大鳳に憑依しました!
来年1月にアニメ放送が決まり、今後も楽しみな艦これのSSです。
内容としては現実からの憑依物で胸がペタンな装甲空母の大鳳に憑依する話しです。
全体の展開としては、戦闘シーンはあってもシリアス成分はありません。
日常ほのぼのとギャグ要素が多めで、1話1話の長さも適切なので、さくさくと読めます。
現在も更新が続き49話まで連載している点は好感が持てます。
ぜひ見てください
「――これも試作感情プログラムを搭載した艦娘かね?」
「元となった艦は装甲空母<大鳳>です。
第二次世界大戦時は魚雷一発で沈みましたが……」
「いちいちお前の知識や艦娘自慢をせんでいいわ。
しっかし装甲空母とは…また珍しいものを作ったのう。
……それで、我が艦隊に配備されるのは長門とどれだ?」
「<長門>と<大鳳>の二隻です、性能は保証しますよ
……妖精さんが。それで今日発動される大規模作戦なんですが―――」
話し声が遠ざかっていく、なんてこったい…聞かなければよかった。
二人? の会話から察するにここは艦これ的に言えば工厰なのだろう。
そして俺は装甲空母の大鳳と言うわけか……ん?
俺が大鳳!? いやいやいやいや、俺は男だぞ!? 艦娘は女の子しかいないはずだ!
百歩譲って艦これの世界に来たとしても普通は提督だろう! 指揮できる気がしないけど。
て言うかなんで普通に艦これの世界に来たことを認めているんだ俺は!?
一体何が起きて何をされたのか一旦整理しようじゃ―――
「情報の詰め込みしゅーりょー! システムも問題なーし!
みんなー、提督さんのところに届けるよー!」
「「りょーかい!」」
ガタン! という大きな音とともに何処かに運ばれ始める。
ガラガラと台車? の音が騒がしくて集中できない! …なんてことはなく大分整理が出来てきた。
まず俺は前世? では男で名前は不明、艦隊これくしょんというゲームをプレイしていた。
それで気がつくとこの世界に来て、この体に憑依していた……なるほど、分からん。
何も解決していないじゃないか!
「てーとく! 装甲空母<大鳳>、完成しました!」
「起動しますねー! ポチッとな!」
おお!? 体が動く…目も開けるぞ!
寝かされていた体勢から立ち上がり、目を開くとそこには―――
「おはよう、大鳳。
ワシが君の指揮官、北条 正宗じゃ、よろしく頼むぞ。」
物凄く大柄で厳つい顔のいかにも怖そうなお爺さんが立っていた。
ニコニコと笑顔を浮かべているが凄く怖い。
真っ黒な軍服でさらに怖さをが増している。
「……初めまして、試作感情プログラム搭載艦娘の大鳳です。」
俺は挨拶を返すので精一杯だった。
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