歌うように語ろう

観劇や観戦(主にフィギュアスケート)等について語るブログです
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JGP第五戦 スロベニア大会&ネーベルホルン杯

2012年09月29日 | フィギュアスケート

今週辺りから試合が目白押しです。今日はJGP第五戦 スロベニア大会とシニアのネーベルホルン杯の結果をお知らせしましょう。

まずはJGPスロベニア大会から。なお、現時点で女子はSPのみの結果となっております。(FSが終了しましたので編集しました)

<男子>

1.ジョシュア・ファリス        211.21(SP1/FS1)

2.ボーヤン・ジン           186.45(SP6/FS2)

3.アレクサンドル・サマリン     183.03(SP5/FS3)

4.田中刑事              180.77(SP3/FS4)

5.ハン・ヤン              180.69(SP2/FS5)

6.宇野昌磨              174.34(SP4/FS6)

 

田中選手はちょっとファイナルが厳しくなってしまったかも。宇野選手はいいところに入ってこられるようになってきてますが、

もう一つ壁を乗り越えられるといいなと期待しています。

<女子SP>

1.キム・ヘジン                147.30(SP1/FS4)

2.バービー・ロング             147.19(SP2/FS2)

3.エフゲニア・ゲラシモワ         142.93(SP5/FS1)

4.コートニー・ヒックス           141.38(SP6/FS3)

5.佐藤未生                 134.48(SP7/FS5)

6.磯部ひなの                133.55(SP3/FS8)

佐藤選手はフリーで挽回、磯部選手は、フリーで順位を落としてしまいました。

JGP初参加の磯部選手にとっては、フリーをまとめるのはより一層大変に感じたかもしれませんね。

佐藤選手は次もあるかな? 磯部選手ともども、また次の試合に向けて頑張ってください。

 

そして今度はネーベルホルン杯

<男子>

1.織田信成                  233.33(SP1/FS1)

2.コンスタンティン・メンショフ       212.94(SP2/FS2)

3・キーガン・メッシング           210.78(SP3/FS4)

4.スティーブン・キャリエール       209.11(SP8/FS3)

5.ミハル・ブレジナ             201.71(SP5/FS7)

6.トマシュ・ベルネル            199.98(SP10/FS5)

7.デニス・テン                198.39(SP4/FS8)

 

織田選手怪我はもう治ったようですね。おめでとうございます。このままいい弾みをつけてGPシリーズに臨めるといいですね。

後は個人的にチェコの二人があんまり元気ないのが気にかかります。大丈夫か二人とも…。まあまだシーズン序盤ですからね…。

 

<女子>

1.ケイトリン・オズモンド         170.19(SP2/FS1)

2.アデリナ・ソトニコワ          168.23(SP1/FS2)

3.今井 遥                 153.64(SP9/FS3)

4.エレーナ・グレボワ          152.36(SP3/FS3)

5・ポリーナ・シェレペン          147.59(SP4/FS6)

6.ビクトリア・ヘルゲソン         145.16(SP7/FS5)

 

今井選手頑張りました! ショート9位と聞いて心配していたら、見事にフリーで追い上げてくれました。

ただ、昨季の爪先部分の疲労骨折とは別に、今度は膝の調子が思わしくないという記事も出ているので気になるところです。

怪我したことのない選手はまずいないと言っていいくらい、フィギュアも怪我が付き物のような競技ですが、どうかうまく

コンディションを整えて今後の試合に臨んでもらいたいと思います。ともあれ表彰台おめでとうございます。

あとは上記の順位以下に沈んでいるキャロライン・ジャン選手が心配です。今年の四大陸ではいい演技でしたのに、怪我でもしたのでしょうか?

アメリカも競争がし烈なので大変だと思いますが、もしどこか具合が悪いのなら早く治してまた元気に滑って欲しいところです。

 

来週はいよいよ日本での3連戦(?)ジャパンオープン・メダルウィナーズオープン・カーニバルオンアイスが開催されます。

その前にオンドレイネペラメモリアルやフィンランディア、JGP第六戦クロアチア大会と盛りだくさんです。

風邪などひいている場合ではありません(私のことです)早く治しておかなければ。

皆様も時節柄、どうぞご自愛くださいますように。

 

以上


JGP第四戦トルコ大会男子リザルト その他ニュース関連

2012年09月23日 | フィギュアスケート

まずはJGPトルコ大会男子リザルトです。例によって上位+日本選手で書きますので、詳細はプロトコルでご確認ください。

1・ジェイソン・ブラウン           198.16(SP1/FS1)

2.アレクサンドル・ペトロフ        174.45(SP2/FS2)

3.Nam NGUYEN             171.56(SP3/FS3)

