これは遠藤周作によるエッセイです。
私が初めてこの本に出会ったのは高校生の時でした。
高校に合格してから入学するまでの間にいくつか宿題があり、そのうちの一つが読書感想文で、たくさんあった候補作の中からたまたま選んだのが遠藤周作の『沈黙』でした。
『沈黙』はこのエッセイとはかけ離れたとても重い題材の作品で、私の心に深い印象を残しました。
その作者が書いたエッセイ。
高校生だった私は涙を流して笑いながら読みました。
当時の装丁はこちら。
当時すでに絶版で、古本屋で偶然買ったのだと記憶しています。
その時購入した本は捨ててしまったのだけど、最近復刻版が売られていたのを見て思わず買って読み直しました。
そうしたら、笑うどころではありませんでした。
この本には恋とは何か、愛とは何か、男女の間にある愛情はどうあるべきかを丁寧に書いてあります。
高校生だった私は、この本が語る本当の意味を理解できておらず、ユーモアのみを拾っていたにすぎません。
私は改めてこの本を読み、遠藤周作の綴る言葉を深く心に刻みました。
1人の人を愛し続けることは難しい。
でも、異性を愛するのであれば、愛し続けなければならない。
愛と恋は違う。
恋が終わっても、愛することをやめてはならない。
わかってはいるけど、難しい。
このタイミングで再びこの本に出会ったことを必然ととらえて、新しい生活に踏み出そうと思います。
にほんブログ村 独身OL
にほんブログ村 ダメOL