マヨの本音

日本の古代史から現代まで、歴史を学びながら現代を読み解く。起こった出来事は偶然なのか、それとも仕組まれたものなのか?

利権の支配者

2009年09月13日 07時57分06秒 | ひとりごと
高速道路の無料化に対し、反対を唱える人が多い。私は高速道路があまり好きではなく、時間が許す限り一般道を使う。運転していて退屈だからだ。しかし、四日市方面の出張の場合、時間的にやはり名阪高速を使わざるを得ない。そして四日市東インターから出て名四国道を30分ぐらいを走る。慢性的に渋滞である。なぜか?高い給料をもらい、机でふんぞり返っているお役人や企業の重役にはわからないだろうな、運送屋の実態を。
彼ら、トラック運転手は高速代を出してもらえないのだ。どれほど過酷な仕事をしているのか知らないだろう。
私の情報源でもある小野寺氏ですら高速の無料化は大渋滞をもたらすと言って無料化に反対している。私は無料である必要はないが、少なくとも高すぎると思っている。
時間給800円の人間が1時間早く着くためにいくらなら払えると言うのだ。

主婦パートが昼だけ2時間働くとする。問題は交通費である。800円で二時間働き、交通費往復1000円払うだろうか。わがうどん屋のパートさんも、ご多分に漏れず勤務時間の短縮を迫られたが、交通費は全額店持ちである。当然である。
こんな細かい事を考えなければならないのは悲劇である。給料の割りに交通費がかかりすぎる。

わが社の前にコインパークがある。最近やや下げたが25分、200円である。
時間給にすれば600円である。それを見てカフェのアルバイトさんがつぶやく、「私の時間給とそんなに変わんない・・・」と。

日本の企業は高い高速代、高い電気、高い家賃の中で世界に輸出し競争している。すべてのコストが高いのである。だから人件費にしわ寄せが来るのである。
多くの無駄な利権団体を食べさせるために企業のコストが上がっている。本来は労働者に分配されるべき費用が必要のない人たちの高額な給料や遊興費に消えているのだ。
高速道路に従事する職員が2万人いるがどうしてくれるのだと猪瀬さんは言う。
でも、無駄な人間の給料を我々がどうして負担しなければならないのだ。
国道の渋滞に巻き込まれるたびに、高速が無料なら国道はスムーズに流れ、周辺にかつてはあった食堂や喫茶店が再び市民の憩いの場になるかも知れないと思うのだ。高速が無料になれば逆にトラックは高速を使い、国道は本来の市民の道路になる可能性が高い。
高速無料化の経済効果は2兆円とも7兆円とも言われる。日本の利権構造、なにやら財団法人などの怪しげな特殊法人をすべて廃止する事が必要なのであって、それは日本の支配者と対峙することなのである。とりあえず、道路からはじめよう。