6.中村 優                 161.47(SP9/FS5)

10.本田太一               140.37(SP8/FS11)

 

男子FSのプロトコルはこちらです

FS  http://www.isuresults.com/results/jgptur2012/jgptur2012_JuniorMen_FS_Scores.pdf

 

ブラウン選手はフリーでも3Aに挑んできましたが、やはりもうちょっとでしょうか。でも、チャレンジしないことには成功もありませんので、

これからも入れ続けてくれたらいいなと思います。他にもミスはありましたが2位に20点以上の大差で優勝です。

3位の選手は名前はともかくファミリーネームをどう読んだらいいのやら。ガイコクゴムズカシー。

中村選手はフリーで頑張りましたね!総合順位でショートより3つも順位を上げました。

本田選手は逆にフリーが上手くいかず残念でした。また次の試合では頑張ってください。今度は国内かな?

ともあれ選手の皆さんお疲れ様でした。

 

そしてこのところニュースでも毎日報道されている尖閣諸島にまつわる衝突がらみで、中国杯の派遣の有無はまだ流動的なようです。

フィギュア、中国派遣へ要望書提出「選手の安全確保なければ難しい」
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/winter/skate/figure/headlines/20120923-00000031-dal-spo.html

ISUや中国スケ連にもあまり期待できそうにないですが、とにかく何も過失のない一部の選手が不利益を被ったり、あるいは危険な目に遭ったり

しないように切に願います。特に後者は絶対にあってはならないことです。

日本を代表するような選手が集まりますので、とにかく日本スケート連盟には慎重なうえにも慎重に事態解決に心血を注いでいただきたいと思います。

 

それからこちらはちょっと驚いたニュース。ずいぶん若い理事さんですね~

新理事に荒川静香さん=日本スケート連盟
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/winter/skate/figure/headlines/20120923-00000046-jij-spo.html

橋本会長がフィギュア部門のアドバイザーとして登用するようですが、荒川さんには是非選手全体にとって有益な意見を進言して頂きたいと思います。

ついでのように書かれていますが、佐野稔氏も理事就任ですね。実務的には佐野氏がメインかな。

荒川さんは理事任務期間中もFOIは続けるのでしょうか? ちょっと気になります。

 

まだシーズン入りしてから間もないのですが、今年はいろんな動きがありますね。

今後はどうなるのか心配ではありますが、選手の皆さんが元気に良い演技が披露できるように願ってやみません。

 

以上


JGP第四戦 トルコ大会 女子リザルト&男子SP

2012年09月22日 | フィギュアスケート

昨夜の記事を優先しましたので、ちょっとタイミングが遅れましたがJGPトルコ大会です。

女子は総合結果出ました。以前イ審判員が言った通り、今某国はジュニアに力を注いでいるようですね。(いろんな意味で)

 

<女子リザルト>

1.リア・カイザー        156.33(SP3/FS1)

2.パク・ソヨン          144.77(SP1/FS3)

3.宮原知子           143.36(SP6/FS2)

4.大庭 雅            138.53(SP4/FS4)

5.ウリアナ・ティトシュキナ  134.71(SP2/FS6)

それぞれのプロトコルは下記からどうぞ

SP  http://www.isuresults.com/results/jgptur2012/jgptur2012_JuniorLadies_SP_Scores.pdf
FS  http://www.isuresults.com/results/jgptur2012/jgptur2012_JuniorLadies_FS_Scores.pdf

 

カイザー選手は噂されていたポテンシャルの高さをようやく証明できた形になりました。

パク選手は、他の韓国選手と同じですがSPは強いですがFSはなかなかまとめられませんね。まあ両方揃えるのは

シニアのトップ選手でも難しいから今後の課題でしょう。

宮原選手はSPでのフライングコンビネーションスピンでのミスがもったいなかったですね。

今大会男女とも、このスピンコンビネーションでのミスがよく見受けられるような気がしますが、まだシーズン序盤なので

今後の修正が期待されます。

宮原選手は今回も表彰台に上がったことにより、ファイナル確定ですね。おめでとうございます。

大庭選手もJGP初戦にしてはまずまずの滑り出しかと思われます。たぶん2戦目もあるのではないかと推測しますがどうかな?

