Part3
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
考えもなしに宝石魔術を放ったため、加害者被害者双方ともボロボロになった挙句。
外と連絡が取れる唯一つの携帯電話は見事に破壊されてしまった。
自称優雅な加害者の娘が頭に血が昇ったあげく、うっかりやらかすのは父親の遺伝であると見事に証明された。
「前向きに考えよう、夕方になれば凛に葵も帰ってくるだろう。
それまでの辛抱だ。時間がねじれているからむしろ早く済むかもしれない」
気を取り直して優雅に服を正し、打って出るのではなく待ちの戦術を採用した。
「・・・・時臣氏、残念ながらしばらく妻子は帰って来ない」
「な、まて。たしか葵はアインツベルンのアイリスフィールと共に、
同好のよしみでコミ何とかと言う物に参加する聞いていたがそれは次の週では?」
「時臣氏、それは一週間ずれて今週だ」
「・・・・・・」
優雅でカッコいいパパン。
そしてそれにメロメロな妻と娘であったが。
歳を重ねるごとに遠坂の業、すなわちうっかりが顕在化する時臣であった。
「そして凛はあの小僧の家に泊まり込みだ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
さらに父親として娘が男の家に泊まり込んだことに落ち込む優雅な貴族であり。
その落ち込み具合はもし間桐雁夜が見たら大はしゃぎしていただろう。(そしてその後蟲ゲロを吐く)
「さて、どうするか」
真っ白になった優雅貴族をアーチャーは放置し次の脱出手段を模索する。
とはいえ、念話は時間の流れがずれているせいで外に通じないし、内からの魔術攻撃も何が起こるか不明。
「やはり、素直に待つべきか。しかし・・・」
しかし、何だろう。
先ほどの電話といいこの宝箱にはいい思い出がなかったはず。
他に何か、とても何か思い出したくない黒歴史があった気が――――。
「内側から解術するには機材がないと無理か・・・。む・・・何だこれは」
「時臣氏・・・?」
いつの間にか復活していた時臣は魔術師らしく調査をしていたが何かを見つけたようだ。
「杖・・・いや。しかしこの形状は・・・だがここにはめてある宝石は間違いなく本物だ。それも特上の物だ」
「・・・・・・・」
遠坂時臣が見つけたのは、小さな女の子から大きなお友達が好きそうな番組に出てくる魔法杖だった。
そしてアーチャーは思い出す、この杖に巻き込まれて発生した生前死後を含めた数々の黒歴史が。
あらゆる並行世界においてうっかり娘を色物キャラに仕立て上げるトラウマ製造機、または麻婆親子にとっては愉悦製造機。
そう、その名もーーー。
「むぅ、凛さんじゃないのが残念ですがいいでしょう。あは、お久しぶりですね時臣さん、それにアーチャーさん」
「ルビぃぃぃぃぃぃやはり貴様かぁぁああああぁぁぁぁ!!!」
ない胸妹を弄ることが趣味な割烹着を着込んだ使用人ボイスで、
嬉しそうに話しかけてきた魔術礼装にアーチャーは叫ばずにはいられなかった。
「さてさて、あのクソ爺が作った箱に閉じ込められたシュチュですね。
しかも今回は甘酸っぱいボーイ・ミーツ・ガールじゃなくて、汗臭いオールドボーイ・ミーツ・オールドボーイなワイン×弓なんて。きゃあ、アーチャーさんのエッチ」
「やめろ、ルビー。貴様まで貴腐人のようなことを言うな」
マーボー×ワインで妄想する大和撫子な奥様はこれ以上いてほしくないし。
歪に日本の文化に染まった挙句マーボー×スナイパーで妄想する可愛すぎる奥様はこれ以上いらないんだ。などと、アーチャーは内心で絶叫した。
もっとも、昼ドラ組の婚約者が上記2人の影響で槍×先生で萌えるのもいいかも、などと思い始めているなどまったく知らなかった。
「ちっちっち、いけませんね。
百合百合な濡れ場で興奮したアーチャーさんに文句を資格はありませんよ」
「ぐはぁ!貴様なぜ・・・というか、なんで知っているのさ!!」
ピュアな青年時代の初体験を掘り起こされ動揺するアーチャー。
思わず地が出てしまっている(詳しくはFateの夜の方ので見てね)。
「いいですか?男の子が百合に萌えるように『ホモが嫌いな女子はいません!』」
「やめろぉ!!!セイバーの声でそんなことを言うなぁぁぁぁぁ!!!」
今でも神聖視している思い出が汚され、アーチャーのライフポイントは限りなくZeroに近づく。
そのため周囲への注意が散漫になり、彼はこの後に続く喜劇を止めることは叶わなかった。
「よし、契約は成立と」
「は」
「なにを・・・?」
契約の意味を理解しているアーチャーが思考停止気味につぶやき。
先ほどから蚊帳の外であった時臣が意味が分からず疑問符を述べる。
ついてゆけない2人を残し魔力が愉快型礼装を中心に暴力的といってもいいほどの魔力が吹きあふれる。
「さあさあ、刮目せよ!!かつて時代を先取りした男の娘な魔法少年トッキーが今、再び登場するのを!!」
「あ・・・・ああああああっぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああ!!!!???」
ルビーの高らかな宣言。そして思い出す、
いや、自ら魔術で記憶を消したはずの記憶が強制的に思い出されて発狂する時臣。
隣にいたアーチャーが今更ながらもルールブレイカーを投影して契約を解除すること試みたがやはり今更で。
「誕生!!魔法少年マジカル☆トッキー!!!」
光とともに、意識が飛んだ
