ツイッターでちょこっとつぶやくだけにとどめておきたいネタだったのですが、危惧したとおりに問題の本質から目をそらし、
四方八方を攻撃しまくる困った人も出てきたのでやむなく?記事にしたいと思います。
とはいえ、渦中の人物を面白おかしく語るのが目的ではありませんので今更ですがアルファベットで伏字にしておきます。
(まあホントに無意味な気がしますが、一部のカミツキガメのような方々への対策です)
件の文春マターですが、私はこの事件のみならずここまで起きた様々な事件や疑惑を考察するに、日本スケート連盟(ISUもですが)は
とうにモラル崩壊でどうにもならない伽藍堂組織になっていると痛感しています。
いや、伽藍堂ならまだましかもしれませんが、各々の派閥争いや利害関係が交錯し、もはや選手のための団体とはおよそ言えないのではないでしょうか。
渦中のT選手ファンはひたすら話題が人々から忘れられ沈静化を望んでいる方が多いようですが、心中はお察しすれどもそれでは問題の本質は
全く解決されないままであろうと思いますし、加害者たる当事者も真の意味で反省などしないでしょう。口先だけのあるいはポーズだけの謝罪なら
サルでもできますよね。このままならいつまた被害者が出てもおかしくないでしょうし、またおそらく出るでしょう。
以前体罰問題の時にも思いましたが、連盟の人々もスケート関係者(選手、コーチなど)も世間の常識からはかなりかけ離れた独自の常識の中で
生きているように見えます。
現在の教育現場のように廊下に立たせただけで体罰とまで直結するのは行き過ぎかもしれませんが、体罰や暴言が当たり前であったり(しかも
他の指導者がそれを擁護したり)あげくにパワハラ・セクハラを堂々と行ったあげくに「相手は気にしていない。うちでは当たり前」と嘯くのは
少なくとも文部科学省の指導下にある団体として著しく問題があると断ぜざるを得ません。
また、私が恐れるのは加害者一人のみを処分し(まあそれすらなさそうですけど)他の見逃した面々は口をつぐんで知らんぷりで無罪放免という
意識の低さ、世間の一般常識やモラルとかけ離れた有様が続行し、深化していくのではないかということです。
このような記述をすると被害者とされるT選手のファンに猛抗議されるかもしれませんが、もはや彼(と加害者)だけの問題ではないと私は思うのです。
せめて上層部や役員に数名でもおかしなことはおかしいと声を上げる志を持った人材がいれば救いもありましたが、それは期待できないことが
今回の事件で明るみになりました。
前述のとおり、もはや事は一人の被害者だけの問題を逸しています。まだ連盟所属の若い選手が全国にたくさんいるにもかかわらず、問題の
本質――すなわち「モラル意識の著しい低下(あるいは欠損)」に着眼し、連盟の人事を刷新すべきではないかと私は考えます。
単刀直入に言うと、日本スケート連盟の解体および外部からの人材受け入れをすべきだと思います。
本来私は「~すべき」という強く口調は好みませんし、正直に言うならば本当は使いたくない言葉です。強硬で押しつけがましさを感じる言葉で
あるからです。しかしそれでもあえて使うのは、事態が非常に深刻かつ重大であると考えるからです。
今回はたまたま被害者が成人でしたが、次に似たような事案が未成年で起こらないとだれが断言できましょうか? また、再発しないとだれが
言えるでしょうか?
問題は「セクハラ・パワハラ」ではなく「モラルハラスメント」にこそあります。世間の非常識とも疑わず狭い井戸の中でぬくぬくとしている
場合ではありません。また、特定選手だけを守ればいいという問題ではもはやないのではないですか?
守られるべきは、サポートを受けるべきはすべての選手ではないでしょうか? 本来会長以下、スタッフは選手を支えるいわば黒子に徹する
志を持たずして、どうして選手にベストパフォーマンスを期待できるでしょうか?
満足なサポートもせず歪なムラ意識の中で好き勝手しても選手が勝手に育ってメダルを獲得してきてくれると思っているとしたら思い上がりも
はなはだしいですし、ましてや「スターは自分たちが作れる」に至っては噴飯ものの勘違いです。選手は鵜飼の鵜ではありません。
トリノ五輪からソチ五輪までのおよそ8年ほどの間、日本のスケート界はフィギュアを中心に空前の盛り上がりと実績を見せましたが、その功績は
主に選手にあるのであって、スタッフをふんぞり返らせたくて選手は健闘してきたわけではありません。また、その人気を支えてきたファンも
連盟の人々や関係者を儲けさせるために会場に足を運んだわけではありません。ひとえに選手あってのことです。
傷がもっと浅ければ「襟を正せ」で済んだかもしれません。しかし事ここに至っては、もはや組織の一新にしか期待できるものはないと私は考察します。
異論・反論はあるでしょうが、清濁併せ呑みながらも様々な選手が生まれ引退していった年月を思うにつけ、私は憤りとむなしさと共に上記のように
考え、ひたすら祈るのみです。
全ての選手が正当にサポートされ、守られますようにと。