チャンスがあったら是非とも更に上を目指して頑張ってもらいたいですね。彼女も十分高いポテンシャルを持っていると思います。

 

<男子SP>

1.ジェイソン・ブラウン          65.95

2.アレクサンドル・ペトロフ       60.28

3.Nam NGUYEN           59.09

4.ショウタロウ・オオモリ(米)     55.28

8.本田 太一               51.78

9.中村 優                 50.64  

 

プロトコルはこちらからどうぞ

 SP  http://www.isuresults.com/results/jgptur2012/jgptur2012_JuniorMen_SP_Scores.pdf

 

ブラウン選手はそろそろ3Aをマスターしたいところでしょうが、なかなか難しいようですね。チャレンジはしてきているので

今後に期待でしょうか。

ペトロフ選手、NGUYEN選手は共に2A、他にも今大会の男子は2Aの選手が多いかも。

4位のオオモリ選手はアクセル抜けでスピンが一つノーカンの割には点が出ているなと思いました。

それほど特異な印象はないですが。

そして日本勢二人、FSで少しでも上に食い込めますように。

 

以上   


ルールとはいったい誰のものなのか?

2012年09月21日 | フィギュアスケート

今回はあえて他競技とフィギュアを対比して語っていきます。

その前に、大変興味深い記事をWFSから翻訳して紹介して下さっているブロガー様をご紹介いたしましょう。

プンタアレーナスでエンパナーダ様

「テニスとスケートの違いは…World Figure Skating翻訳」
http://ameblo.jp/puntaarenasdeempanada/entry-11358241298.html

リンクご許可ありがとうございます。多岐にわたる記事は一読と言わず日参の価値ありですので、是非ともお勧めします。

(ご存じの方も多いかと思われますが)

 

さて、まず対比して語る前に前提として、異なった性質の競技であるということを確認の上、何を基調として語っていきたいのかを

明確にしておきたいと思います。

それは「競技団体が行うルール改定のサイクルと、その目的設定を(どこ)誰においているのか」ということです。

 

まず、テニスについて語る前に基本的な知識として「テニスプレイヤーを掌握する団体は複数ある」ということを補足しておきたいと思います。

主に話題に上がるのはプロツアーの方ですので、そうなりますと男子は「ATP」女子は「WTA」という団体が選手を掌握しています。

一方、アマチュア選手やオリンピックについての権限を持っているのが「ITF」 国際テニス連盟です。

ややこしい話になりますが、今年終わったばかりのオリンピックについて選手の出場に関して差配を取るのはこちらの方です。

ATPやWTAの方でもツアー扱いになりポイントは付きますが、大きな大会の割にはいわゆる四大大会(グランドスラム)より少ないポイントです。

まずは組織についてまとめたところで、テニスではルール改定はどうなっているのか。それは冒頭でご紹介した 

プンタアレーナスでエンパナーダ様の翻訳記事の中にあるように、10年から数十年のスパンが空き、かつ本格導入までには

経過措置があったものと記憶しています(なにぶんずいぶん前なので詳細な記憶ではないですが)

また、改定にあたってはいかなる目的をもってなされる改定かということも同時に説明が明確にあります。例示するとすれば「タイブレーク」です。

(注:ゲームカウント6-6になった段階で、選手のダレを防ぎ時間短縮をはかり緊張感をもってセットポイントを決めるシステム。7ポイント先取で

セットポイントになるが、2ポイント以上の差がない時は2ポイント差になるまで続行する。ここでのセットゲームカウントは7-6となる)

選手の集中力や体力を徒に消費せず、また観客が疲れ切ってしまわないような配慮がなされています。

他には「チャレンジシステム」(注:1セットあたり3回まで、審判の判定に疑問を抱いた場合リプレイを要求できる。成功したら数は減らず失敗したら

(審判の判定通りだったら)残数は減っていく)は誤審の疑いに関して選手が確認を請求でき、選手や観客がきっちりと再確認できるシステムです。

ただしこのシステムは、何処の大会のどのコートでも保障されているものではないことも申し添えておきます。

いずれにしてもテニスにおけるルール改定は頻繁ではなく、かつ目的が明確になっていることがご理解いただけるかと思います。

 

翻って、フィギュアスケートにおいてはどうでしょうか?

昔はともかく、少なくともこの数年もの間、ルール改定がなされなかった年はなかったと言っていいでしょう。

また、そのタイミングは非常に切迫していて(5月末から6月)、既に振付を終えた選手が改定発表後に振付の見直し(もしくはやり直し)を

余儀なくされることも少なくありません。

そしてルール改定の目的や何をフューチャーしたいのかも推測の域を出ないことがほとんどです。

フィギュアスケートの採点の不明確さは、この頻繁かつ煩雑なルール改定と決して無縁ではないでしょう。

他国のスケート連盟は知りませんが、日本スケート連盟においてはISUが発表するコミュニケーションを翻訳して公式サイトにて

閲覧しているようになっていますが、競技者ではないことを差し引いても分かりにくい記述です。

その上チャンピオンシップ大会出場基準まで、今季は大幅に改定されました。この基準もかなり厳しい設定値です。

また、明文化されておりませんが、同様に今季からコーラーによるエッジジャンプのリプレイも厳格に行っているようです

その裏付けとして、先月から始まっているジュニアグランプリシリーズでのプロトコルにその痕跡が如実に見受けられます。

厳しくしようという意図は痛いほど伝わってきますが、それはいったい何のためでしょうか? そしてそれは誰しも納得しうるものでしょうか?

