まだ発表されたばかりのISUコミニュケーションから、かいつまんで確定されたルール改変についてまとめてみます。
なお、いつものことながらシングル中心です。ペアおよびアイスダンスについては後日、特に語っておきたい重要かつユニークな案件があれば
触れたいと思います。
来季(2012-2013)シーズンからはかなり変更が多いです。
*SP後半のジャンプ基礎点(VB)が1.1倍となる。
FSと逆で、SPは前半にジャンプを固める戦法が見られたのに対し、ウェスバランスを要求する意図からでしょうか?
しかしショートで後半と言ってもさほど意味があるのか否か疑問ですが、男子はともかく女子はますます高難度から遠ざかりそうな懸念を抱きます。
もちろんフィギュアはジャンプだけではないので他の要素も十分にこなしたうえでの高難度追求になりますが、ジュニアでは3-3が標準装備に近いのに、
シニアでは3-2や3T-3Tばかりなのもちょっと個人的には思うところがありますね。
*スピンのレベル見直し(?)とポジション規定変更
この項目はもっとじっくり自分の中で訳し直して反芻してから改めてまた取り上げたいと思います。ぱっと見わかる目新しさと言えばレベル0設定ですね。
ひとまず今日はここまでで。
*ステップの種類分け撤廃へ
今まで「ストレートライン」「サーキュラー」「サーペンタイン」と3つあった分類を無くし、形式は問わないというものです。
その代わりにリンクを大きく使うことを強く要求しているようです。(must fully utilize the ice surface サーフェスはテニスでよく使います)
これは考えようによっては片足ステップよりも力量が問われるかもしれません。選手の体力の有無が顕著にステップ実施時およびその後に現れそうです。
片足ステップについてはレベル上げ要件から外れたようなので、今後は無理に片足ステップにこだわる必要はなさそうですね。
この点についても得手不得手がかなり目立つ要件でしたが、実際シーズンインして試合を重ねてみないとどのようなオリジナリティーや評価が出されるか
わかりません。
*コレオグラフィックシークエンスの設定
男子のクレオオステップ、女子のコレオスパイラルに代わって設定されるもののようですが、それぞれステップやスパイラルだけに固定せず、イナバウワーや
アラベスク、ターンなど独自性を発揮してよい要素とする模様です。
アイディアとしては面白いですが、実際どう評価されるのかについては非常に分かりにくい要素になりそうなので、ワンシーズン終わってみないとジャッジが好む
サンプルがどのようなものなのかははっきりしませんね。
ツイッターでルール改定確定前にぼやいている方もいらっしゃいましたが、これは振付師のセンスやISUの意図解釈度が強く表れるのでなかなかに大変そうです。
なお、今季は見送られソチの翌期より実施予定となった変更プランは
*ボーカル入りを許可する(減点条件としない)
*シニア参戦許諾年齢を一律基準日に満15歳になっていることを条件とする
以上が分かっている限りでは先送りされた変更案件です。
脳内辞書を駆使してまとめてみましたが、もし間違っている点がありましたらこっそり教えていただけますと幸いです。
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