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
考えもなしに宝石魔術を放ったため、加害者被害者双方ともボロボロになった挙句。
外と連絡が取れる唯一つの携帯電話は見事に破壊されてしまった。
自称優雅な加害者の娘が頭に血が昇ったあげく、うっかりやらかすのは父親の遺伝であると見事に証明された。
「前向きに考えよう、夕方になれば凛に葵も帰ってくるだろう。
それまでの辛抱だ。時間がねじれているからむしろ早く済むかもしれない」
気を取り直して優雅に服を正し、打って出るのではなく待ちの戦術を採用した。
「・・・・時臣氏、残念ながらしばらく妻子は帰って来ない」
「な、まて。たしか葵はアインツベルンのアイリスフィールと共に、
同好のよしみでコミ何とかと言う物に参加する聞いていたがそれは次の週では?」
「時臣氏、それは一週間ずれて今週だ」
「・・・・・・」
優雅でカッコいいパパン。
そしてそれにメロメロな妻と娘であったが。
歳を重ねるごとに遠坂の業、すなわちうっかりが顕在化する時臣であった。
「そして凛はあの小僧の家に泊まり込みだ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
さらに父親として娘が男の家に泊まり込んだことに落ち込む優雅な貴族であり。
その落ち込み具合はもし間桐雁夜が見たら大はしゃぎしていただろう。(そしてその後蟲ゲロを吐く)
「さて、どうするか」
真っ白になった優雅貴族をアーチャーは放置し次の脱出手段を模索する。
とはいえ、念話は時間の流れがずれているせいで外に通じないし、内からの魔術攻撃も何が起こるか不明。
「やはり、素直に待つべきか。しかし・・・」
しかし、何だろう。
先ほどの電話といいこの宝箱にはいい思い出がなかったはず。
他に何か、とても何か思い出したくない黒歴史があった気が――――。
「内側から解術するには機材がないと無理か・・・。む・・・何だこれは」
「時臣氏・・・?」
いつの間にか復活していた時臣は魔術師らしく調査をしていたが何かを見つけたようだ。
「杖・・・いや。しかしこの形状は・・・だがここにはめてある宝石は間違いなく本物だ。それも特上の物だ」
「・・・・・・・」
遠坂時臣が見つけたのは、小さな女の子から大きなお友達が好きそうな番組に出てくる魔法杖だった。
そしてアーチャーは思い出す、この杖に巻き込まれて発生した生前死後を含めた数々の黒歴史が。
あらゆる並行世界においてうっかり娘を色物キャラに仕立て上げるトラウマ製造機、または麻婆親子にとっては愉悦製造機。
そう、その名もーーー。
「むぅ、凛さんじゃないのが残念ですがいいでしょう。あは、お久しぶりですね時臣さん、それにアーチャーさん」
「ルビぃぃぃぃぃぃやはり貴様かぁぁああああぁぁぁぁ!!!」
ない胸妹を弄ることが趣味な割烹着を着込んだ使用人ボイスで、
嬉しそうに話しかけてきた魔術礼装にアーチャーは叫ばずにはいられなかった。
「さてさて、あのクソ爺が作った箱に閉じ込められたシュチュですね。
しかも今回は甘酸っぱいボーイ・ミーツ・ガールじゃなくて、汗臭いオールドボーイ・ミーツ・オールドボーイなワイン×弓なんて。きゃあ、アーチャーさんのエッチ」
「やめろ、ルビー。貴様まで貴腐人のようなことを言うな」
マーボー×ワインで妄想する大和撫子な奥様はこれ以上いてほしくないし。
歪に日本の文化に染まった挙句マーボー×スナイパーで妄想する可愛すぎる奥様はこれ以上いらないんだ。などと、アーチャーは内心で絶叫した。
もっとも、昼ドラ組の婚約者が上記2人の影響で槍×先生で萌えるのもいいかも、などと思い始めているなどまったく知らなかった。
「ちっちっち、いけませんね。
百合百合な濡れ場で興奮したアーチャーさんに文句を資格はありませんよ」
「ぐはぁ!貴様なぜ・・・というか、なんで知っているのさ!!」
ピュアな青年時代の初体験を掘り起こされ動揺するアーチャー。
思わず地が出てしまっている(詳しくはFateの夜の方ので見てね)。
「いいですか?男の子が百合に萌えるように『ホモが嫌いな女子はいません!』」
「やめろぉ!!!セイバーの声でそんなことを言うなぁぁぁぁぁ!!!」
今でも神聖視している思い出が汚され、アーチャーのライフポイントは限りなくZeroに近づく。
そのため周囲への注意が散漫になり、彼はこの後に続く喜劇を止めることは叶わなかった。
「よし、契約は成立と」
「は」
「なにを・・・?」
契約の意味を理解しているアーチャーが思考停止気味につぶやき。
先ほどから蚊帳の外であった時臣が意味が分からず疑問符を述べる。
ついてゆけない2人を残し魔力が愉快型礼装を中心に暴力的といってもいいほどの魔力が吹きあふれる。
「さあさあ、刮目せよ!!かつて時代を先取りした男の娘な魔法少年トッキーが今、再び登場するのを!!」
「あ・・・・ああああああっぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああ!!!!???」
ルビーの高らかな宣言。そして思い出す、
いや、自ら魔術で記憶を消したはずの記憶が強制的に思い出されて発狂する時臣。
隣にいたアーチャーが今更ながらもルールブレイカーを投影して契約を解除すること試みたがやはり今更で。
「誕生!!魔法少年マジカル☆トッキー!!!」
光とともに、意識が飛んだ
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます