夫と私は自他ともに認める音痴です。
いや、私は音痴ではなく、リズム感が無い。
夫は本当に音痴。
だから、二人でカラオケって行ったことがありませんでした。
私はストレスがたまると一人でカラオケに行きます。
それを知っていた夫がある日、私がカラオケに行こうとしたらついてきました。
二人で同じ曲を歌おうとしたら、合わな過ぎて笑いました。
いや、まずリズム音痴な私が出だしから間違うので。
なんとかリズムを合わせても夫の音程がずれているから、結局引きずられてしまって正しい音程にならない。
そんな夫が、唯一まともに歌った曲が、私にとっては苦しい思い出でしかない元彼が好きだった曲でした。
なんだか変な気分になりました。
歌い終えた夫が発した言葉が、また元彼と同じだったものですから。
「良い曲でしょ?」と。


なんだか背筋が凍りました。