歌うように語ろう

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ソチ五輪直前に思う

2014年01月28日 | フィギュアスケート

早いものでもう間もなく2月になります。ソチ五輪は開会式に先立ちフィギュア団体戦が行われ、日本もエントリーしますので

来週の今頃には様々な情報が飛び交っていることでしょう。

その前に、個人的な展望と所感を書いておきたいと思います。

 

比較的早い段階で予想がつくほど力の差を見せてきたアイスダンスとペアの他にも、ここにきて男女シングルもなんとなく

表彰台に上がりそうな選手が浮かんできたように思います。

男子はP.チャン選手、羽生選手、フェルナンデス選手が特に有力だと思います。その他には、プルシェンコ選手が本当に個人戦に出て

くるのか、そして高橋選手の怪我の治り具合が気にかかるところです。

女子はリプニツカヤ選手と浅田選手、それになぜかいつもいるキムさんが表彰台に絡んできそうです。ただ、彼女が今回も金メダルか

どうかはかなり怪しいと思います。浅田選手はコンディション次第ですが、前回と違うのはコーチがちゃんとついてパターンを考えているであろうことです。

直近の特集ではまだジャンプ構成が不明でしたが(シーズン前半の3AFS1本Ver.のまま)ここで2本にするか1本にするかで大分様相は変わりそうです。

他の選手やコーチにとっては2本にしてほしいでしょうね。

 

アイスダンスはやはりデイビス・ホワイト組が最有力、ペアはヴォロソジャー&トランコフ組が最有力だと思います。特に後者は団体金と並び

開催国ロシアの悲願であろうと推測します。

 

五輪が近いづいてい来ると、前回もそうでしたがまたしても特定選手のネガキャンがし烈になってきます。日本のマスコミが現状日本人でない者に

牛耳られているという嘆かわしい状態が変わらない限り、根本的にはどうしようもない問題なのでしょうが、誠に情けなく悲しいことだと思います。

何故日本人選手を貶めてまで韓国選手を讃えるのか。しかも連盟理事まで一緒になって尻馬に乗っかる有様です。

 

このような状態では、万一彼女が結果を出せなくても連盟一同彼女を責めることは決して許されないと思います。

もちろん各選手の健闘を祈りますが、結果が出せても出せなくても連盟諸氏は選手個人の所為にせず、自らの襟を正し今後の選手育成に

必ず活かしてもらいたいものだと思います。

…ま、あんまり連盟には期待していませんが。

 

連盟とCIC主導で、世界選手権後に大阪でアイスショーまで企画しているようですが、金勘定よりもっと大事なことがあることを

もっと連盟や関係者にはしっかり考えていただきたいですね。


賽は投げられた

2014年01月14日 | フィギュアスケート

全米や全加も終わり、着々と五輪代表およびさいたまワールドの代表が確定してきました。

来月初旬にはいよいよ団体戦から戦いの火ぶたが切って落とされます。

その前に、各国ナショナルをみていて色々考えたことをつらつらと綴ってみたいと思います。

 

Jスポーツ等で放送を見た方、あるいは動画でご覧になった方、またはプロトコルで結果を確認した方、皆さんそれぞれだと思います。

しかし賢明な皆様ならお気づきでしょう。五輪代表を決めるナショナルだからこそ、ごく一部を除いてとても景気のいい採点だったことに。

 

国際大会では200点には到底手が届かない選手にも惜しげもなく高得点のオンパレード。男子も良い演技にはご祝儀点がポンポン出るのです。

そして、その先陣を切ったのは日本であることは間違いないと思います。特に女子の採点が極度のインフレになっているのは、全日本の結果を

各国連盟が注視していた結果だと私は思います。

 

五輪代表に良い得点を出して気持ちよく送り出す、このこと自体は決して悪いことではありません。もし、懸念すべき点があるとしたらそれは

国内ジャッジもしくは連盟スタッフが選手かコーチにこっそりアドバイスすればいいことです。

間違っても日本の特定選手に対するように執拗な激辛採点をしたり、理事自らメディアでネガティブキャンペーンをするなどという愚かな国は

他にないでしょう。こんな愚かなことをするのが自国だということがまことに情けなく、憤りを感じます。

 

その一方で、今回のソチ五輪では前回と流れが変わって切ったのではないかと若干の期待を抱かせる相違点もあります。

前回五輪前は、キムヨナ選手のキャンペーンで「キムしか出来ない3-3! 高度なコンビネーションジャンプ(以下略)」と耳にタコができるほど

TVでもその他メディアでも垂れ流しておりましたが、今回はそれが全く使えません。なんとなれば、今年の全米女王を筆頭に、ロシア代表になるであろう

若手女子など何人もの選手が彼女よりも質の良い3Lz+3Tをバンバン決めているからです。しかも、キムヨナ氏が苦手な美しいスピンや

高度で印象的なステップなど武器を持つ選手もいろいろ。正直本人も気が進まないことでしょう。前回の五輪でメダルのノルマは果たしたので

(それもいつまで健在かわかりませんがね)気が楽などと言っているそうですが、前回の金メダリストが無様な姿をさらすのは、彼女や韓国にとって

耐え難い恥辱ではないでしょうか? いずれにしても、前回以上に熾烈な戦いになりそうなソチ五輪。韓国ナショナルで見たように、本当はもう

スケートなどやめたいと思っているように感じます。

 

一方、話は変わりますがいまだにジャッジマンセー教の残党が生き残ってキーキー言っているようですが、根本的なことを一つ指摘して

いなかったなとわたくし思い至りました。

なんとなれば、彼らは盲目的に性善説をジャッジに関しては盲信しているということです。

なるほど、中には我々ファンが納得できる範囲内のジャッジングをされる方もいらっしゃるでしょう。私とて、ジャッジ全員が不正や不誠実な行いを

しているとは申せません。

しかして、しょせん人間が人間を採点する競技なんです。しかも競技をリアルタイムで見ながら即時に採点するとなれば、故意であれ単純なミスであれ

間違いを犯さない筈がないと何故彼らは率直に認められないのでしょうか?

インマンメール事件やソルトレイク事件など、個人もしくは団体の作為があったがゆえに結果に大きな影響を及ぼしたことは事実として残るのです。

そしておそらく、ソチでもそういったことが起きる確率は高いであろうと諦観と共に私は覚悟を固めかけているところです。

 

おおもとの言意を辿れば、サマランチが商業主義五輪に舵を切った時から現状にいたるまでに膨大な種がまかれて、しかもそれをついばむカラスが

出てきてしまったということでしょう。

 

いずれにしても、もう開催まで1か月を切ったソチ五輪。鬼や出るか蛇が出るか、賽は投げられました。この結果によってフィギュアスケートの将来が

大きく様変わりするであろうと言っても過言ではないと私は考えています。