何年もうちの会社で働いていた派遣社員の男性がいました。
ちょうど彼くらいの年齢の人が足りないうちの会社ですから、派遣から社員になる可能性も十分にあったのですが、彼は社員にはならず契約を満了しました。
彼は「頑張らない人」だったのです。
能力はある人だと思うのですが、とにかく頑張らなかった。
彼の派遣契約が終了になるとき、私は上司に「もっと頑張れば社員になれたのに…」と言ってしまいました。
そうしたら上司は「頑張れるということも才能だよ」と言いました。
そうかー。
そういえば私は「頑張らない」人だった。
子どものころからずっと。
頑張りだしたのは社会性が身についてから。
つまり、二十歳を過ぎてから。
私は特定のコミュニティの中で特定の役割を与えられると必要以上に頑張る人間であるらしかった。
自分自身のためには頑張れないけど、他人のためには頑張れる。
勉強はしないけど、仕事はする。
結果的に、同世代の誰より早く昇級してしまった。
でも今、ちょっと息切れしているかも。
私は「自分が無い」人間でもあった。
とにかく毎日生きていくことに必死で、プライベートと言う言葉がなかった。
でも今、彼氏が出来て、結婚をして、自分だけの生活の中に夫が入り込んできた。
バランスのとり方がわからなくなった。
以前ほど頑張れなくなった。
サボる訳じゃないし、手を抜くわけでもないけど、頑張ることが辛くなってきた。
どうしたら上手くやれるのか、力加減がわからない。
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別に真剣に悩んでる訳じゃないんだけど。
真剣に悩まなければならない日が来るんだろうなと思っている。