二次元が好きだ!!

SSなどの二次創作作品の連載、気に入ったSSの紹介をします。
現在ストパン憑依物「ヴァルハラの乙女」を連載中。

おススメSS Fate/Zure

2014-12-27 22:04:38 | おススメSS

Fate/Zure


片思いの女性の娘が魔術師としては外道である実家に養子として来る。
その事実に史実の間桐雁夜は後先考えず自分の父にして党首である臓硯に聖杯戦争の参加を申し出て、敗退。

しかし、この世界の雁夜は臓硯が求める物と聖杯戦争という特性から見出したある提案をする。
曰く、ケンタウルスのケイロン、不死の薬を探し求めたとされるギルガメッシュ、錬金術師ニコラス・フラメル。
不老不死とされるサンジェルマン伯爵、聖剣の鞘に不死効果があるとされるアーサー王と不老不死の手段を有する英霊がいる。
聖杯戦争後もサーヴァントを現界させ続けることで、臓硯の不老不死の願いを適えてやる――――。

そして運命は異なる方向へ動き出す。
間桐陣営が聖剣の鞘をアインツベルンから強奪。
ウェイバーは時計塔で蛇の抜け殻の遺物を窃盗――――結果。


セイバー:ディルムット
アーチャー:ジルドレイ
ランサー:征服王
キャスター:ハサン
ライダー:英雄王
アサシン:不明(ナチスの将校姿をしているのでラインハルト・ハイドリフ?)
バーサーカー:騎士王


基本道化な立ち位置な雁おじがTUEE系でもなく、
少しの知恵を絞って物語の状況を変化させた点が良し。
連載も現在継続中なので完結が期待できそうです。



―――結論から言うと、個人、或いは人類としての間桐雁夜は既に死亡している。

 髪は白くなり、血の気の失せた肌には黒い静脈が浮かんだ醜悪なものに変化した。
初見で彼がゾンビの類でないと見抜くのはほぼ不可能、と言ってしまえる程にその姿には生気が無い。
しかし、その瞳だけはどろりとした執念を宿して仄暗い炎を宿している。

『呵々、お主の肉体も存外しぶといの?』
「俺に、死なれたら……困るのはテメェだろ、クソジジイ。……俺を苗床にしたんだからな」
『お主の計画に少々儂が手を加えてやった結果じゃろう? 本来死ぬはずであったお主を生かしてやるのじゃから、感謝せい』
「……きゃーおじーさまやさしー。かりやかんげきー」
『――――お主のひねくれ方は可愛げがないのぅ』
「……アンタに、似たからな」

かすれた声でそんな会話を行う雁夜の肉体は、既に九割九分九厘が人間のそれではない。
アインツベルンのホムンクルスをベースにした刻印虫を大量に植え付けられ、皮膚や毛髪以外は、
全てが蟲に置換されているのである。既に雁夜の肉体には脳や心臓すら存在しないにも拘らず、
雁夜が意識を保てている理由はただ一つ。

――――雁夜の意識は、臓硯の手により一匹の『脳蟲』に移植されているのだ。

最早人間ですらない蟲の塊と化した雁夜。その肉体は現在、『雁夜』と『臓硯』の二匹が同居する、奇妙な生物になっている。
雁夜は自身が蟲となってから知った事なのだが、臓硯はとうの昔に自身を蟲に改造していた様なのだ。
それによって、一つの肉体に二人の意識がタンデムする事が可能になっている訳だ。
肉体を操縦するには意識が二つあるというのは寧ろ欠点であるのだが、
その問題は『臓硯は基本的には身体を操縦しない』という取り決めによって解決されている。

しかし、これだけでは単に雁夜が二重人格まがいになっただけであり、
臓硯にも雁夜にもまるで利益が無い。主観的にも客観的にも不便極まるだけである。

にも拘らず、二人三脚じみた曲芸を二人が選択したのは、
雁夜のアイデアをもとに臓硯が計画した大仕掛けの為に他ならない

仕込みは上々。
雁夜の手には令呪が宿り、念願の聖遺物も入手できた。

――――――そして今宵、間桐は過去最強のサーヴァントを召喚する事で、その計画を完遂する。








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