後、大阪芸大8-41教室で 画像を一部加工しています)
吉川さんは、2018年春に大阪芸大放送学科を卒業し、奈良テレビ放送に総合職として入社。制作ディレクターを振り出しに、現在はアナウンス職と営業職を兼務しながら夕方の情報番組『ゆうドキッ!』に出演するなど、地上波放送局の最前線で活躍しています。
今回は、放送局やプロダクションの現場を志望する学生に向けての特別講義で、会場の8号館8-41教室では、4年生1人、3年生15人、2年生11人、1年生9人の36人が受講しました。
最初に、アナウンス実習1の学生たちが吉川さんの職場を取材した映像がスクリーンに流れました。
壇上に立った吉川さんは、就職活動をいかに戦い抜いたかを、自らの就活ノートを引用したパワーポイントを使って解説。面接に向けての心構えや、時事問題をテーマに話すための備えについて話しました。
後半は、実際の仕事の内容を説明。
制作ディレクターとしての1週間や、営業部員としての1週間など、編集やフロアディレクター、リポーター、営業まわりなど多様な業務をどのようにこなしてきたかを学生たちに語りかけました。
質疑応答では、「インタビューが難しいがどうすればいいか」という質問に、吉川さんは相手とどう楽しく会話をはずませるかが大切だと答えていました。
放送現場に携わる人は、「他人の思いに共感できることが大切だ」という吉川さん。
コロナ禍の最中での仕事の様子について尋ねられると、取材した高校生たちの辛さを思い出して思わず涙ぐむ場面もあり、多くの学生が吉川さんの仕事に対する姿勢を実感していました。
受講した学生からは、「“仕事でのやらかしランキング”など、ユーモアもまじえ、面白くもありながら深い特別講義だった」(2年男子)、「『伝えたい』という強い気持ちから自分の夢をつかみ、あこがれの世界で活躍する吉川先輩。その背中を追いかけたい」(3年女子)という声が聞かれました。
(写真下:就活や仕事の体験を語る吉川さん 2023年10月4日午後、大阪芸大8-41教室で)
了
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