マヨの本音

日本の古代史から現代まで、歴史を学びながら現代を読み解く。起こった出来事は偶然なのか、それとも仕組まれたものなのか?

荘園制度はなくなっていない。

2009年09月19日 09時40分07秒 | 古代史
昨日は現在の日本で律令制は続いていると述べた。実はこれこそ日本の真実であり、国家の最高機密なのだ。民主党も閣僚を送り込み、さあ、がんばるべ・・・と思い張り切って官僚達と話し合いを始めると、最初に聞かされることは実は税金の使い道はほとんど決まっていると知らされるだろう。自由になる金などほとんどないのである。唯一自由になるのは苦労して官僚達が考え出した、いわゆる特別会計だけで、後の予算はほとんど手を入れる余地がないほど決まっている現実に出くわすはずである。官僚達や麻生さんの言う財源を示せ、と言うのは残念ながら本音なのである。

では、なぜ財源が硬直化しているかといえば、それが荘園制の名残であり、国家とはいえ、平安時代から荘園や寺社領はアンタッチャブルだったのだ。
秀吉の時代、太閤検地でそれは解消したのでは?その通り、でも表向きはそうであっても、現実に秀吉もあちら側の人間で、表面的には消したとしても仕組みとしては残ったのだ。どのようにして残したのかは私が知るよしもないが、はっきりしていることは既得権益を差し出すほど貴族たちも僧侶たちも甘くないという事。

パチンコ屋さんには出玉率というのがある、コンピューターで管理されているので、経営者はその率を操作することで儲けはいか様にも変えられる。ただ、あまり率を絞るとお客さんが遠のくので、そこは経営者のさじ加減ひとつである。

国家は国民から搾り取った税金をどのぐらい国民に還元し、どれぐらいを領主さまに差し出すかを常に考えなければならない。つまり、還元率ですな。

いつも言うように、私は平成になりその還元率を変えたな?と思うわけで、一般会計と特別会計をあわせれば、私の試算では400兆円、他でいわれるのでも300兆円の国家収入がある。爺さんから赤ん坊まで入れて、一人当たり300万円以上払い込んでいるのだ。そのうち、国民に90%を還元したらパチンコ屋なら大繁盛であろう。そうなのです、領主様の搾取がひどいと、昔なら百姓一揆が起きたのです。

今回の民主党の勝利は間違いなく出玉率ではなく、国民還元率の変更を求めた一般大衆の平成一揆だったのだ。

どうか、領主様方は国民の声に耳を傾け、数パーセントでもいいから改善をお願いしたい。