更にいうならば、これほど頻繁に(ほぼ毎年)いじらなければならないというルールは果たして公平で正しいものなのでしょうか?

 

テニスにおいても、フィギュアスケートにおいても人間が人間をジャッジするのですから100%の正確さはありえません。

それを踏まえたうえで、ルールを改定するならば選手や観客が納得しうる根拠を明示し、かつやたらと頻繁に改定を重ねないことが

競技の健全化・ひいては選手の進歩を促し観客離れを防止することに寄与することにつながると私は考えます。

頻繁なルール改定は選手や関係者を混乱させ、また改定ばかりで情報において行かれた観客はますます競技に背を向けるでしょう。

 

フィギュアスケートはもはや、その発祥時のように一部の貴族たちのものではないのです。

選手が主役であり、その目撃者・証人として観客は存在します。ISUと委員たちには競技を愛するすべての人々のために

善良な裏方としてルールの番人としてその職務を全うして頂きたいと切に願います。

 


スポーツと政治問題

2012年09月19日 | フィギュアスケート

既にご存じの方もいらっしゃるでしょうが、GPS中国杯関連で各記事が出ていますのでご紹介しましょう。

<反日デモ>秋以降、大会影響も…選手派遣中止

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120918-00000089-mai-spo

18日の日本オリンピック委員会(JOC)の理事会では日本スケート連盟の橋本聖子会長が

「今回の問題は各競技団体だけではなく、JOCとしても情報収集を行ってほしい」と呼びかけた。

冬季競技にとっては、この冬は14年ソチ五輪の1年前の重要なシーズン。上海で11月にある

フィギュアの中国杯について、橋本会長は「中国政府がデモを抑えきれない状況では、有名選手が

巻き込まれる可能性もある」と選手に危険が及ぶことを懸念。その上で「(ポイントが加算される)GPなので

出場しないと選手には不利になる。国際連盟とも話をしていかなければならない」とも話した。

中国杯には浅田真央(中京大)や安藤美姫(トヨタ自動車)、高橋大輔(関大大学院)らの出場が予定されている。
 


スポーツ界に波及=バドミントン、中国不参加-尖閣問題

http://www.jiji.com/jc/zc?k=201209/2012091800716&g=spo

日本スケート連盟の橋本聖子会長は問題の長期化を懸念。11月初旬にフィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ、

中国杯が上海で予定され、日本から高橋大輔(関大大学院)や浅田真央(中京大)、安藤美姫(トヨタ自動車)らがエントリーしているが、

「今の状況では選手を送り込めない」と語り、国際連盟と対応策を協議する考えを示した。 

 

現在の中国における対日デモ、および暴動略奪は非常に激しくいつ終息を見るかわからない状況だけに、早い段階で

連盟会長が見解を示しISUとのコンタクトを示唆してくれたのには少し安堵しました。

 

しかし、だからといってたまたま中国杯にエントリーしていた日本人選手が出るに出られず、不利益を被る(ファイナルに進出する

チャンスを逸す)のは不公平であろうと思います。

 

昨年からGPシリーズのシングルは男女とも10名までになりましたが、このような情勢下は非常事態ともいえますので、

なんとかISUには柔軟な対応をお願いしたいと思います。

日本人選手のみ特別扱いする(たとえば他大会に振り替えなど)が無理であればいっそのこと、欧州で代替え開催が出来ないか

検討する価値もあるのではないでしょうか?

アジアで探すとなると台湾や韓国が有力ではありますが、出場選手がいませんし特に韓国ではやはり日本人選手の安全が

保障されるのか疑問です。

個人的にはフィンランドやスウェーデンあたりで代替え開催が一番妥当ではないかと考えます。

日本や中国の選手にとっては時差などで少しきついかもしれませんが、他の大会でもそれは似たようなものですし、この際贅沢は

言えないでしょう。

ただ、中国側が強硬開催する可能性も大いにあり得ますのでそこが心配なところです。

 

いずれにしても、政府が暴徒をもてあましスポーツの国際大会に他国選手が参加を危ぶまれるような状況は厳に慎まれるべきであり、

今後の国際大会の誘致においては、ISU他各競技の連盟にも熟慮してほしいところですね。

 

とにかく日本人選手が身の安全を確実に保証され、かつ不利益を被ることのないように願ってやみません。