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継続する恣意的報道と解説者への一考察

2013年10月23日 | フィギュアスケート

昨季までは比較的若干マトモ(高橋大輔さん的表現になってしまいましたが特に意図はなし)かと思われていた解説や報道ですが、さすが五輪シーズン、

安藤さん騒動をきっかけにますます雲行きが怪しいというか、恣意的な報道が増す一方であることをひしひしと感じている方も多いのではないでしょうか。

何をしても好意的に報道される人がいる一方で、犯罪を犯したわけでもないのに国の内外問わず叩かれ批判される選手もいるという理不尽さ。

 

マスコミの中に巣食う闇や裏事情など、今さらどうにもならない(むろんだから容認してよいわけではありませんが)ものの、私が疑問に思い、かつ

不愉快に思うのは解説者のあいまい且つ恣意性な解説です。

 

皆様ご存じの通り、地上波でのフィギュア放送はほとんどLIVE放送ではありません。今回のスケートアメリカなど、競技終了から半日以上経過して

から放送される始末です。視聴率が云々言う向きがありますが、結果が出てとっくに時間がたった競技を見ようとするのはその競技の熱心な

ファンくらいのもので、一般のライトな視聴層は改めて結果が分かっている者を見ようとしない方も多いでしょう。

それでも家庭内でフィギュアファンがいるから付き合いで等、いろんな理由で見た方もいるかもしれません。

あるいはフィギュアファンでもすべての方がプロトコルを確認したり、ましてやテクニカルハンドブックやコミュニケーションを読むわけではないと思います。

解説者という存在は、ディープなファン以外の視聴者にも競技を分かりやすく説明するために存在するものであると私は認識しているのですが、

残念ながら今の解説陣はほとんどその役割を果たしていないと言えるのではないでしょうか。

海外では八木沼さんの解説が不評という噂(真偽は不明)も聞いたことがありますが、私は現理事の佐野・荒川両氏の解説の方がストレスたまります。

佐野氏はしょっちゅう適当かついい加減なことを述べたり、特定の選手にはイジメまがいのむちゃな要求をしますし、荒川氏はあからさまに選手の

好き嫌いが声色に正直に出ますし、口数も大きく異なります(親しい選手には雄弁に擁護、そうでない選手は時々抽象的に褒める)

なにより両氏のみならず現解説陣にはもっと技術的なことを分かりやすく解説してほしいものです。

毎年コロコロとルールを変えるISUに一番問題があるのですが、いやしくも専門家として解説席に着くからには、公式練習を見るだけでなく

当然ハンドブックやコミュニケーションを熟読していますよね? 特に佐野荒川両氏は理事なのですから知っていて当然です。

その気になれば一般のファンですら自由に読める位ですから。

それならば、もちろんもっと突っ込んだ解説が出来るはずですし、またやるべきではないでしょうか?

今季特に「両足着氷」と「タッチダウン」では減点幅が明確に変わっていますので、この辺の明確な差異についてもっと分かりやすく解説してほしいのですが、

どの解説者様もほぼ全部「両足着氷」と言っているので違いが分からないファン(一般のライトファンは当然わからないでしょう)もたくさんいると思います。

解説者の仕事は選手への思い入れや演技の感想を述べることがメインではなく、技術的なことを分かりやすく視聴者に伝えることです。

そこには本来、個人的な思い入れなどは介在させずに、冷静に実施した技について説明すべきではないでしょうか?

元来私は「~すべき」という強い主張は好まないのですが、あまりにも解説陣のかゆいところに手が行き届かない解説に消化不良に

なってしまいそうです。

ま、でも今季内での改善はまず無理そうですね…


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