「コロナの前に戻りたい」って声があったじゃないと、五味太郎先生はドキュメンタリーの中で言ってた。どこかで先生はきっとそう聞いたのだろう。
で「コロナになった甲斐がないじゃない」と続けた。
ハッとしました。
ほんとだ。
コロナ禍が来てよかったことは、印鑑を押さないで済むようになっただけだなんて、と自嘲気味に世相を斬った。
ほんとだ。
こういうときに、人は個としての強さで邁進を図るべきなのに、教育はそれをしてこず、意味もなく教室で前を向いてろ、みたいなことやってていいのかと静かに言ってる。
よかないですね、
たっぱ良かないですわ。
死んじまいますよ、こんなあり方じゃあ。
絵本作家の先生が舌鋒鋭いってどうよ?
政治家や社会学者よりも慧眼と知恵に富むってどうよ?
声、上がらぬ世相はどうよ?
言うべきを言えず、
為すべきをなせず、
衰退しますわね。ああ、しますわね。